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運転視認性や装備操作性は◎ 操舵は俊敏で抜群
全長が4m以下の5ナンバー車で、最小回転半径は、14インチタイヤ装着車なら4.8mに収まる。サイドウインドウの下端を後ろに向けてもち上げたから、後方視界は良くないが、小さくて小回りも利くから運転しやすい。
エクステリア
内装の質感はコンパクトカーの平均水準だが、視認性や操作性は良い。身長170㎝の大人4名が乗車すると、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシひとつ少々だ。少し狭いが4名乗車にも対応できる。
インストルメントパネル
パワーユニットは、直列3気筒の1.0ℓと1.5ℓ、1.5ℓハイブリッドを用意した。1.5ℓなら動力性能に余裕があり、ハイブリッドはWLTCWモード燃費が35.4〜36.0㎞/ℓに達する。「ハイブリッドZ」を街なかで普通に運転して、実用燃費が32㎞/ℓに達したから燃費効率は優秀。車両重量はFFなら1100㎏以下に収まり、ステアリング操作に対する反応は機敏だ。
居住性
危険回避時の後輪の接地性は高くないが、街なかをキビキビと走るのに適する。注意点は乗り心地で、路上のデコボコを伝えやすい。特に14インチタイヤは指定空気圧も前輪が250kPa、後輪も240kPaと高く、舗装の荒れた街なかを低速で走ると不満を感じる。オプションを含めて15/16インチも試して購入したい。
うれしい装備
月間販売台数 7430台(22年11月〜23年4月平均値) 現行型発表 20年2月(一部改良22年7月) WLTCモード燃費 36.0km/l ※[X(ハイブリッド)]のFF車
ラゲッジルーム
ヤリスを買うメリットは、運転しやすく燃費も良く、さらに安全装備が先進的なことだ。衝突被害軽減ブレーキは、自車が右左折するときでも、直進車両や横断歩道上の歩行者を検知して作動する。求めやすい価格で高い安心感を得られる。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.150「2023-2024 コンパクトカーのすべて」の再構成です。