洗車とメンテナンスでクルマの疲れを冬に残さない! 愛車の寿命が大きく伸びるダメージケアのススメ【CarGoodsMagazine】

いつも以上に暑く、長く続いた2023年の夏にくわえ、今秋はしばらく暑さが続いた。ようやくひと段落ついた今こそ、冬に備えたカーケアの機会となる。ダメージをうまく取り除く上では、ソッコー処置が何より肝要。その必要性をここでチェック!

効果的な用品を活用し汚れ除去&パーツ保護

改めて振り返ると、今年の夏は異常とも言える気温に悩まされ、正直なところ洗車もままならなかったと言える。特に日中は気温が高く日差しも厳しい状況が続いたため洗車をする気力も起きなかったのは言うまでもない。最後に行なった洗車……、とはいってもスタンドの洗車機でのシャンプー洗車からは、2週間以上もの期間が空いてしまっていた。しかも2週間ほどで2000kmを走行し、酷使された車体には様々なダメージが蓄積されていると考えられた。

リセット前の状態はボンネットにはウォータースポットも発生し、さらにドアノブなどから垂れた雨染みも濃く残っている。

もちろんその間にもゲリラ豪雨による水滴の付着と、その水滴があっという間に乾いてしまうことで、ウォータースポットや雨染みが多数発生。それでも撥水コーティングが効いていたため油断してしまったのは、頑固な汚れに育ってしまった原因だろう。

クリーナーを使用して汚れを一つ一つ落とし、さらにコーティングによって汚れの再付着を防ぐことで、薄い汚れの膜をはがしたようなクリアな塗装が蘇る。

スコールに灼熱の太陽は汚れ固着条件に完全合致

そんな汚れの多くはカーシャンプー程度では落とすことができず、専用のクリーナーが必要になったほど。もちろんクリーナーを使用すれば汚れはリセットできるため、さらに汚れが固着してしまう前の徹底洗車は、早急に行うことが必要と言える。この汚れをさらに放置していると、今後も続く残暑によって今以上に強固な汚れへと発展してしまうことも予想される。汚れのリセットともに水滴を残さないコーティングなどの施工も、やはりこのタイミングがオススメなのである。

フロントガラスは雨染みだけでなく、ウォッシャーを使用した際に残ってしまう拭きムラなども目立っている状態。微妙に残った古い撥水コーティングも視界不良の原因と言える。

またインテリアでは紫外線によってダッシュボードなどの樹脂パネルに大きなストレスを与えてしまっている。そのため表面の汚れをしっかりと落としておくことも重要。万が一油脂やたんぱく質を含んだ汚れが付着していると、紫外線と熱によって素材を変質させる恐れもある。そのためダメージを与えないためには、クリーンな状態をキープするのは必須というわけだ。

油膜とともに古いコーティング剤をリセットし、新たなコーティングを行うことで玉のような水弾きが復活。また内窓の汚れを取り除きくもりを止めを施せば視界良好を長くキープできるはず。

同様にレザーシートやステアリングなども皮脂汚れを落とし、なおかつ適度な保湿を与えることで、革表面の劣化を抑えることにも繋がる。近年稀に見る大量の汗をかいた今年だからこそ、汗汚れまでしっかりと落としておくことを忘れてはならないだろう。

過酷な夏のストレスは予防整備で早急に解消!

今年の夏はボディの汚れだけでなく、機関系にも深いダメージを与えていると考えられる。そのため機関系に関しては、あらかじめエンジンルーム内の汚れを落としておくことで、オイル漏れやクーラント漏れなど、エンジンのコンディションチェックにも役立つ。今後何かトラブルを抱えた場合には、原因究明にも効力が得られるだけに、このタイミングでしっかりとクリーニングしておきたい。

気温の上昇によってエンジンのストレスは増大している。特に冷却系は負担が大きくなっていることが想像できるだけに、潤滑と冷却を担うエンジンオイルは通常よりも早めのサイクルで交換するのがベスト。

また、同時にエンジンオイルやバッテリーなど消耗品も、夏のストレスによって劣化が進んでいるだけに予防整備として交換している。ドライブ中の不調やバッテリー上がりといったトラブルを未然に防ぐことで、安心感は高められているのだ。
夏とはまた違った冬の厳しさに備え、内外装から機関系に至るまでリセット完了。これで安心かつ気分良くドライブを楽しむ環境が整えられたといいうわけだ。

オイル交換だけでなくエンジンルームを清掃しておくことで、今後のトラブルの予兆を素早く察知することができる。エンジンルームのクリーニングも必須のリフレッシュ作業というわけだ。

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