目次
気化熱を利用して清涼感を得るので水は常温でOK
この水冷ベストの仕組みを簡単に説明すると、パウチ内の水をポンプコントローラーで少しずつ送り込み、気化熱を発生させるというもの。水そのもので冷やすのではなく気化熱を利用するので、使用する水は常温でOK。またファン付きウエアとは異なり、スイッチを入れればすぐ涼しくなるわけではなく、ジワジワと涼しくなるという感じだ。肌面には濡れにくい特殊生地を採用し、ドライで快適な着心地感を実現している。
ジワジワと涼しくなるファン式とは異なる清涼感
右のポケットに収納する付属のポンプコントローラーは単3形乾電池2本(充電池も使用可能)で駆動。ファン式に比べて省電力で、音が静かな点もメリットといえよう。水を入れるパウチパックの容量は約200mlで、こちらは左ポケットに収納。ちなみに水は目詰まり防止のため、必ず塩素が含まれた水道水を使用すること。送り出す水の量は6段階に切り替えられるが、多くても少なすぎても効果が薄れるため、真ん中の3段階目で開始し、調節する。素肌に着るのがもっとも効果的だが、水はベストの外側から気化するので、インナーウェアの上に着ても十分な気化熱効果が得られる。
テストした日は猛暑日にはならなかったものの、最高気温は35℃に迫る蒸し暑さ。生地はかなり薄手で着用することでの暑さはほとんど感じないが、スイッチを入れてもほとんど涼しさは感じられなかった。ところが20分ほど着用していると、ジワジワと涼しさを体感できた。また直接肌が濡れないので、着心地も実に快適だった。