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現行型2代目 VN系 (2020年~)
レヴォーグは一時代を築いたレガシィ ツーリングワゴンの後を継ぐべく誕生した、スバルを代表するステーションワゴン。当初は日本国内市場専用車であり、日本国内ではフラッグシップモデルに位置付けられていたが、現在では欧州や豪州でも発売されている。現行最新モデルは2020年10月にフルモデルチェンジした2代目にあたるVN系で、無論、スバルの魂とも言うべき水平対向BOXERエンジンとAWDを搭載する。ボディの骨格となるSGP(スバルグローバルプラットフォーム)は大幅に改良され、床まわりの構造用接着剤が増量された。また、スバルの誇る安全支援システムの最新版『アイサイトX』もしくは『アイサイト』を搭載、エンジンは当初は従来より排気量を拡大した1.8ℓのみだったが、2021年11月に2.4ℓが用意され、いずれも直噴ターボ“DIT”を装備する。
■2021年式 STI Sport 「旧型から新型に乗り換えたが、満足度は非常に高くなった」
ニックネーム:きま 年式・グレード:2021年式 STI Sport 性別:男性(40代) 居住地域:東京都
排気量:1.8ℓトランスミッション:CVT
平均燃費:10.29km/ℓ(東京都内の街乗りでは8km/ℓ程度)
長所:運転が気持ちいい。ハンドリングは最高。それなのに高速道路の運転はアイサイトXでとても楽ちん。STIパフォーマンスパーツのフレキシブルパーツ3点(タワーバー、前後のドロースティフナー)をつけているが、応答性がよくなり気持ち良く、かつうまく運転ができる。
短所:短所は少ないが、スバル車全体として燃費はよくない。20km/ℓ前後はいってほしい。価格も高い。レヴォーグでは乗り出し400-500万円になりミニなど外車も買える価格帯となり、安いイメージのあるスバル車としてはちょっと割高感はある。
評価
外観:★★★★★ スバル好きにはカッコいいが、嫌いな人もいる。好みが分かれるデザイン。
室内:★★★★☆ 質感は高いが、超カッコいいというようりは無難な感じ。
走行性能:★★★★★ 直進性が高く、ハンドルを切ったときの回頭性もよい。自分が車を操っている感じである。
燃費性能:★★★☆☆ リーンバーンエンジンなのでもう少し燃費が伸びてくれるとありがたい。
装備:★★★★★ アイサイトXの運転支援は秀逸。
満足度:★★★★★ レヴォーグの旧型から新型に乗り換えたが、満足度は非常に高くなった。
このクルマの購入を検討している人にひと言 「見た目の好き嫌いはあると思うが、少し大きめの車を検討している人にはぜひ一度試乗してもらいたい。スバルはオーナーを虜にする魅力があると思う」
■2020年式 「下手な高級車の低グレード車なんかよりよっぽど満足感が高いです」
ニックネーム:紅の鷹 年式・グレード:2020年式 性別:男性(50代) 居住地域:富山県
排気量:1.8ℓトランスミッション:CVT
平均燃費:9.0km/ℓ(市内の通勤が9割、郊外へのドライブ1割)
長所:乗り心地、操舵感、乗っていての安心感はバツグン。内装も貧弱なところはなにもないので下手な高級車の低グレード車なんかよりよっぽど満足感が高いです。STIグレードならではの装備での満足感があります。グレードはハイレベルがよい。
短所:今どきのハイブリッド車に比べると燃費は褒められたものではない。まぁ燃費を求めるクルマではないが…。ただ、SUBARUの今後のCAFE対応を考えるにせめて実用燃費レベルで20km/ℓ以上くらいはほしい。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★★
走行性能:★★★★☆ 四駆だが車高がそれなりに低いので、極端な深雪には弱い。
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★★★
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「燃費を求めるクルマではないが、満足度高いです」
■年式不明 STI Sports EX 「この車に乗ってしまえば、他の車には乗れないほど良い車である」
ニックネーム: mac.flz 年式・グレード:年式不明 STI Sports EX 性別:男性(60歳~) 居住地域:兵庫県
排気量:1.8ℓトランスミッション:CVT
平均燃費:12.5km/ℓ(ほぼ街乗り、山あいなのでアップダウン常に多し)
長所:そもそも事故を起こしにくい良好な視界に加え、ステレオカメラやレーダーを用いた世界最高のコスパを有するアイサイトを備え、衛星からの情報と3D高精度地図情報とを組み合わせることにより、高度運転支援システムを利用可能とする最先端の安全テクノロジーを搭載している。また、衝突安全性に関しても、JNCAPの評価にてファイブスターを獲得している。
短所:昨今は燃料の高騰によって、燃費が重視される傾向がより強まり、ハイブリッドシステムや電気自動車が注目を浴びる中、純レシプロエンジン車であるが故に同セグメントの車と比較して、燃費は決して良くない。従って、燃費を重視して車種を選択する方にはお勧めできない車ではあるが、ハイブリッドや電気自動車には無い感触を有している。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★☆
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★★★
装備:★★★★★
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「最近では納期も短くなったが、それでもこの車を待ち望んでいる人が多いと言う事実は、如何に万人から望まれた車であるかと言うことを端的に表している。絶対額としては決して安い車ではないが、これだけの性能と装備を有する車は、世界中どこを探してもなく、抜群のコストパフォーマンスを有しており、購入して決して損はしないどころか、この車に乗ってしまえば、他の車には乗れないほど良い車である」
初代 VM系 (2014~2020年)
もともとスバルを代表するステーションワゴンは1989年以後はレガシィ ツーリングワゴンであったが、世界戦略車ゆえにその車体サイズは代を追うごとに拡大の一途をたどり、もはや日本の交通環境にはそぐわないものとなっていた。そこでレガシィに代わり、日本国内の交通環境での使いやすさを念頭に、日本国内専用車として企画されたのがレヴォーグだ。スバルの魂である水平対向BOXERエンジンやAWDは確かにそのままだが、日本国内での使いやすさを際立たせた車両規格などに対しては、当初はファンの間で賛否が分かれることになった。しかし結果的には国内ではヒットとなり、欧州や豪州でも販売されるようになっている。エンジンは新開発の1,6ℓとレガシィにも積まれていた2.0ℓに二本立てで、いずれも直噴ターボ“DIT”を装備した。またトランスミッションはスバル独自の無段変速機である“リニアトロニック”が採用されている。
■2017年式 STIスポーツ 「大きすぎない適切なサイズで視界も良いため自信を持って運転できます」
ニックネーム:サトシ 年式・グレード:2017年式 STIスポーツ 性別:男性(50代) 居住地域:愛知県
排気量:1.6ℓトランスミッション:CVT
平均燃費:10.0km/ℓ(ほとんど短距離で年に数度家族旅行に使用)
長所:大きすぎない適切なサイズで視界も良いため自信を持って運転できます。また後席を倒すと完全にフラットになる積みやすく広い荷室と高速走行時の直進安定感とアイサイトの安心感がとても良いです。気づきにくい所ではボンネットがつっかえ棒ではなくダンパーだったり後席ドアの下部にもボディがしっかり固定できるようになっていたりするのも好感が持てます。
短所:詳しいことはわかりませんが高いダンパーを使っているはずですが、細かい路面のざらつきは非常に滑らかに感じさせる一方、大きめの突起等では突き上げが強いのと高速になるとダンピングが不足しているように思います。もう少しスプリングを柔らかくして欲しかったところです。
評価
外観:★★★★★ 精悍で非常に気に入っています。
室内:★★★★★ ゴチャゴチャしているという人が多いようですが、計器が並んでいるコックピット感がとても気に入っています。シート等の質感も良いです。
走行性能:★★★★☆ 1.6ですがパワーは十分です。スタート直後の極低速は、ゆっくり過ぎるかブーストがかかるかのどちらかでスムーズに加速しにくいです。
燃費性能:★★★☆☆ 街中で10km/ℓをきるのは予想どおりでしたが遠乗りでアイサイトを使っても伸びないのは期待に届きませんでした。
装備:★★★★★ アイサイトは想像を大きく上回る便利さでした。
満足度:★★★★☆ 外観は未だにガレージに停めているのを見ても良いなと思います。もう少し乗り心地と燃費が良ければずっと乗っていたい位です。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「通勤にワインディングがあり雨でも雪でもいつも車を使う必要があるような人にもってこいだと思います」
■2015年式 2.0GT-Sアイサイト 「運転の楽しさと移動の利便性を両立していて、荷物も積める」
ニックネーム:えるえる 年式・グレード: 2015年式 2.0GT-Sアイサイト 性別:男性(30代)居住地域:兵庫県
排気量:2.0ℓトランスミッション:CVT
平均燃費:12.4km/ℓ(郊外住み、チョイノリ3割。高速3割。6割郊外一般道)
長所:走りと室内空間を両立。走行安定性抜群。長距離の移動、旅行の岐路も運転支援で楽に移動も出来る。運転の楽しさと移動の利便性を両立していて、荷物も積める。さらにパワーもあり、高速道路の合流や峠越えの道もストレスを感じません。
短所:サスペンションが少し固い。舗装の具合が悪い道路ではよく跳ねたり、サスペンションが底当たりしたり、不快。また車高が低いので、せっかくの4WDでも雪道で腹をするので圧雪路以外の雪道は諦めた方が良いでしょう。
評価
外観:★★★★★ 立駐にも駐められるサイズが街乗りもしやすくて良い。
室内:★★★☆☆ 前車がトヨタなので価格の割に内装は見劣りするけど概ね満足。
走行性能:★★★★★ 高速、ワインディング、峠と何処を走っても力強く、ストレスフリー。
燃費性能:★★★★★ 条件そろって、上手く乗れば高速で18km/ℓにも届くパワーと燃費の両立。
装備:★★★★★ ACCの世代は古いが必要十分を満たしていて、疲れにくい。
満足度:★★★★☆ 足回りがもう少ししなやかになれば(現行は改良済みらしい)。快適性を考えたらコストパフォーマンスは当時最高だったと思う。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「1.6(現行1.8)という選択肢も十分ありだと思うが、燃費は大して変わらないので、山間部や峠越えなどのルートをよく走る人は余裕のある2.0を選ぶと快適度が上がるでしょう。同じルートを1.6で試乗したことがありますが、アクセルの踏み込み量が増えました。踏み込み量が少ないほうが僕は疲れにくいと感じます」