国産ショーファーカー「センチュリー」にSUVモデルが登場! 早速“原型”のセダンと比較してみた!

トヨタは9月6日、新たなセンチュリーをワールドプレミアした。日本初のショーファーカーとして誕生したセンチュリーは、これまで4ドアセダンのみの設定だったが、このたびSUVタイプの新モデルを設定。早速、現行のセダンと比較してみる。
センチュリー(SUV)

トヨタは事前に予告していた通り、9月6日13時30分より新車発表会を開催した。そこでお披露目されたのは新型センチュリー。4ドアセダンではなく、SUVにスタイリングされたモデルだった。

【5分でわかる! 今さら聞けないトヨタ・センチュリー】SUV仕様が登場するってマジか!? そんな噂話をする前に知っておきたいトヨタ・センチュリーの基本の“基”

トヨタ・センチュリーはトヨタを、いや、日本を代表するショーファー・ドリブンカーだ。 最近、そのセンチュリーに新たなファミリーが加わるという噂があるが、そんな噂話をする前に、まずはセンチュリーというクルマの基礎的な事柄をおさえておきたい。

ボディサイズ比較

まずはボディサイズから比較していこう。
“オリジナル”であるセンチュリー(セダン)は5,335mmだったが、SUVモデルのほうは130mm短い5,205mmとなった。また、ホイールベースは2,950mmと、こちらもセダンより140mm短縮された。その一方で、全幅は1,990mm(+60mm)、全高は1,805mm(+300mm)と、SUV化にともない拡大されている。

エクステリアは水平・垂直を基調とし、センチュリーならではの品格を維持しながらも、全体としての印象は厚みが増し、SUVらしい重厚なシルエットを持つ。
さらにヘッドランプ、テールランプともに4灯となり、力強い面構えになっている。

ショーファーカーとして後席を重視している。
ヘッドクリアランスはセダンと比べて100mm増しているほか、前後座席間距離も拡大。リヤシートはリクライニング機能を備え、リクライニング角度最大は77度という設定だ。リヤシートをフルリクライニングすれば、身長190cmの人が足先を伸ばしても、前席には触れないほどの空間を確保しているという。
また、SUVモデルではスライドドアが設定されている点も大きなトピックだ。

センチュリー(SUV)センチュリー(セダン)
全長5,205mm5,335mm
全幅1,990mm1,930mm
全高1,805mm1,505mm
ホイールベース2,950mm3,090mm
前後席間距離1,220mm1,135mm
車両重量2,570kg2,370kg
定員4名5名

パワートレイン比較

センチュリーは現行の3代目でハイブリッド(HEV)化された。最高出力381PSを誇る5L V型8気筒エンジンの2UR-FSEにハイブリッドシステムのTHS-IIを組み合わせている。

センチュリー(SUV)
センチュリー(SUV)パワートレイン

対するSUVモデルは3.5L V型6気筒エンジンである2GR-FXSを搭載するプラグインハイブリッド(PHEV)となった。日常使いではバッテリーEV(BEV)として、また長距離移動の際はHEVとして利用でき、環境性能と静粛性を両立された。
また、セダンでは後輪駆動のみの設定だったが、SUVモデルは後輪に高出力モーターを装備(e-Axle)して4輪駆動化された。

センチュリー(セダン)
センチュリー(セダン)パワートレイン

センチュリー(SUV)の価格は税込み2500万円と、セダンよりも500万円ほど高い設定だ。
同モデルは、センチュリーというクルマを熟知したセールス・エンジニアの各「センチュリーマイスター」が在籍する一部のトヨタ車両販売店で販売される。また、生産は愛知県の田原工場で行い、月販基準台数は30台となっている。

センチュリー(SUV)センチュリー(セダン)
パワートレイン3.5L V6+プラグインハイブリッド5L V8+ハイブリッド
エンジン型式2GR-FXS2UR-FSE
トランスミッション電気式無段変速機電気式無段変速機
駆動E-Four Advanced後輪駆動
価格(税込み)25,000,000円20,080,000円
センチュリー(SUV)

“あの予告”はこれだった! “The Chauffeur(ショーファー)”センチュリー、衝撃の世界デビュー! 車両価格2500万円、新型は次のセンチュリー(100年)を目指す新スタイリング!

2023年9月6日、噂されていたトヨタの新型車がついに発表された。 その正体は新たなスタイリングを持つ新たなセンチュリーだった。 まずは衝撃の発表会の模様からお届けしよう。

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