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トヨタは事前に予告していた通り、9月6日13時30分より新車発表会を開催した。そこでお披露目されたのは新型センチュリー。4ドアセダンではなく、SUVにスタイリングされたモデルだった。
ボディサイズ比較
まずはボディサイズから比較していこう。
“オリジナル”であるセンチュリー(セダン)は5,335mmだったが、SUVモデルのほうは130mm短い5,205mmとなった。また、ホイールベースは2,950mmと、こちらもセダンより140mm短縮された。その一方で、全幅は1,990mm(+60mm)、全高は1,805mm(+300mm)と、SUV化にともない拡大されている。
エクステリアは水平・垂直を基調とし、センチュリーならではの品格を維持しながらも、全体としての印象は厚みが増し、SUVらしい重厚なシルエットを持つ。
さらにヘッドランプ、テールランプともに4灯となり、力強い面構えになっている。
ショーファーカーとして後席を重視している。
ヘッドクリアランスはセダンと比べて100mm増しているほか、前後座席間距離も拡大。リヤシートはリクライニング機能を備え、リクライニング角度最大は77度という設定だ。リヤシートをフルリクライニングすれば、身長190cmの人が足先を伸ばしても、前席には触れないほどの空間を確保しているという。
また、SUVモデルではスライドドアが設定されている点も大きなトピックだ。
長身の人でも脚を伸ばせるだけのスペースが確保されている。
センチュリー(SUV) | センチュリー(セダン) | |
全長 | 5,205mm | 5,335mm |
全幅 | 1,990mm | 1,930mm |
全高 | 1,805mm | 1,505mm |
ホイールベース | 2,950mm | 3,090mm |
前後席間距離 | 1,220mm | 1,135mm |
車両重量 | 2,570kg | 2,370kg |
定員 | 4名 | 5名 |
パワートレイン比較
センチュリーは現行の3代目でハイブリッド(HEV)化された。最高出力381PSを誇る5L V型8気筒エンジンの2UR-FSEにハイブリッドシステムのTHS-IIを組み合わせている。
対するSUVモデルは3.5L V型6気筒エンジンである2GR-FXSを搭載するプラグインハイブリッド(PHEV)となった。日常使いではバッテリーEV(BEV)として、また長距離移動の際はHEVとして利用でき、環境性能と静粛性を両立された。
また、セダンでは後輪駆動のみの設定だったが、SUVモデルは後輪に高出力モーターを装備(e-Axle)して4輪駆動化された。
センチュリー(SUV)の価格は税込み2500万円と、セダンよりも500万円ほど高い設定だ。
同モデルは、センチュリーというクルマを熟知したセールス・エンジニアの各「センチュリーマイスター」が在籍する一部のトヨタ車両販売店で販売される。また、生産は愛知県の田原工場で行い、月販基準台数は30台となっている。
センチュリー(SUV) | センチュリー(セダン) | |
パワートレイン | 3.5L V6+プラグインハイブリッド | 5L V8+ハイブリッド |
エンジン型式 | 2GR-FXS | 2UR-FSE |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | 電気式無段変速機 |
駆動 | E-Four Advanced | 後輪駆動 |
価格(税込み) | 25,000,000円 | 20,080,000円 |