プレミアムな完成度を誇るノートの上級モデル「日産ノートオーラ」【最新コンパクトカー 車種別解説 NISSAN NOTE AURA】

「日産 ノート オーラ」は5ナンバーサイズの「ノート」からただワイド化されただけで3ナンバーになったわけでは、当然ない。上級モデルのアリアと共通のデザインも多く、内外装ともコンパクトながらも繊細なプレミアム感を放つ。パワートレインもダイナミックなパワーを発し、加速感はスムーズで静粛性に富みながら力強い。ボディカラーもシックな組み合わせを含め17色が用意され、ノートよりも大人なクルマと言える。さらにクルマを操る楽しさも求めるユーザーにはNISMOモデルがラインナップされている。
REPORT:青山尚暉(本文)/工藤貴宏(写真解説) PHOTO平野 陽神村 聖 MODEL:佐々木萌香

静かで力強い走り 乗り心地と安定感も群を抜く

100%電動駆動のe-POWERを武器とした日産のコンパクトカーがノート、そしてその上級モデルが、5ナンバーサイズのノートに対して内外装の上級・上質化に加え、全幅1735㎜となるノート初の3ナンバーボディ、およびノート比+20㎜のワイドトレッドを採用したノートオーラだ。

エクステリア

車体の基本設計は「ノート」と共用するが、ライト類やバンパーなど前後デザインは専用。フェンダーもノートに対して張り出したデザインで、その拡幅によって5ナンバー枠に収まらず3ナンバーサイズとなっている。最小回転半径は5.2m。

エクステリアはルーフとフロントドア以外はノートと別物。上級ピュアEVのアリアと共通するデザインの薄型LEDヘッドランプ、横一直線のLEDリヤコンビランプはオーラならでは。ワイドボディによる堂々とした存在感、先進感、プレミアム感は足元にも表れ、タイヤはノートの16 インチのエコタイヤに対して17インチのBSトランザに格上げされる。

インストルメントパネル

インパネの基本的な造形はノートと同じだが、メーター画面のサイズはノートの7インチから、12.3インチへと大幅にアップ。さらにインパネまわりにもツイード調素材や木目調パネルがあしらわれ、乗った瞬間から上質感に包まれる。

インテリアにしても高級感あるつくり込みが際立ち、プレミアムコンパクトらしいデジタルコクピットに仕上げている。パワートレインもノートとは別物だ。発電のみに使われる1.2ℓエンジンこそ同じだが、e-POWERのモーター出力、トルクともに高められ、4WDであればリヤ駆動を積極的に〝ダイナミクス〞に使うためにあるリヤモーターが駆動力として追加されているのである。

居住性

そんなノートオーラを走らせれば、ノートe-POWERを上回る100%電動駆動ならではの静かで電動感の強いスムーズな走り、加速感が味わえる。

うれしい装備

後席リクライニング機構(2段)を採用。2022年8月の改良以降のモデルはセンターアームレストも標準装備する。
パソコンのマウスを操作するような感覚で動かす電子式シフトセレクターを採用。パーキングブレーキも電動式だ。
月間販売台数   4746台(22年11月〜23年4月平均値)
現行型発表     21年6月(NISMO追加 21年8月一部仕様向上 22年8月)
WLTCモード燃費  27.82km/l 「G」系のFF車  

ラゲッジルーム

路面が良ければ乗り心地は素晴らしく、特に4WDモデルは抜群の安定感、リヤモーターの回生に起因するフラット感があり快適無比。まさにプレミアムな乗り味だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.150「2023-2024 コンパクトカーのすべて」の再構成です。

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