BMW 新型5シリーズ・セダン発表! シリーズ初の完全電動モデルは600PS/820Nmを発揮! スタイリングを一新し、近代的なスポーティ・ラグジュアリーを実現

BMWより、新型「5シリーズ・セダン」モデルが発表された。BMW 5シリーズ・セダンは、これまで以上にダイナミックで、豊富なデジタルイノベーションを搭載し、初めてオールエレクトリックドライブを実現したモデルは「BMW i5」としてデビューする。余裕のあるボディスタイリングはソリッドさと滑らかさを両立して、スポーティかつエレガントなスタイルを実現している。

新型5シリーズのパワートレインは、第5世代BMW eDriveテクノロジーを搭載し、Mブースト機能によって最大820Nmまで発揮することができる。室内には100%植物由来のライクレザーシートに加え、12.3インチ+14.9インチのモニターからなるカーブドディスプレイも合わさって、近代的なインテリア空間が創出されている。新型BMW 5シリーズ・セダンの市場導入は2023年10月に開始される予定で、全世界でオールエレクトリックドライブ、市場地域によってはプラグインハイブリッドモデル、ガソリンモデル、ディーゼルモデルが販売される。

アクティブかつエレガンスなソリッドスタイリング

新型5シリーズ・セダンのスタイリングは、ソリッドな顔つきによってスポーティかつエレガンスに仕上げられている。フロントビューは、ツインヘッドライトとBMWキドニーグリルの現代的なデザインが個性的だ。ほぼ垂直に配置されたLEDエレメントは、ウィンカーとデイタイムライトとして機能する。前方に大きく張り出したキドニーグリルは、ワイドサラウンドとオプションのBMWアイコニックグロー輪郭照明によって近代感なアクセントが加えられている。サイドビューでは、高いショルダーライン、力強くデザインされたサーフェス、正確にトレースされた2本のキャラクターラインが、このクルマの遊び心あるキャラクターを形作っている。ダイナミックに伸びたプロポーションは、力強いリアエンドへと滑らかに続き、クロームストリップで仕切られたフラットなリアライトは、特徴的なL字型の形状を表情豊かに表現している。

5シリーズ セダンの特徴である、最大限のスポーティネスとハイレベルな長距離走行時の快適性のバランスは、新型車でも再び強化されている。アッパー・ミッドレンジ車セグメントで最も長いホイールベース、フロントおよびリア・アクスルのトラック幅の拡大、ほぼ完璧なバランスの50 : 50比のアクスル荷重配分、インテリジェントな軽量構造、ボディとシャシーの連結剛性の向上がこれに貢献している。ボディサイズは、全長が5,060mm(先代比+97mm)、全幅が1,900mm(+32mm)、全長が1,515mm(+36mm)とひと回り大きくなっており、ホイールベースは2,995mm(+20mm)となっている。

高度に進化したシャシー技術は、制御システムと同様に、それぞれの駆動技術に関連する重量バランスにモデルごとに適合している。直接制御されるホイールスリップ制限、統合ブレーキシステム、可変ステアリングレシオを備えたスポーツステアリングが標準装備され、Mスポーツ・サスペンション、Mスポーツ・ブレーキ・システム、電子制御ショック・アブソーバー、インテグラル・アクティブ・ステアリング、新しいバーチカル・ダイナミクス・マネジメントを備えたアダプティブ・サスペンション・プロフェッショナル(BMW i5 M60 xDriveに標準装備)はオプションとして選択することができる。ホイールは、18インチまたは19インチサイズの軽合金ホイール(オプションは21インチまで)が標準装備されている。

新型i5は第5世代 eDriveを搭載!

今回設定されたオールエレクトリックのBMW i5は、2つのバリエーションの第5世代BMW eDriveテクノロジーを搭載している。上位モデルのBMW i5 M60 xDriveは、最大601psの駆動力とMパフォーマンスのデザイン機能を持ち合わせている。フロントおよびリアアクスルに搭載された高度に統合された2つのドライブユニットが、電気式の全輪駆動を構成。MスポーツブーストまたはMローンチコントロール機能を作動させると、発生するシステムトルクは最大820Nmにまで向上する。これにより、BMW i5 M60は0-100km/h加速を3.8秒で達成し、最高速度はリミッターにより230 km/hに制限されている。

省スペース型の高電圧バッテリーはアンダーボディに配置され、81.2 kWhの使用可能なエネルギー量を含有している。航続距離は、BMW i5 M60 xDriveが最大516 km、BMW i5 eDrive40が最大582kmを確保している。新しいMAX RANGE機能では、出力と速度を制限し、快適機能を停止することで、必要に応じて航続距離を最大25%まで伸ばすことができる。BMW i5のコンバインド・チャージングユニット(CCU)は、標準では最大11kW、オプションでは最大22kWの出力でAC充電を行うことができる。高電圧バッテリーは、最大205kWの出力で直流充電が可能で、約30分で10-80%の充電をすることができる。

欧州市場向けの内燃機関モデルは、4気筒のBMW 520i Sedanモデル、BMW 520dセダン、BMW 520d xDriveセダンがラインナップされている。また、欧州以外では4気筒と6気筒のガソリンエンジンも用意されている。2024年春には、最新世代のプラグインハイブリッドドライブを搭載した2つのバリエーションがモデルレンジに追加される予定とされている。新しい直列6気筒ディーゼル・エンジンは、2024年から追加される予定だ。また、電気式全輪駆動を搭載したBMW i5の別バリエーションも2024年のうちに登場する。

コネクションと使いやすさを両立させたコックピット

新型5シリーズのコックピットは、先代モデルと比較してボタンや操作部の数が大幅に削減されており、クリーンで未来的な空間が実現されている。BMWカーブドディスプレイは、ドライバーに使いやすいアイデア提案を再解釈しており、12.3インチのインフォメーション・ディスプレイと14.9インチのコントロール・ディスプレイで構成されている。その他、Dシェイプのステアリングホイール、コントロールパネルやセンターコンソールのセレクターレバーに追加された触覚フィードバック機能などユーティリティも一新されている。スポーツシートは新デザインのシートが標準装備されており、オプションで電動調整機能が追加される。また、ブランド初となる動物由来の素材を一切使用しないレザー風素材が採用されており、シート、ダッシュボード、ドアパネル、ステアリングホイールに使用されている。

強化された「クイックセレクト」搭載のBMW iDriveディスプレイ・コントロールシステムは、BMWオペレーティング・システム8.5をベースとしており、運転席側に縦に機能アイコンが配置されたホームスクリーンのデザインが一新されているのが特徴だ。”クイックセレクト”により、サブメニューに切り替えることなく、直接機能にアクセスすることができる。新しいBMW iDriveは、パーソナルアシスタントとも連携しており、ステアリングホイールとセンターコンソールのボタンから操作をすることができる。また、ジェスチャーで機能を操作できるBMWナチュラル・インタラクションもオプションで用意されている。

世界初の視線確認式の車線変更システム

新型5シリーズセダンには、部分的な自動運転と駐車のためのシステム機能が大幅に拡大されており、標準またはオプションとして搭載されている。このシリーズのハイライトは、ドライビングアシスタント(オプション)だ。米国とカナダ、そしてドイツの自動車市場では、高速道路アシスタントが含まれており、構造的に方向性のある車線が分離された高速道路で、ドライバーのステアリング操作を軽減してくれる。時速130kmまでの高速道路では、交通状況を確認しながら、ステアリングホイールから手を離し、快適に運転することができるようになっている。

新型5シリーズのシステムには、世界初となる視線確認機能付きアクティブ車線変更アシスタントも搭載されている。この快適な機能により、ドライバーと車両との新たな相互作用が実現されている。システムが車線変更を提案し、ドライバーが車線変更を確認するためにエクステリアミラーを見ることで、クルマが自動的に車線変更を実行してくれる。アクティブ車線変更アシスタントは、交通状況が許す限り、必要なステアリング動作を自動的に行ってくれる。

駐車システムには、バックアシストを含むパーキングアシスタントが標準装備されている。オプションのパーキングアシスタント・プロフェッショナルを使用すれば、最大200mまでの自動駐車と操縦を車内または車外のスマートフォンでコントロールすることができる。

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