EVに興味はあるけど、ディーラーに行くのはちょっと……【Volvo Studio Tokyoの楽しみかた】

試乗、お気軽に! クルマを売らないブランド発信拠点|ボルボスタジオ東京

東京・青山に新たにオープンしたEVに特化した体験型のブランドスペース「Volvo Studio Tokyo」
クルマのディーラーはハードルが高い、そう感じているかたは多いだろう。興味があるだけで買う予定がなかったり、失礼ながら買おうと思っているクルマの参考に。なのに、試乗なんてしようものならどうなるの……? ちょっと見たいだけなのに~ッ! そんな皆さま、朗報です!

TEXT & PHOTO:生江 凪子(Motor-Fan.jp) Special thanks:Volvo Studio Tokyo

クルマの販売はしていません!

筆者にとって、ディーラーは気軽に入るにはなかなかにハードルが高い場所。理由は、一歩足を踏み入れようものなら、スススッ……とやってくるスタッフのかたに「ご興味おありですか? こちらは……」と話しかけられ、なんとも居づらくなってしまうから。

洋服を買おうとなんの気なしにショップに入り、軽く見たいだけなのに「お似合いになると思いますよぉ」と声をかけられちゃったときのなんとも言えない感覚に似ている。 “話しかけない接客” も増えてはきたが、クルマとなると「見てるだけです」と洋服屋さんのようにいかないこともままある。ほかにお客さまがいない場合などはとくに。そんなわけで興味があってもおいそれとは行かれない。私が話すのが苦手だから、かもしれないけど。

閑話休題、今年4月にオープンしたばかりのEVに特化したブランド発信拠点【Volvo Studio Tokyo(ボルボスタジオ東京)】(以下、スタジオ)は、そんな感覚とは無縁の新型店舗ということで、さっそく伺ってみることに。東京・青山に位置するこのスタジオはかなり異色な存在だ。なぜなら、そもそもクルマを売っていない。

オープン後に2回ほどプライベートで伺ったのですが、どちらも「こんにちは」と笑顔で迎えられたあとは、そっと見守ってもらえるスタンスで、心底うれしい。もちろん質問をすればしっかりと答えていただける、とってもいい距離感。フンワリとしたスタジオ内で、ゆったりとクルマを見ることができて、かなり満足。
とはいえ、事前に聞いていたコンセプトやこのスタジオの楽しい利用方法など、まだまだわからないことが多そう……と思っていたところ、メディア向けに見学会をしていただける、ということで喜び勇んで行ってまいりました。

今回は、そこでレクチャーしていただいた “ボルボスタジオ東京の楽しみかた” をレポートします。
この3連休(から夏休みに突入ですね!)、青山へお出かけの際はこの新感覚ブランドスペースである【ボルボスタジオ東京】へ足を運んでみてください。楽しい体験ができますよ。

興味がない人対象?!

東京・青山。周辺には自動車ディーラーも多く出店する地域で「気軽に入っていただける場所にしたかった」と作られた新たなブランド発信拠点であるこのスタジオは、クルマを売り込む場所というよりは『スウェーデンの文化に触れ、ボルボというブランドを知っていただく場所』という位置づけ。

もちろんクルマも展示されているのだけど、外から見る雰囲気はおしゃれなカフェかアパレルショップに近い。人通りが多く、むしろクルマに興味のない人のほうが多い土地柄にとても似合っていると感じた。
車両の販売をしないから営業をするセールスパーソンはおらず、接客を行なうのはブランドアンバサダーと呼ばれるスタッフだ。クルマ好きもスウェーデン好きも納得の、ボルボについて・電気自動車について・そしてボルボの故郷であるスウェーデンについてしっかりと説明できるスタッフが揃います。

オーロラを見よう!

そんな「ノンビリと覗いてみてくださいね」というスタジオだが、さまざまな体験ができる場所となっている。
スタジオに足を踏み入れたら、まず専用アプリをダウンロードしてほしい(Free Wi-Fiも完備)。このアプリをDLすることで、このスタジオを楽しむ準備が整うので、ぜひ。

スマートフォン(ARカメラ)を天井に向けると……!

さて、アプリをDLして起動させたら、スマートフォンを天井に向けて……オーロラを見よう! そう。アプリをとおして自身のスマートフォンがARカメラになり、さまざまな体験ができるのです。オーロラが映ったら、ARカメラの準備完了。どんな体験ができるかな。

スタジオ内の床にはスキャンするアイコンがある。また、スタジオ内にスマートフォンを向けるといろんなカタチの石や惑星(?)が出てくる、それらをスキャンしたりタップすることで、興味深い解説やトリビア、クイズなどの体験ができるのです。

Studio Explore App
スタジオでは、ARカメラを通してさまざまな体験や学びができるコンテンツを楽しんでいただけます。アプリはスタジオ内でダウンロードできます。スタジオ内に配したマーカーをスキャンして、スタジオ探検してください。

ちょっとブレイク

スタジオ内のいろいろなところの探検がひと段落したら、 ちょっと休憩。Fika (フィーカ)を楽しみましょう。セルフサービスでコーヒーを淹れて……。アレ、机にもスキャンするプレートがありますね。

机の上にもスキャンプレートが。
「Stockholm Roast」の豆を使用したおいしいコーヒーをどうぞ。
クルマを眺めながら……。

あ! ケーキが出てきた。美味しそう! スウェーデンで食べられる代表的なケーキの紹介が見られます(食べられないのが残念)。ケーキだけでなくスウェーデンの自然に触れることもできるので、のんびりとコーヒーを味わいながらお楽しみください。

Fika Cafe
Fika (フィーカ)とは、コーヒーをお供に大切な人とゆっくりとした時間を過ごす、スウェーデンの大切な習慣です。「Stockholm Roast」の豆を使用したコーヒーをセルフサービスでお楽しみいただけます。ぜひゆっくりとFikaの時間をお過ごしください。

スウェーデンに行きたくなる!

約7分のバーチャルドライブでは、ストックホルムなど主要都市の街並みを走りながら、スウェーデン文化に触れることができます。え? 冬にも水に入るの(ぜひ、体験してこのツッコミを入れていただきたい)。

Stockholm Virtual Drive
スタジオ内の車に乗り込んで、バーチャルドライブに出発しませんか? ストックホルムの街並みを楽しみながら、スウェーデンの文化に触れてください。

リアルでも体験したい!

バーチャルで楽しみながらも、クルマ好きな皆さまは運転したい~! とウズウズされたかもしれないですね。そんなときは、リアルで試乗を! 平日で空いているときは当日その場で20~30分の試乗が、休日はインターネットで事前申し込みをしておけば、90分の試乗ができちゃうんです。しかも、同乗のスタッフは、レースに参戦するなど経験・そして知識豊富なプロインストラクター! これはうれしい。

もちろん、筆者のように運転に自信はないが乗り心地などを体験したい皆さまには、インストラクターの運転、という試乗タイプも選ぶことができるので、景色を楽しみながらノンビリ試乗ができちゃいますよ。 

Test Drive/試乗予約
休日の約90分の試乗予約をオンラインで簡単にお申込みいただけます。ぜひ、ボルボスタジオ東京でボルボの最新EVを体験してください。

Fikaをしながら充電? 充電しながらFika?

スタジオの入るビルの地下には、急速充電器90kWが用意されており、ボルボオーナー限定にはなりますが、事前予約で急速充電機を30分間利用できちゃいます(1500円/キャッシュレス決済)。しかも予約は1時間枠の設定となっており「ゆっくりと利用して欲しい」とのことです。ボルボオーナーは要チェック!

充電予約
ボルボスタジオ東京では、急速充電器を設置しています(事前予約制/有料・30分1500円/キャッシュレス決済のみ)。

ジョギング中も、お散歩中も!

ちなみにコチラのスタジオは、SDGsの取り組みとして世界中20万箇所のカフェや公共施設など無料で給水できる場所を紹介する「mymizu」に参加する給水パートナー店となっています。マイ水スポットで、皇居ラン中やお散歩途中でも、気軽に給水できますよ! 覚えておくと便利。 

【ボルボスタジオ東京】

住 所:〒107-0062 東京都港区南青山3-1-34 3rd MINAMI AOYAMA
電話番号:03-6773-1353
営業時間:平日 12:00-19:00/土日 10:00-19:00
定休日:毎週水曜日、第1、3火曜日

ほかにも気になるスポットがたくさん

7月10日に発売となったモーターファン for KIDS Vol.2では、ボルボスタジオ東京を始め、夏休みにお出かけしたいスポットを紹介しています。ぜひご覧ください!

キーワードで検索する

著者プロフィール

生江 凪子 近影

生江 凪子

クルマ酔い防止で車外のクルマを見て育ち、気づいたときには取得した幼稚園免許/保育士資格を使うことな…