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イタリアの歴史的名車を踏襲した美しすぎるスタイリング
アルファロメオのデザインスタジオ「チェントロ・スティーレ」で生産される、新型「33 ストラダーレ」は、1967年の歴史的モデルにインスパイアされ、アルファロメオの新しいスタイル言語による彫刻的な美しさとデザインスタイルを纏っている。エクステリアは、ダイナミックかつスレンダーで、プロポーション、ボリューム、表面特性の完璧なバランスにより、クラシック・アルファロメオらしい美しいボディスタイルが表現されている。
アルミニウム製Hフレームとカーボンファイバー製モノコックで構成されたボディは、剛性と軽さを約束している。高い剛性と安全性を確保するためにルーフ構造はカーボンファイバーとアルミニウムで設計され、ヒンジ式バタフライドアを支えている。窓枠もカーボンファイバー製。軽量化のテーマを継承し、リアウィンドウはポリカーボネート製となっている。
ボディ機能には、2つの大きなエアインレットを備えたバタフライドアを採用。ドア開口部と大型サンルーフにより、航空機のようなメカニカルなコクピットビューを楽しむことができる。ステアリングホイールのスポークとエンブレム、ダッシュボードとセンターコンソールには、アルミニウムが使用されており、無骨ながらアルカンターラやカーボンなどの高級素材と合わせて、唯一無二のコクピットデザインに仕上げられている。
チルトボンネットに収められた、620馬力発揮のV6ツインターボエンジン
オリジナルの33 ストラダーレを踏襲したチルトボンネットを開くと、620馬力以上を発揮するV型6気筒ツインターボエンジンが搭載されている。駆動パワーは8速DCTギアボックス、電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを介して伝達されることにより、確かなトラクションが確保されている。また、オプション設定で 750馬力を発揮する BEV(バッテリーEV)モデルも展開され、航続距離は450kmとされている。
中央のトンネルにあるドライブモードセレクターからは、2つのモードを選ぶことができる。ストラーダ(ロード)モードは発進時に作動し、スムーズなパワー供給とマイルドなペダル感度、快適なサスペンション、5,000rpm以上で開くアクティブ・エキゾースト・バルブなどにより、快適性とドライビングの楽しさが表現されている。最高速度は公式値で333km/h、0-100km/h加速は3秒以下とされている。
サーキットカーとしてのクイックなドライビング体験を表現
足回り装備には、アルファロメオのエンジニアリングの粋を集めたダブルアームのアクティブサスペンションを装備。フロントアクスルリフトシステムにより、段差やレールなどの障害物を通過する際や、駐車場やガレージに入る際にフロントが持ち上がり、車体の損傷を防ぐことができる。ドライバーは、40km/h以下で走行中に、センターコンソールのセットアップ・コントロールを使ってこの機能を作動させることができる。作動させると、油圧システムがフロント・アクスルを50mm近く上昇させ、障害物を乗り越えることができる。手動でシステムを解除するか、設定された制限速度を超えると、標準の高さに戻る。
ピスタ(サーキット)モードでは、ピークパワー、ペダル感度の向上、ハンドリングを向上させる固めのサスペンションを備えた、アドレナリン全開のオープン・エキゾーストバルブ・モードを堪能することができる。ローンチ・コントロールも設定されており、ホイールスリップを回避して加速を最大化するために、ギアボックス、トラクションコントロール、パワーデリバリーが最適化される。
アルファロメオのワイヤ・ブレーキシステムとブレンボ製カーボンセラミックブレーキは、100km/hでの制動距離を33m以内に抑えた高水準の制動力を実現している。ブレンボがアルファロメオのために製造したカーボンセラミックブレーキは、高温時のフェード効果を低減した反応性の高いブレーキングを実現する。フロントとリアのディスクにはベンチレーションとパンチングが施され、フロントにはアルミニウム製の6ピストンモノブロックキャリパー、リアには4ピストンシステムが装備されている。