「三菱ふそうトラック・ヨーロッパ」のポルトガル・トラマガル工場が昨年末にカーボンニュートラルを達成! 2040年までにクライメートポジティブ化を目指す!

三菱ふそうトラック・ヨーロッパのトラマガル工場
三菱ふそうトラック・バス(以下MFTBC)は、完全子会社の三菱ふそうトラック・ヨーロッパ(以下MFTE)のトラマガル工場が、2022年末にカーボンニュートラル化を達成したことを発表した。また、同工場は2040年までに、CO₂の排出量よりも吸収量が多い状態、通称「クライメート・ポジティブ」な操業への移行を目指している。

トラマガル工場のカーボンニュートラル化達成は、再生可能エネルギー由来の電力の契約、1,200枚以上の太陽光発電パネルの設置、設備のエネルギー効率のモニタリング、塗装工程の見直し、工場敷地内の社用車の電気小型トラック「eCanter」への変更など、多くの取り組みによる成果である。将来的には、太陽光発電パネルをさらに増設するとともに、天然ガスの使用量を段階的に削減し、工場内で製造するグリーン水素に置き換えることも計画している。

この取り組みは、ダイムラートラックグループがカーボンニュートラルな製造プロセスの確立を目指すグローバルな活動の一環とされている。MFTBCの川崎製作所も、車両生産による環境負荷の低減に向け、太陽光発電パネルの設置や再生可能エネルギーの利用などを行っている。

MFTEは、40年以上にわたってFUSOのトラックを生産してきている。現在は、欧州市場向けの小型トラック「キャンター」と電気小型トラック「eCanter」を製造している。また、欧州市場向けの電気小型トラック「eCanter」新型モデルの量産を開始し、今後30カ国以上に向けて出荷を行う。 MFTEの生産活動は、2039年までに欧州、日本、北米の主要3市場ですべての新型車両をTank-to-Wheelでカーボンニュートラル化するというダイムラートラックグループの目標にも大きく貢献している。

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