現在シリーズ10作目となる『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が公開中(※2023年8月14日現在)だが、スバル車の登場する『ワイスピ』といえば以前ご紹介した『ワイルド・スピードMAX』が挙げられる。
さらにもう1作、GR型のWRX STIが活躍するのが2015年に公開された『ワイルド・スピード SKY MISSION』だ!
『SKY MISSION』はそのタイトルの通り、大型輸送機からクルマを空中にダイブさせて、パラシュートで降下するというクライマックスが印象深い作品。
アゼルバイジャンの山中で、捕えられた天才ハッカーのラムジー(ナタリー・エマニュエル)を敵の目につかぬよう救出するミッションで、この空中からの急襲がストーリーを盛り上げた。
劇中車はWRX STI 5ドアの2011年型「GR“F”」
この急襲作戦に使用されたクルマの1台が、故ポール・ウォーカー扮するブライアン・オコナーがドライブするGR型のスバルWRX STI(2011年モデル)だ。
WRブルーの車体にブラックのストライプとシルバーのアクセントが斜めに入る2トーンカラーが特徴的で、国内でもレプリカ仕様にしているオーナーも見かける。テールランプをスモークタイプとして、ホイールにはRAYS製グラムライツ57XRを履いている。国内でも人気のホイールということもあり、実際にGRB型WRXに装着しているオーナーも意外と多く見かける。
『ワイルド・スピードMAX』にも登場した5ドアWRXだが、『SKY MISSION』では後期型となり顔つきも精悍さが増している。ベースは北米仕様のGRF(EJ25型2.5L水平対向4気筒DOHCインタクーラーターボに6速MTを組み合わせた国外専用モデル)だが、国内の後期型GRB(EJ20型2.0L水平対向4気筒DOHCインタークーラーターボ6速MT仕様)とイメージが近いため、GRBと語られることが多いが実は2.5L仕様のGRFなのだ。
GRFは国内でWRX STI A-Lineとして5速ATのみの設定だったが、海外では6速MTとEJ25を組み合わせ、不等長ならではの排気音を奏でる。
ちなみに、前期型までは5ドアのみの設定で「インプレッサWRX STI」を名乗っていたGRB/GRFも、4ドアモデルのGVB/GVFの追加された後期型へ移行すると同時に、国内の車名も「WRX STI」となり「インプレッサ」の名前がWRXのカタログからは、ひっそりと消えた。
『SKY MISSION』に登場するWRX STI(GRF)は、劇中でもその不等長サウンドを轟かせながら疾走する姿に惹かれるファンも多かったことだろう。一方で、空中ダイブから護衛とのカーチェイスで盛り上がった後、敵の装甲バスから機銃掃射を浴びるシーンにはショックを受けた。
さらに、ブライアンがラムジー救出のためにバスに乗り移る際は、リュダクリス(クリス・ブリッジス)演じるテズ・パーカーのドライブする防弾仕様のジープ・ラングラー アンリミテッドに、後ろから押されながら乗り捨てられてしまう。
最終的にドライバーのいないGRFはそのまま山肌に激突してしまうという、スバルファン、WRXファン、インプレッサファンにはショッキングなシーンの連続となるが、ストーリーやカーアクションに大きく貢献した1台であることは間違いないだろう。
『ワイルド・スピード SKY MISSION』 4K ULTRA HD+Blu-rayセット:6589円(税込) Blu-ray:2,075 円 (税込) DVD:1,572 円 (税込) 発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント (C) 2015 Universal Studios. All Rights Reserved. ※2023年8月の情報です