新型メルセデス・ベンツ Eクラス発表! 第4世代PHEV、ホイールベース延長、進化したMBUXなど盛りだくさんのドライブコンテンツを搭載!

メルセデス・ベンツより、新型Eクラスがデジタルワールドプレミアされた。パワートレインには、第4世代プラグインハイブリッドシステムをはじめ、すべてのラインナップにハイブリッドシステムが搭載されている。ホイールベースが20mm拡大されたことにより後席レッグスペースがより広々とした空間に。肩幅もワイド化されたことによって、視覚的にも広い空間が充実している。車載システムには、進化した「MBUX:メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス」を搭載。ドライバーが習慣的に使用するエアコンなどの車載装備を登録することで、クルマの始動時に自動で車載装備を起動させることができる。

エクステリア:20mm延長されたホイールベース

ラジエーターグリルとヘッドライトを繋ぐ黒のパネルユニットは、メルセデスEQを彷彿とさせ、視覚的にパワーユニットの電動化シフトを予感させる。立体的にデザインされたラジエーターグリルは、装備ラインによってプログレッシブなものとクラシックなものがラインナップ。ヘッドライトは高性能LEDライトを標準装備し、アダプティブ機能なしと機能付きが用意されている。

短いフロントオーバーハングと長いボンネットに続いて、グリーンハウスが大きく後退しており、サイドビューでは、調和のとれたプロポーションと特徴的な「キャブバックワード」デザインが特に効果的に表現されている。リアには、新しい輪郭と特別なデザインの2セクションLEDライトが採用され、両方のライトユニットにあるスターモチーフが、昼と夜の特別なデザインを演出している。

ホイールベースが約2cm拡張された効果は、後席スペースに顕著に表れている。膝前空間は10mm、レッグスペースは17mmも拡大され、快適な居住性を確保。また、肩幅が1519mm(+25mm)に拡大されたことにより、視覚的にも広いインテリア空間が広がっている。このワイド幅はほぼSクラス並みだ。ラゲッジ容量は540Lにまで拡大され、利便性にも問題はない。

インテリア:よりドライバーに寄り添ったMBUX

ダッシュボードは、MBUXハイパースクリーンの大きなガラス面で覆われており、オプションの助手席スクリーンまで大きく広がっている。このインストルメントユニットは、アクティブ・アンビエントライトで照らされており、ドアトリムまで大きく弧を描いている。ダッシュボード下部とシームレスに接続するセンターコンソールには、、蓋とカップホルダーを備えた収納スペースが用意されている。センターコンソール後部には、ソフトパッド入りのアームレストがある。

新型Eクラスでは、先進の車載システム「MBUX」にアップデートが加えられている。ディスプレイの主要アイコンは、よりシンプルなデザインに変更されたことで運転中も素早いアクセスが可能に。また、新しい互換性レイヤーが導入されたことでサードパーティ製アプリがインストールできるようになっている。例えば、ドライバーはインテリアの車載カメラを使いながらZoom会議に参加することができるようになった。

MBUXと室内機能を組み合わせることで、ドライバーの「ルーティン」機能を使うことができる。これは、ドライバーが習慣的に使用するエアコンシステムや車載システムなどを登録することで、そのテンプレートをシステムが自動で行ってくれるというもの。メルセデス・ベンツは、将来的にAIがドライバーが繰り返し使用するシステムを自動で学習させる機能の導入も視野に入れているという。

全モデルがハイブリッドシステムを搭載

新型Eクラスには、3種類以上の第4世代プラグインハイブリッドモデルがラインナップされる。2.0Lのディーゼルエンジンと、129馬力の電動モーターからなるハイブリッドシステムは、E 300e 4MATICモデルで 312ps/550Nm、E 400e 4MATICモデルで 380ps/650Nm のパワーを発揮する。

ハイブリッドトラクションヘッドの高い出力密度は、インターナルローターを備えた永久磁石式同期モーターにより実現されている。電気モーターのピークトルク440Nmはスタート直後から発揮され、ダイナミックな走行性能とともに、発進時の高い俊敏性を発揮。140km/hまではフルパワーで走行可能で、それ以降はソフトに制御される。

減速時や下り坂で運動エネルギーを回収するエネルギー回収機能は、油圧ブレーキとの相互作用で改良されたもので、回復力は最大100kWに達する。DAutoモードでは、交通状況に応じてシステムが自動的に回生パワーのレベルを選択し、エネルギー回収率を設定したい場合は、ステアリングホイール裏のロッカースイッチで3段階に分けて直接操作することができる。

高電圧バッテリーは、メルセデス・ベンツが自社開発したものであり、パウチ型の96個のセルで構成されている。バッテリーのエネルギー量は25.4kWhで、電動航続距離は最大115kmを誇る。高いエネルギー密度を実現するために HVバッテリーは内部に冷却システムを備えているため、熱管理システムは、車内の空調に関係なく動作温度を制御することができる。

暑い地域でも寒い地域でも連続運転ができることに加え、直流での急速充電もできる。バッテリーが完全に放電した状態でも、オプションの55kW直流充電器を使えば、約30分でフル充電が可能。また、家庭用AC電源に接続されたウォールボックスで三相充電ができる11kWの充電器が標準装備されている。

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