日本ミシュランタイヤがS&VL社とともにドライビングシミュレーターサービスを2024年2月から群馬県太田市で開始

日本ミシュランタイヤ太田サイトに設置する ドライビングシミュレーター「DiMシリーズ」
日本ミシュランタイヤはこのほど、プログレス・テクノロジーズ グループ株式会社グループのS&VL株式会社と、4月28日を発効日として今後の協業体制に関する基本合意書を締結したことを発表した。

ドライビングシミュレーション技術を必要とする企業が個々に導入・運用・維持するハードルを下げ、より多くの自動車関連企業に活用してもらう場として、2024年2月よりビジネス展開を開始

今回の取り組みは、日本ミシュランタイヤが今夏より本社移転する群馬県太田サイトにて推進する、オープンプラットフォームによる新領域のビジネス創出・活性化の試みの一環。サイト内に場を提供し、S&VLはVI-grade社が提供するドライビングシミュレーターである「DiM300」をコアとしたシミュレーション技術研究所(Simulation&Virtual testing Lab.)を設立する。サイトに機器を設置することで、ドライビングシミュレーション技術を必要とする企業が個々に導入・運用・維持するハードルを下げ、より多くの自動車関連企業に活用してもらう場が整う。設置工事は7月から12月で、S&VLは2024年2月よりビジネス展開を開始する予定だ。

日本ミシュランタイヤ太田サイトに設置する ドライビングシミュレーター「DiMシリーズ」

S&VLは、自動車を中心とする実験・シミュレーション技術を基盤としたサービスビジネスを提供する企業。今回導入予定のドライビングシミュレーターは、高度なリアルタイムシミュレーションとバーチャルテストの環境を提供し、自動車開発を効率化する。

このたびの発表に際して、日本ミシュランタイヤの須藤元社長はこのように述べている。
「ミシュラングループが推進する『タイヤに関連』するビジネス展開を加速する本パートナーシップを大変嬉しく思います。ミシュランは、最適なタイヤを迅速に提供するための技術活用を進めており、多様化する自動車開発のニーズを支援する目的で今回の合意に至りました。まずは2023年に太田サイト内に機器設置の場を提供、将来的には、お互いの知見を共有し、タイヤ・車両モデル開発に関する協業体制も視野に入れています。S&VLと協力して、群馬から新しい産業創出を目指してまいります」

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