日産自動車が西宮市(兵庫県)とEVを活用した地域の強靱化に向けて連携協定を締結

日産自動車および兵庫日産自動車、日産大阪販売は10月23日、西宮市(兵庫県)と、電気自動車(EV)を災害時の電力源として活用し、市の強靭化を図ることを目的とした連携協定を締結したことを発表した。

西宮市で災害に起因する停電が発生した際は、日産販売会社の店舗に配備しているEVを無償貸与

西宮市は、市内において災害が発生した場合の大規模停電を想定し、被災者の安心・安全を図るために、携帯通信端末への充電等、避難所における電力供給源の確保に努めている。

一方、日産自動車は、これまで培ってきたEVに関するノウハウやネットワークを活かし、脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決により、社会変革をしていく日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進中だ。SDGsの達成やEVの普及によるゼロ・エミッション社会の実現を通じ、人とクルマと自然が共生し、住む人がワクワクするまちづくりによる地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体・企業とともに活動している。

この日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」と、西宮市の停電時の電力供給源の確保に向けた取り組みに互いが賛同し、同協定を締結する運びとなった。連携項目と取り組み内容は以下のとおり。

【連携項目と取り組み内容】
(1)EVの普及促進、利活用に関すること
EVの普及促進を図るため、西宮市、日産自動車、兵庫日産自動車および日産大阪販売は、EVの「走る蓄電池」としての活用を通じて、市民の環境・防災意識向上を目指す。
(2)災害におけるEVの活用に関すること
西宮市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所等でEVを電力源として活用するため、日産の販売会社の店舗に配備しているEVを無償貸与する。
脱炭素化、強靱化イメージ図

日産自動車と西宮市は同協定を通じて、EVの積極的な活用による脱炭素社会を推進し、環境・防災対策等に取り組み、その先にある美しい自然環境の保全、クリーンで住みやすい持続可能なまちづくりに向け、共創していく。

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