クラウンクロスオーバーはアメリカで売れているか? 価格は?

北米で販売中のクラウンクロスオーバー(2023_Crown_Platinum_BronzeAgeBiTone)
トヨタ・クラウンは、クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートの4車型。まず最初にデビューしたのがクラウンクロスオーバーだ。刷新されたクラウンは、従来の「ほぼ国内専用モデル」から「グローバルモデル」になった。販売が始まった北米でクラウンクロスオーバーは、どんな売れ行きか?

北米でのクラウンクロスオーバーの価格は?

北米で販売中のトヨタ・クラウンクロスオーバー。

北米でのクラウンクロスオーバーの価格は
Crown XLE Hybrid AWD(2.5L直4ハイブリッド):3万9950ドル
Crown Limited Hybrid AWD(2.5L直4ハイブリッド):4万5550ドル
Crown Platinum Hybrid MAX AWD(2.4L直4ターボ・デュアルブーストハイブリッド):5万2350ドル

だ。
これはMSRP(メーカー希望小売価格)だから、税抜き価格だ。クラウンクロスオーバーは、日本からの輸出だから2.5%の関税がかかっている。
日本との価格差を見るために、北米のMSRPから関税分をなしにして、日本の消費税10%の乗せてみたうえで、1ドル=138円で円換算してみると次のようになる。
Crown XLE Hybrid AWD:約537万9000円
Crown Limited Hybrid AWD:約613万3000円
Crown Platinum Hybrid MAX AWD:約704万8000円

日本のクラウンクロスオーバーの価格(消費税込)は
X(2.5L直4ハイブリッド):435万円
Gレザーパッケージ(2.5L直4ハイブリッド):540万円
RS(2.4L直4ターボデュアルブーストハイブリッド):605万円

だ。ざっくり言って、アメリカでは100万円ほど日本より高い価格になっている。
といっても、トヨタが不当に高い価格設定にしているわけではない。現在のトヨタの想定為替レートは、1ドル=125円だというから、それに合わせると
Crown XLE Hybrid AWD:約487万2000円
Crown Limited Hybrid AWD:約555万5000円
Crown Platinum Hybrid MAX AWD:約638万4000円

だから、日本と大きく変わらない価格設定であることがわかる。円安になると、トヨタにとっては、「円高差益」が生じるということだ。

Crown Premium Maxは2.4L直4ターボ・デュアルブーストハイブリッドを搭載するトップグレードだ。
北米クラウンは日本からの輸出となる。

クラウンクロスオーバーのアメリカでの売れ行きは?

2.5L直4HEVのCrown Limited

さて、クラウンクロスオーバーはアメリカで売れているのだろうか?
2023年6月の販売台数は1232台。
1-6月で6155台が売れている。
2023年3月までで1393台、3月が1335台だから、6155台というのは、ほぼ4ヵ月分ということになる。
つまり、約1500台/月ペースということだ。

相変わらずトヨタ・セダンの一番人気はカムリだ。
Prius Prime(プリウスPHEV)の北米価格はメーカー希望小売価格で約540万円

2023年1-6月、北米でのトヨタ・セダン系の販売台数は次の通りだ(台数の多い順)。
カムリ:15万0742台(2万5124台/月)
カローラ:9万7498台(1万6250台/月)
プリウス:1万4941台(2490台/月)
クラウン:6155台(1524台/月 3~6月で)
MIRAI:1722台(287台/月)
レクサス系は
ES:1万9319台(3220台/月)
IS:1万1114台(1852台/月)
LS:1211台(202台/月)
出足は順調というところだろう。2023年下半期でどれほど販売を伸ばせるか注目だ。

日本でのクラウンクロスオーバーの売れ行きは?

2023年上半期、クラウンクロスオーバーは日本でどれほど売れたのか?
19位で2万3288台である。月平均は3881台だ。

セダン系で50位内に入っているのは
カローラ:8万2374台(1万3729台/月)
プリウス:4万8835台(8139台/月)
クラウン:2万3288台(3881台/月)
シビック:6467台(1078台/月)

シビックをセダン系に含めていいかどうかは置いておいて、やはりセダン受難の時代は続いている。この秋以降、おそらくクラウンスポーツ、セダン、エステートが登場するはず。2024年のクラウンのランキングはグッと上がるだろう。

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