今やe-POWERの代名詞となった人気モデルのオーナーの本音は? 日産ノート | これがオーナーの本音レビュー! 「燃費は? 長所は? 短所は?」 | モーターファン会員アンケート

日産ノートは、トヨタ・ヴィッツ(ヤリス)、ホンダ・フィットなど強豪居並ぶコンパクトカーセグメントで独自のポジションを獲得している人気モデルだ。とくにe-POWERはノートに積まれて大ヒットを記録してシリーズハイブリッドの可能性を再認識させ、とうとう現在では専用車種となっている。Motor-FanTECHの会員の方々にもオーナーがいる。そのオーナーにアンケートを実施。オーナーだからこそわかる燃費、不満、良いところを見てみよう。

現行型3代目 E13型 (2020年~)

2021年モデル

現行最新のE13型は3代目となるが、最大の特長はパワートレインをe-POWERのみに絞り、e-POWER専用車となったこと。先代に比べてモーターのトルク、出力ともに向上、エンジン効率も向上した第2世代e-POWERとなっている。路面状況からロードノイズが大きいと判断した場合に積極的に発電を行なう世界初の制御システムも採用された。さらにプラットフォームもルノーと共同開発したエンジニアリングアーキテクチャー、CMF-Bへと一新されている。

■年式不明 e-power 「エンジンがかかっていないときの走行はとても静かでスムース」

ニックネーム: mecesit 年式・グレード: 年式不明 e-power 性別:男性(60歳~) 居住地域:千葉県

ニックネーム: mecesit 年式・グレード: 年式不明 e-power 性別:男性(60歳~) 居住地域:千葉県

排気量:1.3ℓトランスミッション:電気CVT

平均燃費:20km/ℓ弱(自宅と駅の往復、買い物などが中心)

長所:エンジンがかかっていないときの走行はとても静かでスムーズ。ワンペダルの加減速もすぐに慣れ、操作がとても楽。乗り心地も柔らかすぎず、落ち着いた感じで良い。外観は、変に奇抜なところがなく、シンプルなデザインで好ましい。

短所: 前に乗っていたクルマがミニバンだったので、乗り換えたときに、室内にものを置くスペースがとても少ないことに不便を感じた。絶対的なボリュームは増やせないにしても、物入れ(ポケット)等もう少しあちこちに用意してもらえるとありがたい。

評価

外観:★★★★☆ 気に入っています。

室内:★★★★☆ もう少し開放感があるとベター。

走行性能:★★★★★ 普段使いに十分。

燃費性能:★★★☆☆ 期待はもう少し上だった。

装備:★★★☆☆ オプションがパッケージ化されていて細かく選択できなかった。

満足度:★★★★☆

このクルマの購入を検討している人にひと言

「試乗してみてワンペダルなども含めてE-powerの乗車感が気に入って選びました。気になる車種と乗り比べてみるのが一番だと思います」

2代目 E12型 (2012~2020年)

e-POWER MEDALIST ブラックアロー (2019年モデル)

2代目となるE12型は2012年に登場。まずエンジンが2代目の大きな特長。初代の1.5ℓ/1.6ℓ直4DOHCから、1.2ℓ直3(HR12DE型)と機械式スーパーチャージャーを採用したもの(HR12DDR型)へとダウンサイジングしたことだ。もうひとつは、2016年にシリーズハイブリッドのe-POWERを搭載したモデルを追加したこと。このe-POWERは大ヒットを記録し、純電気自動車である『リーフ』に続く電動車、“e-POWERシリーズ”として広く認知されるきっかけとなった。

■2016年式 e-power メダリスト 「現行のノートと比べると視界も良いので日常使いのスニーカーといった感じ」

ニックネーム:コンプレ 年式・グレード: 2016年式 e-power メダリスト 性別:男性(40代) 居住地域:高知県

ニックネーム:コンプレ 年式・グレード: 2016年式 e-power メダリスト 性別:男性(40代) 居住地域:高知県

排気量:1.2ℓトランスミッション:電気式CVT

平均燃費:27km/ℓくらい(四国の郊外での通勤使用がほとんど)

長所: 何と言ってもEVの感覚がガソリン車で味わえる点。発進からの加速も減速もスムーズで、トルクの出方が一定なので非常に運転しやすい。あとは5ナンバーなので日常での使い勝手も良いし、現行のノートと比べると視界も良いので日常使いのスニーカーといった感じ。

短所:ベースが安いコンパクトカーなので色々な面で安っぽさは感じるが、それはまあ値段なりと理解できる。一番気になっているのは充電制御の問題で、電池が十分溜まっているのに不必要にエンジンがかかって回り続けたりする。制御のバグではないかと思っているが、日産からは有効な対応はしてもらえていない。

評価

外観:★★★☆☆

室内:★★★☆☆

走行性能:★★★★☆

燃費性能:★★★★☆

装備:★★★☆☆

満足度:★★★★☆

このクルマの購入を検討している人にひと言

「燃費を求めるならTHSにしましょう。ただ我が家にはアクアの初期型がありますが、私ははっきりとノートの方が好きです」

■2016年式 X DIG-S 「NAよりもスーパーチャージャー付を購入した方が、燃費はよいと思います」

ニックネーム: テクセラ 年式・グレード: 2016年式 X DIG-S 性別:男性(50代) 居住地域:栃木県

ニックネーム: テクセラ 年式・グレード: 2016年式 X DIG-S 性別:男性(50代) 居住地域:栃木県

排気量:1.2ℓトランスミッション:CVT

平均燃費:18km/ℓ(市街地移動が、9割、高速へのドライブが1割)

長所: 信号の少ない通勤路でECOモードでの燃費が、18~19km走るので経済的です。ECOモードを外しても17km位は走ります。2分割のリヤシートを倒すと、タイヤを外した状態のロードバイクが2台積載できます。

短所:純正エンジンオイルが、0w-16という指定で、オイル交換時にコストがかかる。補器のタイミングベルトの寿命が短く、年間の走行距離約2万キロで音が出るようになり交換が必要になった。距離を乗ると足回り方の軋み音が出るようになった。

評価

外観:★★★★☆

室内:★★★☆☆

走行性能:★★★★☆

燃費性能:★★★★★

装備:★★★★☆

満足度:★★★★☆

このクルマの購入を検討している人にひと言

「中古でE12のノート購入を検討している人は、走行距離の少ないものを購入した方がよいかと思います。走行距離の多いものは、意外と足回りに劣化が出て来ていると思います。NAよりもスーパーチャージャー付を購入した方が、燃費はよいと思います」

初代 E11型(2005~2012年)

2005年モデル

2005年に登場した初代ノートは、マーチと同じBプラットフォームをベースに開発されたコンパクトカー。当初は1.5ℓ直4DOHC(HR15DE型)のみの設定だったが、2008年には1.6ℓ直4DOHCエンジン(HR16DE型)搭載モデルが追加された。

■2006年式 15S Vパッケージ プラスナビ 「ファミリーカーとは思えないほど足まわりがしっかりしていて峠を走るのが面白い」

ニックネーム: 桔梗屋 年式・グレード: 2006年式 15S Vパッケージ プラスナビ 性別:男性(50代) 居住地域:奈良県

ニックネーム: 桔梗屋 年式・グレード: 2006年式 15S Vパッケージ プラスナビ 性別:男性(50代) 居住地域:奈良県

排気量:1.5ℓトランスミッション:CVT

平均燃費:11km/ℓ(買物への移動が中心、たまに山岳方面へドライブ)

長所:スポーツカーには劣るものの、ファミリーカーとは思えないほど足まわりがしっかりしていて峠を走るのが面白い。エンジンの吹け上がりも良く、ドライブ・バイ・ワイヤーにしてはアクセル操作に俊敏に対応してくれる。

短所:CVTの出来がイマイチで、エンジン回転数に応じた反応を伝えてくれないのが残念。 マイナーチェンジした後のCVTが良かっただけに、それを実感する。いっそ5MTの設定をしてくれた方が良かった気がする。

評価

外観:★★★★★ 最近は爬虫類系の顔が多いが、そんな中、哺乳類系の顔でほっこり。

室内:★★★☆☆ せめて時計くらいは付けて欲しかった。

走行性能:★★★★☆ 足まわりが良いだけにCVTが残念である。

燃費性能:★★★★☆ ブン回している割には、よっぽどでない限り2桁なのは嬉しい。

装備:★★★☆☆ 純正ナビの地図データがDVDで既にアップデートを終了している。

満足度:★★★★☆ コスパは最高に良いと思う反面、走りに少し物足りなさを感じる分、星1個減。

このクルマの購入を検討している人にひと言

「既に、ガラパゴス化しているので、滅多にお目に掛かれないと思う。なので、ある意味、“他人と同じ車はイヤ”って人には、オススメかもしれない」

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