電動化で一段と進化した日産の中型SUVも『トミカ』にラインアップ! トミカ × リアルカー オールカタログ / No.117 日産 エクストレイル 

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?

No.117 日産 エクストレイル (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

2023年10月の第三土曜日に、それまでの『トミカ』の『No.117 トヨタ GR スープラ』に代わって登場したのが『No.117 日産 エクストレイル』です。エクストレイルは2000年の初代モデル登場以来、日産を代表する中型SUVとして知られており、2022年に発売された現行モデルで4代目を数えます。『トミカ』の『No.117 日産 エクストレイル』も、当然、この最新の4代目モデルのT33型を再現しています。

日産 T33型 エクストレイル G e-4ORCE 実車フロントビュー(2022年モデル/『トミカ』のモデル車両と同一規格ではありません)。
日産 T33型 エクストレイル G e-4ORCE 実車リヤビュー(2022年モデル/『トミカ』のモデル車両と同一規格ではありません)。

エクストレイルは登場以来、本格SUVならではの力強い走りや利便性の高い装備に加え、各モデルとも時代の先駆けとなる先進技術を搭載して進化を続けてきました。この4代目モデルは初代モデルからのDNAである“タフギア(頑丈な道具)”といく考え方を継承しつつ、新たに“上質さ”を加え、進化した第2世代『e-POWER』と『VCターボ』、そして電動駆動4 輪制御技術『e-4ORCE』を搭載したことで、まったく新しいSUVへと生まれ変わっています。伝統と革新を融合させた「タフギア×上質」の本格SUVである4代目モデルは、日常生活からこだわりのアウトドア体験まで、幅広いシーンで楽しめる1台となっています。

発電機には日産が世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジン『VCターボ』を用いた、日産独自のハイブリッドシステムである第2世代『e-POWER』。

特にこの4代目モデルは従来よりも電動化が進み、ハイブリッド専用車になったのが大きな特徴です。中でも日産が世界で初めて量産化に成功し、常用域から加速時までエンジン回転数を抑えて圧倒的な静粛性を実現する可変圧縮比エンジン『VCターボ』を発電用エンジンに採用し、高出力モーターを搭載した日産独自のハイブリッドシステムである第2世代『e-POWER』は力強く、なめらかな走りを実現しています。また、プラットフォームも刷新され、高剛性なボディと徹底した遮音構造は『e-POWER』の走りの魅力をさらに高めています。

これに加え、アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできる『e-Pedal Step』には、e-POWER搭載車で初めてブレーキ協調制御が採用され、加減速を繰り返す市街地走行に加え、状況に応じて自動的に油圧ブレーキを作動させることで、長い下り坂など、幅広いシーンで快適に運転を楽しむことができます。

進化した第2世代『e-POWER』と『VCターボ』、そして電動駆動4 輪制御技術『e-4ORCE』を搭載したエクストレイルは新次元の走りを手に入れた。

さらにこの4代目エクストレイルには、日産の電動化技術と4WD制御技術、シャシー制御技術を統合した、電動駆動4輪制御技術『e-4ORCE』も新たに搭載されています。これは前後2基の高出力モーター、左右のブレーキを統合制御することで、4輪の駆動力を最適化し、雪道や山道の走破性に力を発揮するとともに、市街地走行などの日常使いなど、あらゆるシーンや路面状況においてワクワクした走り、そして乗る人すべてに快適な乗り心地を提供する4WDシステムです。

より具体的には、『e-4ORCE』は、たとえば路面と車両状況を瞬時に判断し、タイヤの摩擦力を最大限使い切れるように前後モーターの駆動力やブレーキをきめ細かく制御することで、最小限のステアリング操作で思い通りのコーナリングができ、まさにドライバーの意のままの走りを実現します。また、オフロードや雪道でも常に最適なトラクションを確保することでタイヤのスリップやスタックを回避し、スムースな発進・走行を可能にします。そして、高出力モーターがアクセルの踏み込みに素早く応答することで伸びのある加速を実現。高速道路での合流もスムースに行なえます。走行性能ばかりでなく、市街地走行における減速時においては、前後のモーターそれぞれで回生量を調整して車体の挙動を安定させることにより、乗員の頭の前後の揺れを軽減。乗る人すべての快適性の向上にも貢献します。

ヘッドランプは上段にポジションランプとターンランプを、下段にメインランプを配置し、上質感を演出する2階建ての構造を採用。また、対向車や先行車の有無に応じてハイビームの照射位置をコントロールする『アダプティブLED ヘッドライトシステム』となっている。

もちろん走行性能だけに優れているわけではありません。エクストレイルには360°全ての方向の安全を確保する『360°セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)』が採用され、安全性能も向上しています。新たに追加された『SOSコール』や対向車や先行車の有無に応じてハイビームの照射位置をコントロールする『アダプティブLED ヘッドライトシステム』をはじめとする多彩な安全技術が、さまざまなシーンで安心なドライブをサポートします。また、高速道路の単一車線での運転支援技術『プロパイロット』には、ナビゲーションと連動し、地図データをもとに、制限速度に応じて設定速度の切り替えや、カーブに応じた減速支援など、ドライバーの操作頻度を軽減する『ナビリンク機能』が追加されています。さらに、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する『プロパイロット パーキング』が、縦列・並列駐車、車庫入れをサポートします。

エクストレイルの外観デザインは、初代から受け継ぐタフな力強さに、余裕と上質さを感じられるエッセンスを加え、この2 つの要素が調和した新しいSUVプロポーションに仕上げられました。ヘッドランプは上段にポジションランプとターンランプを、下段にメインランプを配置し、上質感を演出する2階建ての構造を採用。リヤコンビネーションランプのシグネチャーは、視認性が高く、無垢のインナーレンズには日本の伝統的な切子パターンからインスピレーションを得た精密でキラキラと光り輝く加工が施され上質さを演出しています。

メーターには2種類の表示モードが選択できる12.3インチののアドバンスドドライブアシストディスプレイを採用。また、センターディスプレイの12.3 インチのNissanConnect ナビゲーションシステムは、自然な言葉で操作できるボイスアシスタントやAmazon Alexaを搭載。さらに10.8 インチの大型ヘッドアップディスプレイが搭載され、運転中、必要な情報はドライバーの目線の先に表示される。

インテリアもタフさと上質な心地よさを兼ね備えたデザインが目指されています。コンソール部分を宙に浮かせたブリッジ構造のセンターコンソールには、ラージサイズのカップホルダーを用意、コンソール下にはティッシュボックスやひざ掛けなどを収納できます。また、アームレストも兼ねるコンソールリッドは収納物が取り出しやすい観音開きとされ、さらに、ロールサンシェードをリヤドアに採用し、直射日光を遮ることで室内の快適性を高めています。また、災害時等の非常用電源として、あるいはアウトドア・レジャーでも便利に使える100V AC電源(1500W)が装備されているのも忘れてはならない特徴です。

エクストレイルのインテリアはタフさと上質な心地よさを兼ね備えたデザインが目指されている。

さて、『トミカ』の『No.117 日産 エクストレイル』は、フロントフェンダーにフォグランプがなく、カーディナルレッドを思わせるボディカラーが用いられていること、およびリヤのエンブレムなどから、実車の『X e-4ORCE』グレードの2列シート車をモデル化しているものと思われます。実車の新鮮で魅力的なデザインが上手く再現されており、手に取ってみたくなる1台でしょう。

■日産 エクストレイル X e-4ORCE 2列シート車 主要諸元

全長×全幅×全高(mm):4660×1840×1720

ホイールベース(mm):2705

トレッド(前/後・mm) :1585/1590

車両重量(kg):1850

エンジン形式:KR15DDT型 直列3気筒DOHC

排気量(cc):1497

エンジン最高出力:106kW(144ps)/4400-5000rpm

エンジン最大トルク:250Nm(25.5kgm)/2400-4000rpm

フロントモーター形式:BM46型交流同期式

Fモーター最高出力:150kW(204ps)/4501-7422rpm

Fモーター最大トルク:330Nm(33.7kgm)/0-3505rpm

リヤモーター形式:MM48型交流同期式

Rモーター最高出力:100kW(136ps)/4897-9504rpm

Rモーター最大トルク:195Nm(19.9kgm)/0-4897rpm

トランスミッション:電気式CVT

サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前後)235 /60R18 103H

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.117 日産 エクストレイル(初回特別仕様) (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です。

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2023年10月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.117 トヨタ GR スープラ』に代わって『No.117 日産 エクストレイル』が登場します。なお、『No.117 日産 エクストレイル』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.17 フェラーリ ローマ』に代わって『No.17 いすゞ エルフ 軌陸車』が登場します。

No.17 いすゞ エルフ 軌陸車 (サスペンション可動/ブーム伸縮・上下・旋回//鉄輪可動・希望小売価格550円・税込)

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