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ハイエース趣味と同時に珍しい2ドアを見つけた
長く80年代の3代目ハイエースを趣味のクルマにしてきた。フワフワな乗り心地と広い室内、どこまででも行きたくなる快適な乗り物といえる。そんなオーナーは同時に4MINIと呼ばれる、モンキーやダックスに代表されるホンダ原付バイクのカスタムマニアでもある。この世界も奥が深く、ローダウンやワイド化は当たり前でDOHCエンジンやターボ化までしてしまう変態の領域。
こんなバイクは普段乗れないような仕様になる。だからイベントへ参加するならハイエースはピッタリな選択でもあった。
ハイエースと4MINIで共通しているのが「カスタム」する人が多いことと「旧車」に分類されるほど古くなったこと。そんなわけでオーナーも地元・福島を中心に旧車イベントへ遊びに行くようになる。すると自然、自分でも欲しくなるのが人情だ。
今から3年ほど前、ネットオークションで何気なく旧車を探していたら、珍しい2ドアのホンダ・ライフを見つけてしまった。
外観
ホンダN360の後継車で水冷エンジンに切り替わったライフは1971年発売。30psを発生するエンジンは9000回転以上までスムーズに回る。その秘訣はバランサーシャフトが組み込まれていたこと。72年6月にツインキャブレターを装備するツーリングシリーズが追加され、同GSには5速MTを採用。同年9月に4ドア版も新設定。73年のマイナーで車種整理され、ツーリング系はGFLになる。
SUSPENSION
リヤもフロントと同じMk-Ⅰの5J×10インチとアドバンタイヤの組み合わせ!
ホイールはスピードスターMk-Ⅰでタイヤはアドバン032Rだからワイド!
ENGINE
エンジンルームからハーネスやホースなどを最小限にワイヤータックしている。アッパーマウントの角度に注目!
FCRキャブ!
エンジンにはFCRキャブを組み合わせる。クリアランスがないためファンネルはショートタイプ。
流用の定番!
点火コイルはEAエンジン定番のスバル純正に変更している。
広大な敷地があるので部品取りも保管できる
旧車イベントで知り合った仲間ともに、ライフとZを車高短にして楽しんでいる。そんな姿を見ていたから2ドアのライフを見てピンときてしまったのだ。
ホイールは10インチのままだが落とせるだけローダウン。エンジンは、秘密のチューニングにより別格の速さを手に入れた。組み合わせたミッションはもちろん純正5速で、アルト用大容量オルタネータなども使って仕上げている。
オーナーは安達太良山の麓にある元農家の家を敷地ごと借りている。坪数など数えきれないほど広大な敷地に農機具置き場も豊富にある。広い家に一人暮らしなので、縁側や部屋を部品やバイク置き場にした。趣味の4輪はさらにサブロクが何台も集まってしまったので、農機具や車庫だった場所に分散して収めている。
室内
外観同様室内も基本的にノーマルだが、ステアリングとシフトノブをウッドで統一。
メーターはいずれも純正のまま。走行距離は「?」とのこと。
このライフの記事は6/21発売の令和に残るクルマ改造雑誌『G-ワークス』(毎月21日発売)2023年8月号に掲載されています。