【世界初】完全電動の要人輸送車両、新型7シリーズベースの「BMW i7 プロテクション」と「BMW 7シリーズ プロテクション」を発表!モデル最強の装甲力とは。

BMWは、要人輸送用の装甲車両、通称「プロテクション車両」として、新型「i7 プロテクション」および「7シリーズ プロテクション」を発表した。BMW 7シリーズをベースに開発された2つのモデルは、比類ないプロテクション・コンセプトと、卓越したレベルの乗り心地と広々とした室内空間、極めて先進的な装備、そしてBMWブランドが誇るクラス最高レベルのダイナミックな動力性能を見事に融合させている。

シリーズ初のアーマースチール構造「BMWプロテクション・コア」

BMWの新型プロテクション・セダンの革新的なコンセプトは、BMWの45年にも渡るプロテクション車両における経験則からなる伝統的なノウハウと最先端技術の融合から生まれたものである。今回のプロテクション・コンセプトは、新型BMW 7シリーズの量産開発プロセスの一環として考案されたもので、完成した車両に後から装甲を施すよりも大きなメリットがある。

これは、プロテクション・セダンのボディを支える構造全体が初めてアーマースチールで構成された、独自のBMWプロテクション・コアによるところが大きい。3次元的に設計されたエレメントはすべて、非常に高い耐性を持つ熱間成形鋼合金で作られている。自立したプロテクション・セルを形成することにより、プロテクション仕様のドア、アンダーボディの装甲、安全ガラスと組み合わされ、圧倒的な装甲を実装している。

特に爆発物から最大限保護するために設計された特殊な装甲は、2台のプロテクション・セダンのルーフとアンダーボディの両方に使用されている。これにより、例えば爆薬を使ったドローン攻撃や、手榴弾の爆発時に飛び散る破片からも乗員を守ることができる。

強力な電動パワートレインとV8ガソリンユニットを搭載

「BMW i7 プロテクション」

プロテクションモデル初の電動仕様車「BMW i7 プロテクション」には、フロントとリアに1基ずつ電気モーターを搭載している。2つの電気モーターを組み合わせることで、最大出力 544PS、最大トルク 745Nmの電気式全輪駆動システムが実現されている。これにより、0-100km/h 加速は 9.0秒を達成。最高速度は電子制御により時速160kmに制限されている。

新型「BMW 7シリーズ プロテクション」

新型プロテクション・セダンのガソリンモデルには、最新世代のV8ユニットが搭載されている。BMWツインパワー・ターボ・テクノロジーには、電動ブローオフバルブと間接的なチャージエア冷却を備えた、アップグレードされたターボチャージシステムと、クロスバンク・エキゾースト・マニホールドが含まれている。新しい4.4リッター 8気筒エンジンは、48Vマイルド・ハイブリッド・テクノロジーを採用し、出力と効率を最適化している。

高効率化された駆動システムは、最高出力530PS、最大トルク750Nmを発揮。BMW xDriveインテリジェント四輪駆動システムが必要に応じて四輪に駆動力を配分し、優れたドライビング・ダイナミクスと、他の追随を許さない効率性を兼ね備えている。0-100km/h加速は6.6秒、最高速度は210km/hに達する。

安全な走行を継続する足回り装備&安全装備

足回り装備には、20インチのライトアロイホイールと、専用開発のミシュラン製タイヤ(寸法255-740 R510)を装着している。このタイヤは大径で、空気量がライバルに比べて非常に多いため乗り心地がよく、接地面積が広いためトラクションと走行安定性に優れている。PAXタイヤにはホイールリムにランフラットリングが装着されており、空気圧が完全に失われた場合でも時速80kmまで走行を続けることができる。

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また、新しいプロテクション車両としてのステータスにふさわしく、広範なドライバー・アシスタンス・システムが装備されている。新型BMW 7シリーズ用に開発された高度なセンサーと、ラグジュアリーセダンに搭載されているすべてのカメラが、プロテクション車両にも搭載されている。この技術の機能は、プロの運転手を情報と警告でサポートすることに重点が置かれているが、プロテクションモデルでは、積極的に車両制御に介入せず、最小限の警告のみを行う。

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