広大な居住空間、室内の上質感はライバル以上「日産ルークス」【最新軽自動車 車種別解説】

後発がゆえに、ライバルたちを研究しつくして登場した「日産ルークス」。自転車積載にも対応する広い荷室はシートのアレンジの自由度が高く、装備やインテリアの水準にもきめ細かなこだわりを感じさせる。
REPORT:河村康彦(本文)/小林秀雄(写真解説) PHOTO:神村 聖 MODEL:佐々木萌香

街乗り重視の動力性能に特化 多彩に使える後席レイアウト

全長と全幅に厳しい制約が課される軽自動車の中で、制限まで余裕の残るルーフ高を引き上げることで豊かな居住空間をアピールするという、昨今の売れ筋流儀に則った日産発のモデルがルークス。初代はスズキからのOEM供給であったものの、二代目からは三菱自動車との合弁会社である〝NMKV〞が開発を担当。現行三代目は2020年からの発売。三菱ブランドのeKクロスとは、基本設計をともにする兄弟車となる。

エクステリア

「ハイウェイスター」系とは異なるデザインのフロントマスクを採用。撮影車の「AUTECH 」の場合は、ドットデザインの専用フロントグリルや14インチアルミホイールなどが備わる。最小回転半径は4.5m。

ルークスの場合、「ハイウェイスター」がカスタム系に相当するが、ターボ車が選べるのは「ハイウェイスター」に限定される。街乗りシーンに必要な動力性能が得られ、フロントグリルなどの顕示性も控えめの方が好ましいといったユーザーからは、まずはキャビン容量の広大さこそが特徴である標準車のルークスに照準を当てるという人も存在するはずだ。

インストルメントパネル

アッパーとロワの二段構造になった水平基調のインパネを採用。「AUTECH 」にはツートーンのレザー調トリムが特別装備されている。先進性をアピールするタッチパネル式オートエアコンは「S」以外のグレードに標準装備。

居住性

実際、大人4名乗車でもスペースは有り余るほどで、後席には長大なスライド機構が備わるため、必要とあらばアクセス性向上や大きなラゲッジスペース容量を確保するために、後席を前席近くに寄せたレイアウトをとることも簡単。

うれしい装備

後席シートの肩口にはスライド用と格納用の操作レバーを装備。荷室側からもワンアクションで操作可能。
月間登録台数    5137台 ルークスハイウェイスターを含む (21年8月~22年1月平均値)
現行型発表     20年2月
WLTCモード燃費  20.8km/l ※FF車 

ラゲッジルーム

装備レベルやインテリア各部の仕上がりが小型車に負けない水準であることは、軽自動車への参入が遅かった日産ならではの事情が、むしろ功を奏しているとも考えられる。激戦のカテゴリーへ満を持して参入してきただけに、ライバルを研究しつくしたことが実感できる一台だ。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.140「2022年軽自動車のすべて」の再録です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/140/

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