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絶妙な広さで使いやすい室内 乗り味と操縦性も好バランス
現行ムーヴは発売から8年が経過したロングセラーモデル。さすがに最近は外観デザインや装備面で古さが隠せなくなってきたが、パッケージングや走りの性能は、今でもライバルと戦える実力を備えている。
エクステリア
ハイトワゴンの中では低めの全高でありながらも車内は狭さを感じさせることなく、頭上や後席足元にも余裕がある。後席ドアはヒンジ式だが、90度近くまで開くので乗降性も悪くない。荷室は狭いが、荷物が多いときは後席を荷室側からスライドすることができるので、居住性や利便性の面では最新モデルと大差ない。
インストルメントパネル
運転のしやすさという点でもレベルが高く、運転席に座ると自然な位置にペダルやステアリングが配置されているため、長く乗っても疲れにくい。乗り心地はソフトだが操縦安定性とのバランスが良く、高速道路や山道も安心して走ることができる。
居住性
標準車とカスタムの両方に自然吸気とターボを設定。自然吸気でもスムーズに走ることができ、登り坂ではステアリングのスイッチでパワーモードを選択すれば、CVTが高回転を維持してくれるので走りやすくなる。ターボは全域で力強さが増し、静粛性も向上する。ターボでも標準車なら130万円台で買えるからコストパフォーマンスも高い。
うれしい装備
月間販売台数 3805台(22年7月〜12月平均値) 現行型発表 14年1月(一部改良21年9月) WLTCモード燃費 20.7km/l ※自然吸気のFF車
ラゲッジルーム
ACCの設定はないが自動ブレーキなどは装備されているので、市街地中心で乗るなら問題はないだろう。モデル末期ではあるが、価格を重視する人は選ぶ価値のあるハイトワゴンだ。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.148「2023 軽自動車のすべて」の再構成です。