日本各地で様々なデータを取得し、官公庁や行政機関、大学を訪問
各方面の専門家の視点からのフィードバックを製品開発に活用する
燃料電池車は、新たなるパワートレインのひとつとして注目を浴びている車両であり、BMWグループは2011年よりトヨタと燃料電池車の基礎研究を共同で行なっている。水素を燃料とする燃料電池車は、燃料の充填に時間を掛けずに長距離を走行できることが大きな特徴のひとつで、「BMW iX5ハイドロジェン」の場合、燃料である水素が空の状態から約3分程度の充填で約500km走行が可能だ。
「BMW iX5ハイドロジェン」は、BMW X5をベースにした燃料電池車。
X5は、優れたオフロード性能、日常での高い機能性、オンロードでの高いパフォーマンスを融合した「スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)」の先駆的モデルとして1999年に誕生した。
BMWグループは2020年代後半に燃料電池車を市場投入する予定で、その実現に向け、ドイツやアメリカの主要国において「BMW iX5 ハイドロジェン」で実証実験を実施しているが、今回、車両に対する顧客からの要求が高い日本においても、公道での実証実験を実施する運びとなった。
日本での実証実験においては、日本各地にて実際に車両を走行させ、様々なデータを取得すると共に、官公庁や行政機関、大学を訪問し、各方面の専門家の視点から製品に対するフィードバックを得て、それら全てをドイツにあるBMWグループ本社に送り、製品開発に役立てるという。