一気に見せます! お台場で開催されたアメ車の祭典『スーパーアメリカンフェスティバル』!! 250台以上の展示車両の中には激レアモデルも!?

アメリカ車ファンの祭典『Super American Festival at お台場』がダイバーシティ前にあるお台場ウルトラパークで開催された。記念すべき30回目を数えた今回のイベントには、1920年代~最新モデルまで、さまざまな年代・車種・仕様のアメリカ車が集まった。カーショーだけでなく、ライブステージ、スワップミートと楽しみ方はさまざま。今回はエントリー車の中から注目すべきマシンを数台ピックアップしつつ、イベントリポートをお送りする。
REPORT&PHOTO:山崎 龍(YAMAZAKI Ryu)

『Super American Festival(スーパーアメリカンフェスティバル)』とは?

2023年10月22日(日)、ダイバーシティ前にあるお台場ウルトラパークにて『Super American Festival 2023 at お台場』(以下、アメフェス)が開催された。今回で30回目の節目を数えるこのイベントは、国内でも有数のアメリカ車、カスタムカー、排気量5000ccを超えるビッグバイクの祭典だ。

『Super American Festival 2023』at お台場

車両展示だけでなくアメリカンポップスが楽しめるライブステージ、掘り出し物がいっぱいのスワップミートなど、会場はアメリカンな雰囲気が漂い、“Car Guy(カー・ガイ)”だけでなくカップルや家族連れも楽しめる内容になっていた。

『Super American Festival 2023』に展示されたオールドモデル。

会場に集まったマシンの数は250台以上。クラウンピックアップやB110型サニーなどの国産車、ロールスロイスなどの欧州車のエントリーもあったが、その中心はあくまでもMade in USAのクルマである。

『Super American Festival 2023』に展示された“アメ車”。

1920年代のSTREET RODに始まり、キャデラックやオールズモビル、ビュイックといった50~60年代のフルサイズセダン、マスタングやカマロ、チャレンジャーなどのマッスルカー、そして、ハマーやキャデラック・エスカレイドに代表される最新型のSUVまで、会場にはジャンルを超えて様々な年代・車種・仕様のアメリカ車が集まった。
普段街中で見かけることがないレアカーも少なくはなく、それらを見て回るだけでも実に楽しい。

『Super American Festival 2023』に展示されたアメリカンクーペ。

ライブステージは舘ひろしや横山剣も在籍していた伝説のR&Rバンド『COOLS』の主要メンバーだったMr.フランク(濱野和男)率いる最高のR&B・SOULバンドの『ワンダラーズ』や、ヨーロッパツアーでも大好評最高のドゥワップグループ『オシャレルズ』、山下達郎も絶賛する『原めぐみ』などが出演。音楽ファンも満足できるステージイベントに会場は大いに盛り上がった。

『Super American Festival 2023』ライブステージ

アメ車専門サイト『アメ車ワールド』編集長と
アメ車大好き! ドラゴン山崎が展示車両をチェック!

そんなアメフェスをアメ車専門総合情報サイト『アメ車ワールド』の田中享編集長と回った。動画にてエントリー車両をざっくり紹介しているので、よろしければそちらも併せてご覧になっていただけると幸いである。なお、特に注目すべき車両については、次回以降お送りしたい!

この日、筆者・ドラゴン山崎はちょっと風邪気味だったので鼻声になってしまった。動画で若干声が聞き取りづらいのはどうかご勘弁を。なお、解説の勘違いはあとからテロップで修正してもらっている。(MOVIE:アメ車ワールド)
2023年5月の『MOONEYES Street Car Nationals』にもエントリーしていた1929年型アメリカン・バンタム・クーペをベースにしたドラッグレーサー。同社は英オースティンのライセンス生産をしていたアメリカン・オースティン社が前身で、そのような経緯からアメリカでは珍しいコンパクトカーメーカーであった。それにV8を搭載したのだから圧倒的なパフォーマンスを発揮する。

ヒストリックからアメリカンマッスル、国産旧車にネオクラまで、1000台のカスタムカーが集まる『MOONEYES Street Car Nationals』を知っているか!?

今回で35回目を数える『MOONEYES Street Car Nationals(SCN)…

1971年型シボレー ・コルベットC3・コンバーチブル。いわゆる「アイアンバンパー 」と呼ばれる初期モデルで、愛称の通り、後期型のウレタン製5マイルバンパーとは異なり、メッキ加飾の鉄製バンパーを備える。曲面を多用したコークボトルラインのボディが美しい。まさしくアメリカン・マッスルカーを代表する1台。
1955年型キャデラック4ドアセダン・シリーズ62。エルビス・プレスリーも愛したいわゆる「ピンク・キャデラック 」。ローダウンされた以外はほぼストックの状態を維持しており、コンディションは極めて良好。特徴的なテールフィンがなんとも美しい。
1955~57年の3年間に作られたシボレーは「TRY CHEVY」の愛称で知られるが、このクルマは1957年型ノマドだ。ノマドとはワゴンボディに与えられた愛称で、外装のトリムやバッジは上級グレードのベルエアに準じたものとなる。
1959年型キャデラック(写真:左)と1950年型スチュードベイカー・チャンピオン(写真:右)。キャデラックは今さら語るべきこともないほど有名なアメ車の王様とでも言うべき存在。巨大なテールフィンはこの年がもっとも大きく、以降徐々に縮小して行く。スチュードベイカーはコカ・コーラのボトルデザインで有名な工業デザイナーのレイモンド・ローウィがスタイリングを手掛けたことで知られる。特徴的なフロントマスクは第二次世界大戦中の戦闘機P-38ライトニングから着想を受けたとされる。
ジープに対抗すべくフォード社が1966年にリリースしたコンパクトSUV・ブロンコ(初代)。ブレーキ系をF-100から流用した以外はほぼ全てが新設計という気合の入ったモデルだった。しかし、1969年にシボレー・ブレイザーが登場すると徐々に販売台数を下げて行き、1977年に生産を終了。ピックアップトラック・Fシリーズベースの二代目にFMCした。
パープル系の鮮やかなカスタムペイントが目に眩しい1966年型ビュイック・リヴィエラ。豪華かつ高性能なパーソナルカーとGMが位置付けたリヴィエラとしては二代目に当たるモデルで、同時代のオールズモビル・トロネードやキャデラック ・エルドラドと共通の幅広く、曲線的なスタイリングが外観上の大きな特徴となる。
1968年型フォード・サンダーバード。「グラマーバーズ」の愛称を持つシリーズ五代目で、マスタングの登場により上級クラスに移行すべく開発された高級パーソナルクーペだ。大型のフロントグリルの左右には格納式のヘッドランプ(開閉式カバーでヘッドランプを隠しているので厳密に言うとリトラクタブルランプではない)が与えられている。生産期間は1967~71年まで。
昭和の特撮ドラマ『ウルトラセブン』に登場したPO-1ポインターの復刻車。ベースとなったのはオリジナルと1年違いの1958年型クライスラー・インペリアル。このクルマについては改めてどこかのタイミングでリポートしたいと考えている。
1959年型シボレー ・パークウッド。インパラから派生したステーションワゴンだが、じつはこのクルマはEVへとコンバートされているのだ。制作したのは東京都杉並区の「あとづけ屋」。大変興味深い車両なので、この車も機会を改めてリポートしたい。
アメリカンV8の心臓部が与えられたモンスターバイクのボスホス。V型6気筒3.8Lエンジンの設定もかつてはあったが、メインとなるのは5.7L~8.2Lのシボレー製V8エンジンだ。トランスミッションは前進2段、後退1段のATとなる。

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