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悪路の微低速走行はよく粘る 高速走行時の走りも満足度大
軽自動車として1970年に誕生したジムニーだが、77年には800㏄エンジンを搭載した海外向け仕様を設定。これを国内向けに仕立て直した〝ジムニー8(エイト)〞が、ジムニーシエラのルーツだ。
エクステリア
現在もその伝統に則り、基本ボディは軽ジムニーと共用。キャビンの広さは軽仕様と変わらず、乗車定員も4名だ。前後バンパーが大型化されているため、全長は3550㎜と軽自動車枠を超えており、アプローチ&デパーチャーアングルも軽ジムニーより小さい。とはいえ、それが問題になるような走り方をする人は、アフター品に交換してしまうという手がある。
インストルメントパネル
幅方向はオーバーフェンダーが付いて全幅が1645㎜になるだけでなく、タイヤサイズも専用設定。軽ジムニーが175/80R16 であるのに対し、シエラは195/80R15にワイド化。外径を揃えたかったという事情もあるが、ホイールサイズをインチダウンすることでエアボリュームを確保し、乗り心地と悪路走破性の向上にもつなげている。
居住性
軽ジムニーと最も異なるのがエンジンで、排気量は約2.3倍の1.5ℓ。最大トルクは130Nmと、ターボの付く軽仕様の1.35倍に達する。だから極悪路の微低速走行でも良く粘るし、高速走行時もエンジン回転数を抑えて走れる(5速MT車の100㎞/h走行時で、軽ジムニーが約3800rpm、シエラは約3000rpm)。
うれしい装備
月間販売台数 1984台(22年9月〜23年2月平均値) 現行型発表 18年7月(一部使用変更22年7月) WLTCモード燃費 15.4km/l ※5速MT車
ラゲッジルーム
一般ユーザーが性能の違いを最も実感できるのが高速道路なのだが、通行料が軽仕様より20%高くなるのが弱点か!?
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.149「2023-2024 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。