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現行型3代目 SX/SY系 (2017年~/日本市場)
シトロエンC3はいわゆるBセグメントに属するコンパクトカーで、俗に“スーパーミニ”と呼ばれるジャンルの乗用車。当初はシトロエン、同社が参加した現在ではステランティスのシトロエン・ブランドから発売される。現行最新モデルは日本国内では2017年から発売開始された3代目となるSX/SY系。上下2分割のヘッドライトやボディサイドのエアバンプなどは近年のシトロエン車に共通するデザインで、とくに後者は傷防止などの実益を兼ねる装備である。フロントウィンドウに備わるHDカメラによる動画/静止画をスマートフォンなどから活用できる点もユニーク。パワートレインは欧州などではディーゼルエンジン仕様も用意されるが、日本仕様は3気筒1.2ℓガソリンターボと6速ATの組み合わせのみとなる。2020年にマイナーチェンジしている。
C3エアクロスSUVはC3をベースとしたSUVモデルで、現行最新モデルは2代目となるA88系。ベースであるC3に対し、グリップコントロールを装備しているのが特徴。欧州では2017年から、日本市場では2019年から発売され、2021年にマイナーチェンジしている。
■2020年式 C3 caramel edition「やはりラリーカーのベース車なのでパワフルに走りますし、そこそこ燃費がいい」
ニックネーム:じゅんぺい 年式・グレード:2020年式 C3 caramel edition 性別:男性(40代)居住地域:新潟県
排気量:1.2ℓトランスミッション:AT
平均燃費:15.6 km/ℓ(街乗りと中距離が半々)
長所:フランス車らしいオシャレなデザイン。いつ見ても斬新なデザインで思わずニヤけてしまう。目立つクルマなので人目を引き注目される。それでいてやはりラリーカーのベース車なのでパワフルに走りますし、そこそこ燃費がいい。乗り心地が良い。
短所:乗り心地が良く足回りがよく動くので逆にコーナリングの踏ん張りがない。また、ジオメトリー変化が大きいのか(?)コーナリング中の段差を踏んだ際に腰砕けになり姿勢が乱れるのはちょっと怖い。普通に走る分には問題ないが。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★☆☆ 収納が少ない割に遊び心が足りないかも。
走行性能:★★★★☆
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★★☆
満足度:★★★★☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「デザインで選んでも良いクルマです」
■2020年式 C3エアクロス シャインパッケージ 「シトロエンは快適性を売りにしているが、よく粘る足はワインディングも楽しい」
ニックネーム:nob 年式・グレード:2020年式 C3エアクロス シャインパッケージ 性別:男性(50代) 居住地域:岩手県
排気量1,2:ℓトランスミッション:AT
平均燃費:15km/ℓ(街乗りと郊外で半々くらい。郊外中心なら20km/ℓ近くいく)
長所:●ソフトながら懐の深い足回り。現代の基準からすると柔らかすぎると思われるかもしれないが、そこからよく粘る。荷重移動をしっかり意識すれば、ワインディングも意外に楽しい。●クラスを超えた積載性。単身者ならちょっとした引っ越しも可能。これだけ荷物を詰めればCセグじゃなくても十分と思わせてくれる。●一目でシトロエンとわかるデザイン。色の組み合わせも良い。
短所:●旧世代プラットフォームなので運転支援系の機能は競合車に比べると見劣りする。●静粛性などはBセグ標準といったところか。キャラ的にあまり気にならないが、オールシーズンタイヤはパターンノイズがやや大きいかも。●空調の操作が物理スイッチでなくすべてタッチパネルでの操作になっていること。走行中にブラインドで操作できないのは明らかな欠点。
評価
外観:★★★★★ カクタスから現在に繋がる、他の何にも似ていないデザイン。ボンネットの膨らみによる車両感覚のつかみやすさなど、実用性も考えられている。
室内:★★★★★ 高級素材を使わずに、ファブリックや色使いで居心地の良い空間を作り出している。視界も良く、積載性も高い。
走行性能:★★★★★ 定評のピュアテックエンジンでパワーは十分。シトロエンは快適性を売りにしているが、よく粘る足はワインディングも楽しい。
燃費性能:★★★★☆ 旧世代プラットフォームでこれだけ走ってくれれば十分。レギュラー指定ならなお良し。
装備:★★★★☆ ACCがないのは見劣りするが、それ以外は十分かと。
満足度:★★★★★ 乗り心地の良さ、運転の楽しさ、使い勝手の良さ、デザインの良さ。どれも期待を大きく上回る出来の良さ。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「これまで306、307SW、308SW(初代)と、ほぼ四半世紀にわたりCセグのプジョーを乗り継いできましたが、子供たちにあまり手が掛からなくなったのを機に、Bセグにダウンサイジング。当初は2008(初代)を考えていましたが、試乗時に乗り比べたC3エアクロスの乗り味に一発でやられてしまいました。2008も良い車でしたが、フランス車本来の足の柔らかさという意味では、シトロエンの方がより“らしい”かと。かといって、ちょっとペースを上げても腰砕けになることもない。運転していて、快適かつとても楽しい。ACCがないのは玉に瑕ですが、それを補って余りある美点にあふれた車です」
2代目 SC/A51系 (2010~2017年/日本市場)
2009年に発表された2代目モデルは日本市場では2010年から販売開始。今までに類を見ない広い視界と高度な快適性を融合させることで全く新しいドライビングプレジャーを提供することをコンセプトとし、“VISIODRIVE(ビジオドライブ)”と称された。それを体現するルーフ部分にまで広がった広大なフロントウィンドウが特徴で、これを“ゼニス(頂上)フロントウィンドウ”と称する。エンジンは伝統的なPSA TUエンジンを引き継いだほか、BMW と提携して開発した通称“プリンス”エンジンも採用されている。日本仕様はこの1.6ℓ“プリンス”エンジンと4速ATの組み合わせのみだったが、2014年に新開発の1.2ℓ直列3気筒とオートモード付き2ペダル式5速MT(5速ETG)の組み合わせに変更されている。
■2015年式 C3 セダクション「ゼニスウインドウによる景色の広さは唯一無二」
ニックネーム:321-3 年式・グレード:2015年式 C3 セダクション 性別:男性(60歳~) 居住地域:山形県
排気量:1.2ℓトランスミッション:AMT(ETG)
平均燃費:約17km/ℓ(毎日の通勤がメインです)
長所:ゼニスウインドウによる景色の広さは唯一無二。特に四季の有るこの国の為の物で、サンルーフやオープンでは味わえない独特な景色を楽しめます。この為に乗ってます。また、非力なくせに高速巡航も苦にしないところもマル。
短所:ETG5と電装品の信頼性。5年過ぎると突然死のリスクが高くなる気が…。レッカー特約付けていて良かった。 あと、自分でクラッチを操作出来ないのがけっこうなストレスになります。その分加減速に気を遣うので、良いボケ防止かもしれませんけど。
評価
外観:★★★★☆ 丸くて好きです。
室内:★★★☆☆ ディーラーの後付けナビの処理がかなり酷かったです。
走行性能:★★★☆☆ パワーは無いけど快適。でも低速域のクラッチの繋げ方が下手。
燃費性能:★★★★★ 十分です。
装備:★★★☆☆ クルコン付いているからオーケー。
満足度:★★★★☆ 何しろ運転席からの眺めがこの車でしか味わえないので。信頼性の無さで1つ減点。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「ゼニスウインドウによる車内からの眺めが素晴らしいです。他に誉める所はない位の一点豪華主義な車なので、普通には勧められないかと。ETG5も電装品も信頼性高くないですし。それでも、他のクルマでは見れない景色を楽しめるので、はまると次が見付からなくなります」