梅雨入り前の新潟で旧車イベント開催! 国内外の名車が大集合! 【ノスタルジックカーフェスタGOSEN 2023】

2022年に初開催されると、多くの参加車・見学者が集まり大盛況を博したイベントが「ノスタルジックカーフェスタGOSEN」。新型ウイルスの影響がほぼなくなった2023年は、さらに多くの人たちが集まり活況を呈していた。当時の模様を写真とともにお伝えしよう。
PHOTO&REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)
新潟県の「ラポルテ五泉」を会場に開催された。

町おこしや商業施設の集客などを目的に、近年では施設を舞台に古いクルマが集まるイベントを開催してイベント主催者、施設管理者ともに納得できるスタイルが増えてきた。イベント主催者にしてみれば広い展示スペースを確保できるのだから願ってもないことであり、施設管理者にしても参加者だけでなく見学目的で訪れる人たちによる利益が見込めるからありがたい話。そこで商業施設などの敷地を舞台にした旧車イベントが各地で開催されるようになった。

フェアレディ2000と後継モデルのフェアレディZが並ぶ。

2022年に初開催して大盛況だったのが新潟県五泉市にある交流拠点複合施設「ラポルテ五泉」で開催されたノスタルジックカーフェスタGOSEN。地元の特産物を販売する産直ショップやカフェテリア、多目的ホールなどを備える施設で、駐車場だけでなく建物の前に広大な敷地がある。レンガの広場などに1990年以前に生産された車両を約100台ほど展示して開催されると、多くの来場者を集まることに。そこで2023年はさらに規模の拡大が見込めるとして、キッチンカーなどが多数登場するイベントに発展した。

ハコスカこと3代目スカイラインはどのイベントでも人気。

イベントはノスタルジックカーフェスタGOSEN実行委員会の後援を得て五泉市観光協会が主催。2023年は6月4日の午前9時から午後3時までの開催となったが、朝9時前後に会場へ到着するも駐車場に入る長い列が生まれるほど盛況。臨時駐車場を開いて施設側のスタッフが多くの車両を誘導することになった。

プリンス系のグロリアとスカイライン。

もちろんクルマ目当てではない一般の来場者も多く、そこへイベント見学者がこぞって来場したのだから多少の混雑は避けられない。感染防止を図るためあらゆることに制限がかけられていた日々が何だったのだろうと思わせるほどで、ようやく日常が戻ってきたことを素直に喜びたい。

いすゞ117クーペと後継のピアッツァが並んだ。

イベントは特別なプログラムがあるわけでもなく、国内外の名車たちが展示されているだけ。とはいえ、さまざまなメーカーの車種をじっくり見学できるから、カメラやスマホ片手に熱心に撮影する来場者の姿があちこちで見受けられた。展示車両は事前エントリーの段階で118台にのぼり、天気予報でも降水確率が低かったことからキャンセルがほぼない状態に見受けられた。

MR2やAE86レビン・トレノなど80年代のネオクラ車が多かったトヨタ系。

お昼近くになると気温も上昇して絶好の行楽日和。これはイベント日和ともいえ、初夏を思わせる陽気のなかをお目当てのクルマを探して練り歩くことが楽しめた。展示車の特徴として極端な違法改造車がなく、比較的ノーマルなコンディションの個体が多かったことも好印象。冬になると積雪がある地域のためか、いずれのクルマもコンディションが良いのはガレージ保管されているケースが多いこともあるだろう。

500風にアレンジされたホンダS600(左)とS800たち。

思い思いに休日を過ごす姿が見られたノスタルジックカーフェスタGOSENの会場。イスとテーブルが数多く並べられていたので、昼食や休憩をとることにも配慮されていた。店内のカフェだけでなくキッチンカーが何台も来場していたので食べるものが選べたことも来場者にはうれしいこと。来年の開催はまだ未定だが、五泉市観光協会のホームページ(https://gosen-kankou.niigata.jp)でアナウンスがあることだろう。以下、当日の模様を写真メインに紹介する。

ホンダN360は数多く展示された。
スズキ・フロンテはセダンとクーペが並んだ。
イタリア車はアルファロメオやランチアが展示された。
ルノー5ターボⅡを筆頭にフランス車が並ぶ。
ロータス定番のエラン以外にもセブンやエスプリが参加。
二桁ナンバーが渋い930ポルシェ911と年式をナンバーにしたポルシェ356。
VWビートルやBMW2002ターボなどのドイツ車も見られた。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…