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現行3代目 E13型 (2021年~)
現行最新のE13型は3代目となるが、最大の特長はパワートレインをe-POWERのみに絞り、e-POWER専用車となったこと。先代に比べてモーターのトルク、出力ともに向上、エンジン効率も向上した第2世代e-POWERとなっている。路面状況からロードノイズが大きいと判断した場合に積極的に発電を行なう世界初の制御システムも採用された。さらにプラットフォームもルノーと共同開発したエンジニアリングアーキテクチャー、CMF-Bへと一新されている。標準ボディサイズは全長×全幅×全高:4045mm×1695mm×1505mm、ホイールベースは2580mm。今回のアンケートでは3代目は発売されて日が浅く、十分なデータを収集できなかったため、残念ながら含まれていない。
2代目 E12型 (2012ー2021年)
2代目となるE12型は2012年に登場。まずエンジンが2代目の大きな特長。初代の1.5ℓ/1.6ℓ直4DOHCから、1.2ℓ直3(HR12DE型)と機械式スーパーチャージャーを採用したもの(HR12DDR型)へとダウンサイジングしたことだ。
もうひとつは、2016年にシリーズハイブリッドのe-POWERを搭載したモデルを追加したこと。このe-POWERは大ヒットを記録し、純電気自動車である「リーフ」に続く電動車、「e-POWERシリーズ」として広く認知されるきっかけとなった。
ボディサイズは全長×全幅×全高:4100mm×1695mm×1525mm、ホイールベースは2600mmとなっている。
■2016年式 X DIG-S 「余裕のある走りが欲しいのであれば、e-Powerを購入した方が良い」
ニックネーム:テクセラ 年式グレード:2016年式 1200cc X DIG-S 性別:男性(50代) 居住地域:栃木県
排気量:1200cc トランスミッション:CVT
平均燃費:19.2km/ℓ{通勤での使用が8割、長距離ドライブ2割(高速道路制限速度で20km/ℓ)}
長所:E11ノートよりも燃費が良かった。市街地走行よりも高速走行時の方が燃費が良い。
短所:ECOモードだとパワー不足を感じる。乗り心地は、あまりよくない。長時間乗ると疲れる。
評価
外観:★★★☆☆
室内:★★☆☆☆
走行性能:★★★☆☆
燃費性能:★★★★☆
装備:★★☆☆☆
満足度:★★★☆☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「余裕のある走りが欲しいのであれば、e-Powerを購入した方が良いかと思います」
■2019年式 e-POWER NISMO 「なめらかな加速。スロットルの反応の良さ」
ニックネーム:masa 年式グレード:2019年式e-POWER NISMO 性別:男性(30代) 居住地域:岐阜県
排気量:1198cc トランスミッション:その他
平均燃費:19.7km/ℓ(長時間街乗りするほど燃費が上がる)
長所:なめらかな加速。スロットルの反応の良さ。程々にいいシート。
短所:中間加速はそれ程でもない。高速道路などで直進するのに神経を使う。カタログ燃費との乖離がすごい。
評価
外観:★★★★☆ ニスモ仕様で日産車っぽいカッコ良さ。
室内:★★★☆☆ まぁまぁ広いけど使い勝手は微妙。
走行性能:★★★★☆ よく走るけど乗り心地は良くないニスモ脚。
燃費性能:★★☆☆☆ 実燃費でいつもギリギリ20km/ℓいかないってカタログの半分近い。
装備:★★★★☆ accは賢いけどオプションのグレードが高い。サイドエアバッグは装備オプション少なすぎ!
満足度:★★★☆☆ 日産らしくパワートレーンのチューニングは素晴らしい。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「アクセルダイレクトな感じのするパワートレーンのチューニングはさすが。でも内装の使い勝手や標準シート、高速走行や実燃費など、似てるシステムのフィットのe:HEVのが良いんじゃ?」
■年式不明 e-POWER X 「世界一お買い得な電『動』自動車」
ニックネーム:ヨコイライン 年式グレード:e-POWER X 性別:男性(30代) 居住地域:愛知県
排気量:1200cc トランスミッション:その他
平均燃費:22.0km/ℓ(街乗り9割高速1割、年間通して20〜25km/ℓ)
長所:世界一お買い得な電「動」自動車、200万円でワンペダルEVの走りが手に入る。競合車種と比較して後部座席足元スペースが広くて快適。トヨタ車のようなわざとらしいモーター音がしない。
短所:低速での短距離移動の為にEVモードが欲しかった。
評価
外観:★★★☆☆ ベースは古いがマイナーチェンジで引き締まった。フロントはどことなく先代メガーヌに似ていると思う。
室内:★★★☆☆ 至って普通、リーフのシフトレバーがEVらしさを感じさせる。
走行性能:★★★★☆ モーターでの走行がこれほど気持ち良いとは正直驚いた、加減速がコントロールできるeペダルも良い。
燃費性能:★★★★★ 実燃費20〜25km/ℓ、高速走行より街中の渋滞の方が燃費が良い(笑)
装備:★★★☆☆ 自動ブレーキの性能評価はトップクラス、プロパイロット非搭載は仕方がない。
満足度:★★★★☆ 200万円の最安価グレードでもe- POWERの魅力は充分に味わえる。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「非常にコスパ良くEVの走りを楽しめます。高価な大容量バッテリーを積まずに発電用エンジンを載せた、超小容量のレンジエクステンダーEVとも言える構成ですが、あくまでガソリンで走るハイブリッド。使い勝手はガソリンと全く変わらないので、リーフの購入をためらっている方にこそおすすめかもしれません」
■2017年式 e-POWERニスモ 「高速道路を使っての長距離移動は少しストレス」
ニックネーム:M.Shibata 年式グレード:2017年式 e-POWERニスモ 性別:男性(20代) 居住地域:千葉県
排気量:1200cc トランスミッション:CVT
平均燃費:23.5km/ℓ(市街地と高速道路が半々)
長所:モーター特有のトルクフルな加速。アクセルの入力に対するレスポンス。車内の広さ。
短所:テレスコが付いていない。タイヤサイズがマイナー。意外とエンジンが掛かっている時間が長い。
評価
外観:★★★★★ ベースグレードに比べて差がわかり易い。
室内:★★★☆☆ トリムのプラスチック部分の質感が低い。
走行性能:★★★★☆ 動力性能に不満は無いが高速走行が少し辛い。
燃費性能:★★★★☆ 高速走行時に著しく下がる。
装備:★★★☆☆
満足度:★★★☆☆ 少し車両代が高い感じがする。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「市街地での経済性とワインディングでの運転の楽しさはかなり好印象。一方で高速道路を使っての長距離移動は燃費性能や速度コントロールのし易さの面で少しストレス」
■年式不明 e-POWER C-GEAR ツーリング パッケージ 「EV車に興味あるけど費用や充電環境がネックになっている方にはお勧めです」
排気量:1200cc トランスミッション:その他
平均燃費:20.0km/ℓ{休日はセカンドカーが主で、Noteはほぼ通勤(片道10km程度)がメイン}
長所:我慢(低燃費走法)しなくても燃費が良い。エンジン車にはない低速からの加速フィールが最高に気持ち良い。ハイブリッドの分類だが、パワートレーンとしてはEVそのものであるにもかかわらず低価格な上にプライム感が高い。
短所:車体の基本設計の古さは否めず、トルクフルなパワートレーンに足まわりがついてこれない。通常走行中に路面の状況(たいして荒れていなくても)によってはピッチングが治まらない時がある。ブレーキがチープ(加速からのブレーキングで不安を感じる)。
評価
外観:★★★★☆ 個人的にはあまり古さを感じない。
室内:★★★☆☆ 可も無く不可もなく。強いて言えばこのクラス&キャラクターの車のシートや内装の生地の一部に、汚れが目立つ白を使うのは好ましくない。
走行性能:★★★☆☆ パワートレーンとしては最高だが、ピッチングの発生や乗り心地に関しては快適性に欠ける。
燃費性能:★★★★☆ 我慢せずに15~20km/ℓはGood!
装備:★★★★☆ オプション設定だがアラウンドビューモニターは非常に良い! 但し、普段頼り過ぎて非装着車に乗ると駐車が下手になる。
満足度:★★★★☆ NISMOでは派手すぎるが、クロスオーバースタイルのC-GEARはプライム感を感じられる。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「EV車に興味あるけど費用や充電環境がネックになっている方にはお勧めです」
■2018年式 e-POWER 「モーター駆動で静か。意のままに加減速がアクセルべダルだけで出来る」
ニックネーム:きたさん 年式グレード:2018年式 e-POWER 性別:男性(60代〜) 居住地域:香川県
排気量:1200cc トランスミッション:その他
平均燃費:22.8km/ℓ(郊外が7割、高速が2割、市街地2割)
長所:とにかく楽で楽しい。モーター駆動で静かなのと、意のままに加減速がアクセルべダルだけで出来ること。長距離ドライブが苦にならない。低重心で安定していることとクルーズコントロールが良く出来ている。
短所:内装の質感が低いこと。
評価
外観:★★★★★ スポーティな外観が気に入っています。
室内:★★★★☆ もう少し質感アップして欲しい。
走行性能:★★★★★ 高速道、山道共に安定しているので安心して走れる。
燃費性能:★★★★★ 力強さ、加速感からして充分。
装備:★★★★★ 予防安全面でチェック、警報が適宜されるので安心して運転できる。
満足度:★★★★★ 今まで11台の車に乗ってきたが1番の評価。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「非常に気に入っており、お薦めの車です! 良さをわかるためには一度試乗してみて下さい」
■2018年式 e-POWER NISMO 「One Pedalは明らかにBEV駆動のメリット」
ニックネーム:やまとよ 年式グレード:2018年式(12月) ノート e-POWER NISMO 性別:男性(50代) 居住地域:東京都
排気量:1200cc トランスミッション:その他
平均燃費:19.0km/ℓ{自宅周辺(送迎、買い物中心)}
長所:One Pedal driveの使いやすさ。ペダル踏み替え不要がここまで運転を楽にするのか? とは想像以上だった。One Pedalは明らかにBEV駆動のメリット。
短所:高速道路走行時の燃費の悪さ。ICEと比較して高回転高負荷領域の効率低下は想定以上。
評価
外観:★★★★★ NISMO(シルバー)は今でもお気に入り。
室内:★★★★☆ 大きな問題は無し。シートのホールド性良し、マイナー点では助手席のシートベルトの戻り時、シートに引っ掛かりきちんと戻らないケースあり。
走行性能:★★★★☆ 低速トルクは十二分で街中は坂道含めて全く問題無し。 高速道路における走行効率はやや不満。
燃費性能:★★★★☆ 街中の燃費はOK、高速燃費は課題。
装備:★★★☆☆ 特別なoption無し。
満足度:★★★★☆ 結論として満足しています。BEVの低速の力強さ、OnePedal運転の便利さ、燃費含むメンテナンスコスト。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「e-Powerは最新のPower Trainを感じさせる。特にOne Pedalによる運転のし易さ。メリットは低速トルク、デメリットは高速走行。使用頻度が高速道路が多いのであれば再考の余地あり」
■2019年式 e-POWER NISMO S 「0から最高速度まで直線的に衰えない加速」
ニックネーム:KNYA 年式グレード:2019年式 e-POWER NISMO S 性別:男性(40代) 居住地域:大阪府
排気量:1200cc トランスミッション:その他
平均燃費:20.0km/ℓ(高速100km/h、巡航であれば20km/ℓ、市内で温かい季節であれば22-28km/ℓ)
長所:ステアリングの操作感もよく、直進安定性、ライントレース共に、このクラスとしてはかなり高い方では。以前乗っていた2ℓターボ、300psクラスとの比較で、爆発力には欠けるが、はるかに俊敏かつスムーズ。リニアリティは極めて高く、100km/h付近からの追加速でも、空気抵抗も大きくなく、0から最高速度まで直線的に衰えない加速。
短所:純正タイヤの完全なグリップ不足で、40km/h以下からのフルスロットルではほぼ滑りVDC介入。ワンペダルモードでも、ブレーキペダル後やバックでクリープが発生する。トルコンATでもないのに危険。パワー30%以上の上積みが欲しい。2モーターとして450Nm程度あるといい。
評価
外観:★★☆☆☆ ドアミラーの赤は×。Vグリルの青も×。ePower差別化ならNISMOらしく赤がよいのでは?
室内:★★★★☆ メーターにNISMO感なし×。ハンドルの本革/アルカンターラ表皮は〇。NISMOシートは〇。小物入れなどは×。
走行性能:★★★☆☆ 電気モーターならではの初動トルクの高さ。強めの回生ブレーキが〇。もっと強いとよりよいが。
燃費性能:★★★★☆ 短距離冬場は15km/ℓ、頑張れば30km/ℓも余裕だが、その気にはならない。
装備:★★★★☆ コネクト、追突防止、ACC、車線逸脱警告等、最近ならでは装備の多くはつけられるが、サイドやカーテンエアバッグが…。
満足度:★★★★☆ クラスに対し居住性が良く、このグレードだと走行性能もまずまず。価格もかなり安い。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「ひと言ではありませんが…。最新装備らしいオプションを付加すれば車両価格350万程度。おとなしめのPOLO/GTIや過激気味なMINI/JCW、とにかくコストを下げてSWIFT-SPあたりと悩むかも。私がそうでした。ファミリー用途兼用での同セグメントでは、クラッチペダルが我慢(好き)できるなら、選択肢も増えますが、そうでなければ結構少ないです。結局、電動の誘惑でe-Powerにしました。必ずフルスロットル試乗をして、変速機レスの電動らしさと内燃機関車との差をよく認識してから、最終決断するべきかと。PTCヒーターつけてますが効果は不明」
総合評価:燃費性能の高さ、というより「モーター駆動の気持ちよさ、楽しさ」が高評価
今回は2代目までのアンケートになるが、回答していただいたオーナーの多くがe-POWERを選んでいた。2012年デビューの2代目ノートに新しい魅力を与えてくれたのは明らかだ。「EV車に興味あるけど費用や充電環境がネックになっている方にはお勧め」とか「非常にコスパ良くEVの走りを楽しめる」といったモーター駆動による走りと燃費の評価が高かった。その一方で、装備や室内のデザイン、質感などについては、やや厳しい評価もあったが、このあたりは、2代目のデビューからの年月を感じるところだろう。また、燃費については、「高速道路になると悪化する」という弱点も指摘されている。
ユーザーの平均評価
外観:3.9
室内:3.3
走行性能:3.8
燃費性能:4.0
装備:3.5
満足度:3.8
初代 E11型 (2005ー2012年)
2005年に登場した初代ノートは、マーチと同じBプラットフォームをベースに開発されたコンパクトカー。当初は1.5ℓ直4DOHC(HR15DE型)のみの設定だったが、2008年には1.6ℓ直4DOHCエンジン(HR16DE型)搭載モデルが追加された。ボディサイズは全長×全幅×全高:3990mm×1690mm×1535mm、ホイールベースは2600mm。
■2006年式 15S Vパッケージ + navi 「E12型の人気が高いから、E11型の中古は程度が良くて安いのが多い」
ニックネーム:桔梗屋 年式グレード:2006年式 15S Vパッケージ + navi 性別:男性(50代) 居住地域:奈良県
排気量:1500cc トランスミッション:CVT
平均燃費:11.0km/ℓ(基本的に買い物の脚。たまに中距離ドライブ)
長所:足まわりがしっかりしてる。CVTなのにアクセル操作に敏感に反応する。
短所:高回転域に入ると、トルコンが滑る。車重が重い。
評価
外観:★★★★☆
室内:★★★★★
走行性能:★★★★☆
燃費性能:★★★☆☆
装備:★☆☆☆☆
満足度:★★★☆☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「E12型の人気が高いから、E11型の中古は程度が良くて安いのが多い」