日産自動車が宮古市(岩手県)と「災害時における電気自動車の支援に関する協定」を締結

日産自動車および岩手日産自動車、盛岡日産モーター、日産プリンス岩手販売、日産チェリー岩手販売は11月6日、宮古市(岩手県)と電気自動車(EV)を災害時の電力源として活用し、市の強靭化を図ることを目的とした「災害時における電気自動車の支援に関する協定」を締結した。

宮古市で災害を起因とする停電が発生した際は、市が指定する避難所等でEVを電力源として活用するため、日産の販売会社の店舗に配備しているEVを無償貸与

宮古市は、大規模な自然災害等に備えた地域の強靭化、温室効果ガス削減に向けた地域脱炭素化に積極的に取り組んでいる。

一方、日産自動車は、これまで培ってきたEVに関するノウハウやネットワークを活かし、脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決により、社会変革をしていく日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進。SDGsの達成やEVの普及によるゼロ・エミッション社会の実現を通じ、人とクルマと自然が共生し、住む人がワクワクするまちづくりによる地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体や企業とともに活動している。

この日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」と、宮古市が目指す強靱化や地域脱炭素化の実現に向けた取り組みに両者が賛同し、同協定を締結する運びとなった。連携項目と取り組み内容は以下のとおり。

【連携項目と取り組み内容】
(1)EVの普及促進、利活用に関すること
EVの普及促進を図るため、宮古市、日産自動車、岩手日産自動車および盛岡日産モーターならびに日産プリンス岩手販売、日産チェリー岩手販売は、EVの「走る蓄電池」としての活用を通じて、市民の防災・環境意識向上を目指す。
(2)災害におけるEVの活用に関すること
宮古市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所等でEVを電力源として活用するため、日産の販売会社の店舗に配備しているEVを無償貸与する。
脱炭素化、強靱化イメージ図

宮古市と日産自動車は、EVの積極的な活用により、防災対策と地域脱炭素化に取り組み、その先にある美しい自然環境の保全、クリーンで住みやすい持続可能なまちづくりに向けて共創していく方針だ。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部