新型BMW「X2」電気自動車の「iX2」を発表!ボディを拡大しアグレッシブなエクステリアに!

BMWから、生まれ変わった第2世代 新型「X2」と、初の「iX2」が発表された。BMW X2は、プレミアム・コンパクト・セグメントにスポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)という車両コンセプトを初めて導入したクルマだ。先進的になった第2世代「X2」では、ボディサイズがひと回り大きくなりスポーティなクーペシルエットが強調されている。そして、今回の目玉が初の完全電気自動車の「iX2」だ。大容量の高電圧バッテリーと、フロント・リアの電気モーターにより優れた高効率性を発揮する。今回、発表されたモデルはMパフォーマンスモデルを含めて4モデルだが、2024年夏には、2番目の完全電気自動車モデルともう1台のディーゼル・モデルがラインアップに追加されることが予告されている。

ひと回り大きくなった、アグレッシブなエクステリア

新型BMW X2 のスタイリングは、スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)であるBMW X1との明確な差別化を示すために、特徴的で視覚的に表現力豊かなデザインが採用されている。そのため、一目で純血のスポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)であることが分かる。新型X2のボディサイズは、4,554×1,845×1,590mmとなり、先代モデルからひと回り大きくなっている(先代比:全長+194mm, 全幅+21mm, 全高+64mm)。

さらに、ホイールベースが拡大され、トラック幅が広くなったことで、5人掛けシートとトランクの両方のスペースが拡大。モデルによって異なるが、新型X2のラゲッジスペースは560~1,470L、BMW iX2は525~1,400Lが確保されている。新型X2のエクステリアは、2種類のソリッド・ペイントと11種類のメタリック・ペイントから選ぶことができ、その中には新色のファイア・レッド・メタリックも含まれている。

新型X2の洗練されたシャシー・テクノロジーは、剛性を高めながら軽量化を実現したボディ構造、ロングホイールベース、先代モデルよりもワイドなトラック、フロントはシングルジョイントスプリングストラットアクスル、リアは3リンクアクスルへと改良されている。ホイールスリップ・リミッターが標準装備されているため、トラクションと方向安定性が両立されている。新型iX2には17インチ・軽合金ホイール、新型X2には18インチ・軽合金ホイール、X2 Mモデルには20インチのMライト・アロイ・ホイールが装着される。

スポーツテイストとコネクティビティを融合させたインテリア

新型X2のインテリアは、スポーツ・テイストを取り入れたモダン・プレミアムな雰囲気に仕上げられている。BMWカーブド・ディスプレイを備えた細身のインストルメント・パネルは、コントロール・パネル一体型の「フローティング」アームレストで統一されている。センター・コンソールのフロント・セクションには、2つのカップ・ホルダーと、間接照明とワイヤレス充電機能を備えたスマートフォン・トレイが装備されている。インテリア装備には、2ゾーンのオートエアコン、4つのUSB-Cポート、12ボルト電源ソケットが標準装備されている。

車載システムには、クイックアクセス技術を採用した最新バージョンのBMW iDriveシステムが搭載されている。カーブドディスプレイとパッケージングされているため、タッチスクリーンと音声アシスタントによる操作に細心の注意が払われている。これに加えて、Apple CarPlayとAndroid Autoの両方を使用した標準的なスマートフォン統合機能も内包されているため、優れたコネクティビティを備えている。

オール・エレクトリックをはじめ4モデルをラインナップ

新型X2は、パワートレインごとに4モデルがラインナップされている。標準的なハイブリッドモデルの「X2 sDrive 20i」、ディーゼルモデルの「X2 sDrive 18d」、Mパフォーマンスモデルの「X2 M35i xDrive」、そして、オール・エレクトリック仕様の「iX2 xDrive30」だ。

ハイブリッドモデルの「X2 sDrive 20i」には、1.5リッター・ガソリンエンジンをベースに電気モーターを組み合わせた 48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載されている。エンジン単体の156馬力と、電気モーターの19馬力を合わせて、総合170馬力を発揮する。複合燃費は18.5~20.0km/L。

ディーゼルモデルの「X2 sDrive 18d」は大幅な改良を受け、最高出力150馬力を発揮する。新型X2に搭載されるすべての内燃エンジンは、ダブル・クラッチ付き7速ステップトロニック・トランスミッションとセットで搭載される。

Mパフォーマンスモデルの「X2 M35i xDrive」は、コンパクトなSACのダイナミックな性格をさらに際立たせ、搭載される 2.0リッター4気筒エンジンは最高で300馬力を発揮する。M専用のシャシー・チューニングがBMW xDriveインテリジェント四輪駆動と組み合わせたことで、0-100km/h加速は5.4秒を達成し、標準装備の優れたハンドリング性能とアダプティブMサスペンションが、俊敏性と長距離走行の快適性を両立させている。

オール・エレクトリック仕様の「iX2 xDrive30」は、フロントアクスルとリアアクスルに1基ずつ、高度に統合された2基のドライブユニットを搭載し、システム出力313馬力、システムトルク494Nmを発揮する。0-100km/h加速は5.6秒で、最高速度は180km/hに達する。64.8 kWhの大容量な高電圧バッテリーと駆動システムの高効率が相まって、WLTPサイクルでの航続距離は417~449 kmが確保されている。

新型BMW iX2 ギャラリー

新型BMW X2 M ギャラリー

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