目次
この2台のコンセプトEVで、トヨタは電動化や知能化で変わるクルマの未来と、クルマがもたらす新たな体験価値を提案
トヨタは同ショーで、SUVタイプのコンセプトモデル「FT-3e」とスポーツタイプのコンセプトモデル「FT-Se」を通じて、電動化や知能化で変わるクルマの未来と、クルマがもたらす新たな体験価値を提案する。将来、モビリティは物理的な移動の道具としてだけではなく、ユーザー一人ひとりの価値観に寄り添う、生活のパートナーになっていくとトヨタは考えている。BEVならではの高い操作レスポンスや心を揺さぶるデザインに加え、自分色に乗り味をカスタマイズできる嬉しさや、クルマの中にいながら、街の情報をストレスなく検索できる便利機能などによって、クルマはユーザーの唯一無二の愛車として進化していくというアプローチだ。
FE-3e
革新技術による新たなドライビング体験と一人ひとりに寄り添うサービスを通じて、ユーザーの日々の生活を豊かに彩る、次世代のBEVコンセプト。車内外のデータやエネルギーの移動媒体として社会とつながることで、カーボンニュートラルの実現や、より良い社会づくりにも貢献する。
デザインは、立体を構成する面や線を極力シンプルにしながら、先進感と美しさを両立したエクステリアを追求。サイドボディの下部からドア上部に沿ってデジタルサイネージを配置し、ドライバーがクルマに近づくと、バッテリー残量や車内温度、車内の空気の質などを表示する。
FT-Se
TOYOTA GAZOO Racingが取り組む「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の思想のもと、カーボンニュートラル時代におけるスポーツカーの選択肢のひとつとして提案する、高性能スポーツBEV。主なコンポーネントをFT-3eと共有しながら、操縦安定性や空力性能をさらに追求している。ソフトウェアアップデートにより、ドライバーと共に育っていくクルマを目指す。
デザインは、ワイド&ローのプロポーションに加え、先進的な印象をもたらすワンフォームシルエットの採用により、空気抵抗を低減。一方で、直感的な操作を可能とする次世代コックピットを採用し、運転への一層の没入感を提供する。インパネ上部は低く構えることで、高い視認性を確保。走行時のG(重力加速度)から身体を保持するために、新意匠のニーパッドを採用している。