目次
4代目 W205系 (2014~2021年)
メルセデス・ベンツCクラスといえば、BMW3シリーズ、アウディA4と並んでDセグメント・プレミアムの代表選手だ。セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレなどさまざまな車型を擁してメルセデス・ベンツの中核を担っている。最新現行モデルは2021年に登場したW206系と呼ばれる5代目にあたるモデルだが、その人気の高さに対し、全世界的な半導体不足やコロナ禍など諸々の事情から当初は世界的に生産が追い付かず、欲しい人の手にわたる状況となるまでにいささか時間を要したためか、今回のアンケートでの回答者がゼロであったため掲載できなかった点をご容赦願いたい。
従って今回は2014年に登場したW205系と呼ばれる4代目にあたるモデルからのご紹介となる。この4代目モデルはプラットフォームはMRA。エンジンは、当初は1.6ℓ直4ターボと2.0ℓ直4ターボを導入。その後、1.8ℓ直4ターボ、3.0ℓV6ターボ、2015年に2.2ℓディーゼルと2.0ℓ直4ターボ+プラグインハイブリッド仕様が導入された。2018年には大規模なマイナーチェンジを受け、C200は1.6ℓ直4ターボから、1.5ℓ直4ターボ+48Vマイルドハイブリッド仕様に、C220dは、2.2ℓから2.0ℓの新世代ディーゼル(OM654)に切り替わっている。
■2019年式 220d AMGパッケージ 「長時間乗っても疲れ知らずで快適です」
ニックネーム:仕事大好き 年式・グレード: 2019年式 220d AMGパッケージ 性別:男性(50代) 居住地域:広島県
排気量:2.0ℓトランスミッション:AT
平均燃費:18.0km/ℓ(文句ない。優秀です。今日の状況下、正解でした)
長所:長時間乗っても疲れ知らずで快適です。剛性感あるボディと柔らか目でストロークのあるサスペンションのおかげで四国一周も疲れませんでした。エアサスもオーバーオールでは選んで良かったと思っています。そのほか安全面では、剛性感があり踏力比例のブレーキと数々のレーダーで、ヒヤリもハッとも有りません。
短所:9速が日本ではほぼ使えない。大きな不満は無いが高額装備品が付いているのでこれから先の修理が心配。一応補償延長には加入していますが…。ウレタン部分のペイントの強度が弱いようですね。ポリタンクを置いた時当たってズルッと剥げました。
評価
外観:★★★★☆ 不満なし。小さなプレミアム感が随所に感じられて大好きです。強いて言えばリヤフェンダー周りが貧相かな?
室内:★★★★★ シンプルかつ質感がある。ギラギラ感のあるW206のインパネより好き。
走行性能:★★★★☆ ディーゼルの高トルクはどんな場面でも扱いやすくストレスが少ないく乗りやすい。
燃費性能:★★★★★ 郊外では必ず20km/ℓ以上伸びる燃費に乾杯。今日び助かります。
装備:★★★☆☆ VICSの音量調整が出来ないので不便。Apple carplyの操作性がワイヤレスで動かない。車載Naviは余り使わないがHDDで古い。
満足度:★★★★☆ 自分的には結構価格も高いと思うので、それを考えれば、まぁ相応です。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「W206にないエアサスが好きな人には、中古価格がこなれてきたのでおすすめ 。故障はまだ無いです」
■2015年式 AMGライン 「性能だけでなく人間を中心に設計されている車だと思う」
ニックネーム:newroad 年式・グレード:2015年式 AMGライン 性別:男性(60歳~) 居住地域:山形県
排気量:2.0ℓトランスミッション:AT
平均燃費:10.5km/ℓ(市街地9〜10km/ℓ / 郊外・長距離15km/ℓ)
長所:上手く表現できないが、運転していてとても安心感がある。機動性、取回し、車線合流などでも不安なくおこなえる。性能だけでなく人間を中心に設計されている車だと思う。さまざまな安全機能や便利な機能も装備されており、ひとクラス上のEクラスやSクラスを思わせる。特に安全安心にクラス分け隔てのないメルセデスの真意が伝わる。
短所:特に短所と思えるところはないが、強いてあげれば部品代が高いことくらい。納車前の点検で見つかった①Noxセンサー不良②TVチューナー不良(1セグも映らない)があり、納車前なので無償で交換してもらったが、値段を聞いて高いなぁと思ったほど。やはり国産とは違っていると思う。
評価
外観:★★★★★ 外観デザインはEやSクラス共通の流れをくんでおり、良いと思う。
室内:★★★★★ W204と比較して、質感、デザインもアップしており好感がもてる。
走行性能:★★★★★ ものすごく頑丈な箱に入っているような重厚感があるのにハンドルは軽くて使いやすく、動力性能も加減速も充分にある。
燃費性能:★★★☆☆ ハイブリッドが多い中、ハイオクでなおかつ10km/ℓの燃費はガソリン高騰に追い打ちかける。しかしこの快適なカーライフを考えると仕方がない。
装備:★★★★★ 最近、家内と長距離ドライブする機会が多くなってきて、ディストロニクスプラスの便利さに助けられている。
満足度:★★★★★ 満足です。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「5年落ちを中古で購入。行きつけの整備工場でネットワークでノールックで購入しましたが、納車まで整備してもらって、いま現在不具合はありません。行きつけの整備工場があればそこを通じて購入されることをおすすめします」
■2014年式 C180 「Dセグを買うなら迷わずW205をお勧めします」
ニックネーム:ドン・ジュンサン 年式・グレード:2014年式 C180 性別:男性(50代) 居住地域:神奈川県
排気量:1.8ℓトランスミッション:AT
平均燃費:11.49km/ℓ(Max14km/ℓ・高速、Min8km/ℓ・街中))
長所:Dセグの中では最高のコストパフォーマンス。W206が出た今でもW205の方がコスパに優れる。大きさも日本で使うには限界的な大きさ。これ以上大きいと、街中では取り回しづらい。年に2回、この車でジムカーナに参加しているが、もう少し力が欲しいとは思うことはあれ、それ以外は不満も無い。
短所:RFT向けに躾けられた足まわりが固すぎる。RFTを採用しはじめた初期型なので、異様に足まわりが固い。2万kmほどで堪えられずにノンRFT(アドバンスポーツV107)に交換したが、足まわりが固すぎてあまり改善されなかった。マイナーな故障が多いのはメルセデスの初期モデルの例に漏れず。
評価
外観:★★★★☆
室内:★★★★☆
走行性能:★★★☆☆ 必要にして充分なパワー。
燃費性能:★★★☆☆
装備:★★☆☆☆ 余計なモノが多すぎるのは今時の車か。
満足度:★★★★☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「Dセグを買うなら迷わずW205をお勧めします」
3代目 W204系 (2007~2014年)
2007年に登場した3代目にあたるW204系と呼ばれるモデルは、Sクラスを踏襲したデザインラインとされたのが大きなポイント。この代からアヴァンギャルドには、ボンネット上にオーナメントを配さず、グリル中央に大型のスリーポインテッドスターを配した、いわゆる“クーペ・グリル”が採用されるようになった。なお、クラシックとエレガンスには従来通りボンネット上にスリーポインテッドスターのエンブレムを備える。日本では当初、C200とC250系統、C300アヴァンギャルドSが導入され、パドルシフトなどを装備したアヴァンギャルドSという日本専用グレードも設定された。2011年に施されたマイナーチェンジは大規模なもので、これをもって“後期型”とも称される。ヘッドライトユニットなどにLEDを多用し、随所に”C”シェイプのデザインを採用。インテリアはダッシュボードを全面刷新、メーターパネル中央にはカラーディスプレイが搭載された。また、安全装備も一段と充実したものとなっている。
■2009年式 C250 CGI アヴァンギャルド AMGパッケージ 「クルマとしてとても良く出来ている。最新の他社車と乗り比べても勝っている」
ニックネーム:ぱる 年式・グレード: 2009年式 C250 CGI アヴァンギャルド AMGパッケージ 性別:男性(50代) 居住地域:岩手県
排気量:1.8ℓトランスミッション:AT
平均燃費:11.0km/ℓ(市内の移動7割、郊外へのドライブ3割)
長所:車体の剛性感が高いので、乗っていて安心感がある。路面の情報が良く伝わるので安心。ハンドルが良く切れるのでクルマの取り回しが楽。ブランドの存在感があるので、道を譲って貰えるので交通の中で進み易い。所有した満足感が高い。クルマとしてとても良く出来ている。最新の他社車と乗り比べても勝っている。
短所:燃費が悪い。ターボラグが大きい。シフトの切り替わりが遅い。車体が重い。ハンドルが重い。リヤシートが狭い。リヤのドアが狭いので乗り降りがし辛い。室内のスイッチ類の塗装が剥げる。部品の値段が高い。オーディオがBluetoothで繋がらない。
評価
外観:★★★★☆ おとなしめで品が良い。高級感が高い。実用性が高い。
室内:★★★★☆ 実用的な内装。堅牢な本皮。見やすいメーター類。色気が無いのが残念。
走行性能:★★★☆☆ もう少しパワーがあると乗りやすい。乗り心地が大分硬め。
燃費性能:★★★☆☆ 11km/ℓはまあまあ良い方。
装備:★★★★☆ 直ぐ効く強力なエアコン最高。AEBなし。ナビの更新終了。スマホとのコネクティングなし。
満足度:★★★★☆ クルマとして高い実用性。大変満足。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「是非買って見て下さい。オススメです。買って損はありません。これこそ“基準”のクルマです」
2代目 W203系(2000~2007年)
2000年に登場した2代目となるW203系は、ダイナミズムとエレガンスを開発コンセプトとし、コンパクトなスポーティを打ち出している。BMWの3シリーズコンパクトに対抗するべく3ドアハッチバックのクーペモデルが投入されたのが話題となったが、日本市場では他のモデルとの差別化とブランド戦略により正規輸入されなかった。また、全グレードにステーションワゴンが用意されたことも話題となったが、何と言っても特徴的な形状のヘッドライトの方が話題としては大きかった。日本仕様のトランスミッションは、Dレンジのセレクトレバーを左右に動かすだけでチェンジ可能なティップシフト付き5速ATを搭載していたのも大きな特徴だった。
■2007年式 C230 アヴァンギャルド 「メンテはエンジン、足まわりを含めて自分で行なっており、整備性の良さに驚かされました」
ニックネーム: Tomo 年式・グレード: 2008年式 C230 アヴァンギャルド 性別:男性(50代) 居住地域:神奈川県
排気量:2.5ℓトランスミッション:AT
平均燃費:9.8km/ℓ(街乗り100%)
長所:丁度良いサイズ、考え抜かれた整備性、落ち着きのある乗り心地、威張っていないスタイル、落ち着きのある安定感ある走り等々、初めてのベンツですがBMWとは異なる哲学を感じます。BMW は3台乗り継ぎましたが、「ベンツって凄いんだな」と感じました。
短所:まず燃費。高速では13km/ℓ以上は走りますが、街乗りでは渋滞にもよりますが7〜10km/ℓ。アイドルストップが無く、またバランサーのフリクションが大きいのが影響している様です。街乗りで10km/ℓは欲しいところ。
評価
外観:★★★★★ 威張っておらず、スタイリッシュなデザインが気に入っています。
室内:★★★★★ ドイツ車特有のヤボったいデザインだが、長く乗るにはこれで良い。
走行性能:★★★★☆ 特に不満無し。落ち着きのある乗り心地。
燃費性能:★★☆☆☆ 12km/ℓ以上が期待値。やはりバランサーの影響が大きいか?
装備:★★★☆☆ ACCはよく出来ている。ナビは社外品に交換したが、ハンドルスイッチと連動。
満足度:★★★☆☆ 総じて満足だが燃費が不満点。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「長く乗るのでベンツを選びました。メンテはエンジン、足まわりを含めて自分で行なっており、整備性の良さに驚かされました。流行遅れではありますが、敢えて個性的なC230を選択し満足しています」