目次
2023年7月26日にタイで発表された新型トライトンは、発表会の会場で日本市場への導入が示唆されて大いに話題を読んでいる。
SUV人気の一環として日本でもピックアップトラックの人気が再び高まっており、現状では日本で唯一正規販売されているトヨタ・ハイラックスの台数が伸びているという。
そのような状況で、新型へのモデルチェンジを機に日本市場に導入されることになるトライトンだが、その発表会に最後に大々的に展開された「トライトンワールド」は、トライトンの様々なカスタム車や使い方を提案するものであった。
これは2024年とアナウンスされる日本市場導入時や、あるいは東京オートサロン2024のようなクルマイベントでぜひ日本でも見たいものだ。
キャンプをはじめとした様々なアクティビティで活躍する万能SUV
先代のトライトンでも、オフロード走行を始めとしたヘビーデューティな使い方が想定される一方、インテリアなどは洗練された乗用車的なクオリティと使い勝手を備えていた。新型トライトンでは、従来の走行性能はもちろん乗用車的なクオリティと使い勝手はさらに高まっていると言えるだろう。
それだけに、SUVとしてレジャーユースで活躍することが想定されており、トライトンワールドでも「アドベンチャー」や「ライフスタイル」をテーマとしたカスタム車が展示された。
タフユースでも“使える”頼もしいワークホース
ピックアップトラックユースで大きな割合を占めるのがやはりビジネスユース。トライトンはメイン市場であるアセアン諸国でヘビーデューティな使い方をされることが想定されている。
これらの地域では未舗装路も多く、トライトンの走破性やFRベースの取り回しの良さ、そして三菱車らしい堅牢性が支持されており、新型トライトンもそれに応えるモデルとなっている。
シャコタンも意外にあり? ピックアップトラックのスポーツバージョン
日本ではあま馴染みがないが、アメリカのNASCARなどピックアップトラックによるレースは実は人気のカテゴリーだ。タイでもドラッグレースのベースカーとしてピックアップトラックが使われていたり、ディーゼルエンジンのチューニングもかなり過激なものとなっているとか。
そのような流れもあってか、トライトンワールドにはレーシングカスタムテイストのシャコタントライトンが展示されていた。三菱ということもあり、兎角オフロードイメージの強いトライトンだが、大径ホイールにオンロードタイヤを装着し、思い切りローダウンしたスタイルは実に新鮮だ。
しかし、やはり本命はチーム三菱ラリーアートが参戦するアジアクロスカントリーラリー2023の出場車。発表会当日は、アジアクロスカントリーラリー2022のウィナーであるチャヤポン・ヨーター選手と増岡浩チーム総監督も現れ、間近に迫った(開催日程:2023年8月13日~19日)同大会への意気込みを語った。
すでに純正アクセサリーもラインナップされており、車両とセットでの日本導入も期待したい。さらにこのトライトンワールドで展示されたカスタム車両を作れるようなオプションや、場合によってはコンプリートカーの販売なども期待せずにはいられない。