「eCanter」は、2021年に従来モデルをオーストラリア市場に導入して以来、複数の大手物流企業に採用されている。新型モデルは電動アクスル(eAxle)を採用し、ドライブトレインをよりコンパクトに設計したことで、従来モデルから大きく進化した。オーストラリアでの受注開始は2023年第4四半期に予定されている。
オーストラリア市場向けには、総重量4.5t から8.55t までの14型式が展開される。ホイールベースの長さに応じてバッテリー数を1個から3個まで選択でき、それによって航続距離が選べること、また2種類のキャブサイズを取りそろえたことで、多様なビジネスニーズに対応する。また、日本や欧州市場向けモデルと同様に、オーストラリア向けの車両にも動力取り出し装置(ePTO)を搭載し、ダンプ、クレーン、冷蔵バンなど、より幅広い架装タイプと用途に対応する。新型モデルは完成車としてMFTBCの川崎製作所から輸出される予定。