新車の「慣らし運転」やりますか?国産車なら必要ない?【工藤貴宏のCX-60オーナーレポート:Vol.7】

自動車ライターの工藤貴宏氏が愛車をCX-5からCX-60へ買い替えるということでスタートした連載企画の第7回目。新車の慣らし運転と、前回に続き燃費に関するお話です。CX-60のオーナーだからわかるリアルな燃費のお話をお届けします。

TEXT&PHOTO:工藤貴宏(KUDO Takahiro)

新車を買ったら、とりあえず「慣らし運転」やりますよね?

突然ですが、新車を買ったときに「慣らし運転」って真剣にやっていますか?
ご存じない人のために説明しておくと、慣らし運転とは、新しいクルマが長く良好なコンディションを維持できるようにするために機械を馴染ませること。主にエンジンのために行なう人がほとんどでしょう。

明確な規定はないけれど、新車を買ってからしばらくの間はエンジン回転数を抑えたりして行なう人が多いようですね。なかには「3000km走るまでは、走行距離が増えるごとに少しずつ最大エンジン回転数を上げていく」なんていう人もいるとかいないとか。
筆者はどうかといえば、ほぼ気にしていません。とはいえゼロではなく「1000km走るまでは乱暴にエンジン回転を上げないようにしよう」といった程度。だから1000kmくらいまでは気持ち丁寧で優しい運転です(笑)

現在の国産車は部品の精度が高いので、ほとんどの国産メーカーは特別な慣らし運転は必要ないと回答しているが、急なアクセルワークなどは避けたほうがいいだろう。

CX-60のディーゼルで「クルマが馴染んできた」を初めて実感した。

では、みなさんは新車を買ってしばらく走った時に「クルマが馴染んできた」という感触を感じたことがあるでしょうか?
もちろん機械だから、使っているうちに可動部分のアタリがついて馴染んでくることは間違いありません。ただ、それをドライバーが感じられるかといえば別問題。その馴染みによって、操作の感触が変わるほどフィーリングに差が出るか?という話です。
正直なところ、これまで数台の新車を買った筆者でも「エンジン系が馴染んできた」というのを感じたことはなかったりします(サスペンションは滑らかに動くようになるのを感じることもありますが)。
えっ、それは筆者が鈍感だからではないのか……?
たしかにそうかもしれませんね。精進します。

でも、そんな筆者ですが、最新の相棒であるCX-60のディーゼルエンジンに関してはエンジンが馴染んできたことを感じました。具体的にいえば走行距離が200kmを超えた頃だったのですが「音もフィーリングも滑らかになった」とわかったのです。
どうして今回は感じられたのか? その理由はよくわからないので、今後の人生の課題としておきましょう。

エンジンよりもサスやダンパーなどの可動部分が、滑らかに動くようになるのを感じることは多いはず。

CX-60で180kmを走った時の燃費は21.1km/Lでした。

東京西部にある自宅から千葉まで往復180kmを走った時の燃費は21.1km/Lでした。

さて、話は変わってオーナーだからこそわかることのひとつが愛車の燃費。
CX-60のディーゼルは燃費の良さが大きな特徴なので、常識的な走りでどこまで燃費が伸びるのかをお伝えしましょう。
参考までに、愛車「XD Exclusive Mode(2WD)」のWLTCモード燃費値(総合)は19.6km/L。郊外モードは19.3km/L、高速モード燃費値は21.8km/Lです。ほかのクルマもそうですがエンジン車は基本的に高速モード時にもっとも効率がいいというわけですね。
前回お伝えした、流れに乗って高速道路8割+一般道2割で350kmほど走った燃費値は20.5km/Lでした。でも実は、条件というか環境&状況さえよければ燃費はさらによくなります。
たとえば先日、東京西部にある自宅から千葉まで、ほぼ高速道路(うち半分ほどは首都高速道路)で往復180kmを走った時の燃費は21.1km/Lでした。猛暑ではなかったけど湿気があったのでエアコン(外気温26度程度でエアコンはオートで25度に設定)を使い、時間にして1/4ほどは渋滞だったにもかかわらず、この燃費はさすが。
ちなみに、渋滞がなかった片道(往路)の記録は22.9km/Lでした。基本的にACCを使いながら流れに乗って走っています。だからエコラン的なことはしていません。
首都高速を含む都市部周辺の高速道路は、高速道路とはいいつつも車速が速すぎないので燃費にとっていい環境。だからここまで伸びたというわけですね。

千葉からの往路は渋滞がなかったで記録は22.9km/Lとさらに伸びてます。

コンディションが良いと燃費は27km/Lくらいまで伸びたりもします。

コンディションが良かったとはいえ、大柄なボディのSUVで27km/Lの燃費は素晴らしい!

でも、ベストはさらに上をいきます。
朝の通勤ラッシュが始まる直前の都心へつながる高速道路は渋滞がないいっぽうで、それなりに混んでいるから流れの速度が80km/h程度と抑えめで燃費にとっては超好条件。そんな状況だと、燃費は27km/Lくらいまで伸びたりもします(もちろんエコラン的なことはせず普通にACCで走るだけで)。これも驚くべき数字。ハイブリッドカーでもない大きなSUVにもかかわらず、4Lにも満たない燃料で100kmも走れるということですから、どう見たって素晴らしいです。
ただしそれはミニバンの普通のガソリン車でも17km/Lくらいまで伸びたりする特別なシチュエーション。だから「追い風参考記録」的な数値なわけですが、とはいえ27km/Lですよ。

というわけで、CX-60のディーゼルは愛車として乗ってみても驚きの燃費性能という話でした。ではまた!

ロングドライブが多いドライバーにとって、燃料代が安い軽油4Lで約100kmも走る可能性があるのというのは嬉しくなりますね。

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著者プロフィール

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工藤 貴宏

自動車ライターとして生計を立てて暮らしている、単なるクルマ好き。

大学在学中の自動車雑誌編集部ア…