山中でバッテリーが上がったら?
JAFに連絡して助けてもらう! おっと、山の中でスマホの電波がないときも? 電波を探して林道を歩くのも大変だ。
ジャンプケーブルを持っているのなら、通りがかりの人に助けてもらう? 山中で? ちょいとその確率は低そうである。
そこで単独の行動が多い人にお勧めなのがカー・ジャンプ・スターター。カー・ジャンプ・スターターには2種類ほどあるそうだ。キャパシタを利用して、弱くなったバッテリーの電気を使い、セルモーターを回すタイプ。もうひとつはカー・ジャンプ・スターター自身がバッテリーを内蔵しているタイプ。こちらは事前に充電が必要となる。
今回使ってみたのはこちらのバッテリーを内蔵しているタイプである。
付属しているパーツは本体、充電用USBケーブル、スマートクランプと名前がついた電圧計を内蔵しているクリップケーブル。それと取り扱い説明書。
入手したときにはすでに充電がされており、そのまま使えそうではあったが、とりあえずフル充電してからテストする。
充電の際、このモデルにはUSBケーブルのみが付属。ACアダプターは付属しない。まぁ、これはスマホの充電器でコトが足りる。そのほかの機能としてLEDライト、モバイルバッテリーとして電源供給用のUSBポートがふたつ付属。非常時の照明、モバイルバッテリーとして、スマホに充電ができる。
さて、テストするにあたり、困ったことにダメなバッテリーが手元にはない。手間取ったが、友人宅にあり、なんとか手に入れることができた。電圧を測ってみると、3.6V。これは相当にひどい状態だ。しかし、テストするには丁度よさそうである。「返さなくて良いからね~」それはそうだろうね。
さて、ジムニーJA71Cから正常なバッテリーを外し、ダメバッテリーをジムニーに載せてみる。イグニッションをオンにしても、セルモーターが回るどころか、インジケーターのランプさえ点灯しない。もちろん自宅の駐車場でのテストです。山の中でショートでもさせたら、帰れなくなるかもしれませんからね。
使用方法はいたって簡単。それでもショットには気をつけて。スマートクランプを本体のカージャンプスターターのポートに接続。するとカージャンプスターターの電圧が表示される。16.4V!もある。ちょいとびっくり。電圧が高いので、エンジンがかかったら、なるべく早くカージャンプスターターは外そう。
ACC電源に接続されているパーツに影響を及ぼすこともありそうだ。心配なら、ヒューズを抜いて使うと良いだろう。ただしそれを行なうと、オーディオなどの設定が消えてしまうこともあるので注意が必要だ。
ちなみにほとんどのクルマが、セルモーターを回しているときはACCに電源は供給されないシステムになっている。セルモーターを回すと、ナビなどが再スタートするのはこのためだ。付属の取り扱い説明書には接続状況に入ったあと、90秒以内にエンジン始動、エンジン始動後30秒以内にケーブルを車載バッテリーから外すように明記されている。
結果は問題なく、いとも簡単にエンジンは始動。さっと繋いで、さっと外す。ラクで安心。それも軽量。クルマでの移動に限らず、バイクの移動時でも、持って行くアイテムとしても良さそうである。現在、カー・ジャンプ・スターターはメーカー、ブランドも数多くある。またパワー別に選ぶこともできるので、ご自身の使い方に応じてチョイス/持参すると、単独行動での不安がひとつ、解消されるアイテムだ。