レクサス「LS」が一部改良。先進の予防安全技技術と高度運転支援技術の一部機能を強化

LS500h“I package”(ボディカラー:ソニックチタニウム)
レクサスはこのほど、フラッグシップサルーン「LS」の一部改良を実施し、10月16日(月)に発売すると発表した。税込車両価格は1094万円〜1799万円。

操縦安定性と上質な乗り心地のさらなる向上を目指し、細部に至るまでのつくり込みを実施

LS500h“EXECUTIVE”(ボディカラー:銀影ラスター)

今回の一部改良では、フラッグシップモデルとしてたゆまぬ進化を追求。走りの面では、ラジエーターサポートブレースの追加(※)や、Dynamic Rear Steering(DRS)のAWD車への設定拡大(※)など、操縦安定性と上質な乗り心地のさらなる向上を目指し、細部に至るまでつくり込みが行われた。また、先進性と利便性をより高める機能・装備も拡充。さらに、先進の予防安全技術と高度運転支援技術は、ユーザーの安全・安心な運転に寄与すべく、運転状況に応じて適切な操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストなど一部機能が強化された。

操縦安定性と上質な乗り心地のさらなる向上

Lexus Driving Signatureを深化させるべく、ラジエーターサポートブレースを追加(※)することでボディ剛性を高め、ドライバーの操舵に対する応答性を向上させ、優れた操縦安定性を実現した。さらに、後輪転舵角を拡大したDynamic Rear Steering(DRS)をAWD車にも設定拡大(※)し、高い取り回し性と高速での安心感を実現。乗り心地を優先したドライブモードセレクト「Comfort」モード選択時に、後席乗員が不快に感じにくいよう揺れを抑制する機能が追加された点も新しい。
※LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定

ダイナミックステアリング(DRS)作動イメージ

このほか、操舵および旋回時に発生する荷重や路面からの入力を支えるフロント、リヤサスペンションなどの締結において、締結工程を高精度化することで締結トルクを高め、締結部位のより高い剛性と、上質な乗り心地の向上に寄与。排気管サポートゴム(排気管を支える部品)の角度は見直され、走行中の排気管の振動を抑制することで、より優れた乗り心地を実現している。

先進の予防安全技術と高度運転支援技術の機能強化

今回の一部改良で、最新のLexus Safety System+が採用された。主な性能向上機能としては以下が挙げられる。

●プロアクティブドライビングアシスト[PDA] 
「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行い、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようステアリング・ブレーキ操作をサポート。先行車との車間距離が近いときや、前方カーブに対して自車の速度が速い状況では、緩やかに減速支援する。さらに、信号交差点への接近を検出したときには、ウインカー操作に応じてあらかじめ減速を支援し、右左折時の操作余裕確保に貢献。車線内を走行時には常時ステアリングをアシスト。幅広い運転状況に応じた適切な操作サポートを通じて、安全・安心な運転に寄与する。

●プリクラッシュセーフティ[PCS]
ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたセンサーを採用し、交差点などでの車両や、横断歩行者/自転車との衝突回避を支援する。また、ドライバーの脇見運転等をシステムが検知した場合、早いタイミングでドライバーへ警告。ドライバーの反応時間を確保し、衝突回避や被害軽減をサポート。

そして、高度運転支援技術「Lexus Teammate」においては、Advanced Drive(渋滞時支援)と、Advanced Park(リモート機能付)が採用された。
※LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定

●Advanced Drive(渋滞時支援)
自動車専用道路での運転において、渋滞時(車速0km/h~約40km/h)にレーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシストを作動させている際に、ドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすとシステムが作動。認知、判断、操作を支援することで、ドライバーは渋滞時の疲労軽減が可能となり、より周囲に注意を払った運転が可能になる。

Advanced Drive(渋滞時支援)支援開始
Advanced Drive(渋滞時支援)支援終了

●Advanced Park(リモート機能付)
並列駐車時の支援を拡大したAdvanced Parkを、HEVモデルのLS500hに加えて、ガソリンモデルのLS500にも標準設定。バック駐車に加え、前向き駐車に対応し、車内からの操作で前向き/バック出庫が可能となった。また、LS500hにはスマートキー携帯時に、車外から専用アプリをインストールしたスマートフォンを操作することで、駐車および出庫が可能なリモート機能を採用。子どもや高齢の方を広い場所で乗り降りさせてあげたいときや、トランクから荷物を取り出す際など、駐車時での使い勝手が向上している。

先進性と利便性をより高める機能・装備の拡充

12.3インチフル液晶メーター

12.3インチフル液晶メーターを採用(※)。メーターパネルの視認性を高めることで、ドライバーがより運転に集中することができる空間を追求するとともに、運転支援情報の表示を変更し、使い勝手を向上させている。

12.3インチフル液晶メーター

また、HEVモデルに非常時給電システム外部給電アタッチメントを搭載(※)したり、前後方を記録するドライブレコーダーを標準設定(※)した点も特色に挙げられる。
※LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”、“version L Advanced Drive”を除くモデルに設定

レクサス「LS」モデルラインナップ

※単位:円

レクサス公式サイト「LS」

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部