スズキがインドでのバイオガス実証事業について3者で合意。2025年以降4つのバイオガス生産プラントを設置

スズキはこのほど、インドのカーボンニュートラルの実現に貢献するバイオガス生産プラントの設置について、スズキ100%出資のSuzuki R&D Center India Private Limitedを通じて、National Dairy Development Board(全国酪農開発機構、以下NDDB)およびアジア最大規模の乳業メーカーであるBanas Dairy社の3者間で合意したこと発表した。

「バイオガス生産事業への積極的な取り組みを通じてカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります」(スズキ・鈴木俊宏社長)

9月6日、インド大使館において、Banas Dairyのチョードリー会長、NDDBのシャア会長兼社長、そしてスズキの鈴木俊宏社長により契約締結式が行われた。式典では、日本国駐箚インド共和国大使シビ・ジョージ閣下より、歓迎と成功祈願のお言葉を頂戴した。

スズキは2022年12月にNDDBとBanas Dairyの3者で、牛糞が発酵することで発生するバイオガスから自動車用燃料となるメタンを精製する実証事業開始に向けた覚書を締結し、検討を進めてきたが、今後、グジャラート州バナスカンタ地域において、2025年より順次4つのバイオガス生産プラントを設置していく。4プラント合計の投資額は23億ルピー(日本円で約40億円)の予定だ。また、各プラントにはバイオガス充填スタンドを併設し、インドでマルチ・スズキが7割以上のシェアを有するCNG仕様車の燃料として販売する見通し。

鈴木社長は「スズキは、各国・各地域の情勢に適した方法で温室効果ガス削減に取り組んでおります。インドにおいても、削減効果の高いバイオガスに期待が寄せられており、バイオガス生産事業への積極的な取り組みを通じてカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります」と述べている。

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