1991年に日本メーカーで初めてル・マン24時間レースを制したマツダ787Bが「2023日本自動車殿堂 歴史遺産車」に選定!

マツダ787B
マツダはこのほど、4ローターロータリーエンジンを搭載するグループCカー「マツダ787B」が、「2023日本自動車殿堂 歴史遺産車」に選定されたことを発表した。マツダ車が「日本自動車殿堂 歴史遺産車」に選定されたのは、2003年のコスモスポーツ、2019年の初代ロードスターに続いて、今回が3回目となる。

「世界最高峰の耐久レースであるル・マン24時間レースで、純国産車およびロータリーエンジン車として初の総合優勝」「“飽くなき挑戦”を続け日本の技術を世界に知らしめた」ことが評価

日本自動車殿堂 歴史遺産車」とは、日本の自動車の歴史に優れた足跡を残した名車を選定し、日本自動車殿堂に登録し、永く伝承するもの。このたびの選定にあたり、マツダ787Bは「世界最高峰の耐久レースであるル・マン24時間レースで、純国産車およびロータリーエンジン車として初の総合優勝」「“飽くなき挑戦”を続け日本の技術を世界に知らしめた」ことが評価された。表彰式は11月14日(火)に学士会館(東京都千代田区)にて行われる。

R26B型4ローターロータリーエンジン

マツダ787Bは1991年の第59回ル・マン24時間レースにおいて、日本車として、そしてロータリーエンジンで初めて総合優勝を成し遂げた。1970年に始まったマツダのル・マン挑戦は困難と苦難の連続だったが、そこから培われた「飽くなき挑戦」の精神は人の力を信じ、どんな技術的困難にも立ち向かうマツダらしい価値を創造する組織風土となった。

新開発されて復活したマツダの8C型ロータリーエンジン。

「飽くなき挑戦」の象徴であるロータリーエンジンは今年、11年ぶりにその機能を動力源から電動車の発電源へと姿を変えて復活した。カーボンニュートラルなどの新しいモビリティの時代へ向け、新規開発された8C型ロータリーエンジンは「MX-30 Rotary-EV」に搭載され、航続距離に不安の無い電動車の新しい提案に活用されている。

MX-30 Rotary-EV

マツダ8C型ロータリーは、SKYACTIVで培った技術で新開発した『理想を追求した新しいロータリーエンジン』だ【内燃機関超基礎講座】

マツダMX-30にプラグインハイブリッドモデルの「MX-30 Rotary-EV」が加わった。車名が示すように、このコンパクトSUVはロータリーエンジンを積んでいる。しかも発電専用。普段はBEV(電気自動車)として使用し(EV走行換算距離は107kmだ)、ロングドライブ時にはロータリーエンジンで発電した電気でモーターを駆動して走る(燃料タンク容量は50L)。発電中も100%モーター駆動だ。このロータリーが新開発の8C型である。 TEXT & PHOTO:世良耕太(SERA Kota)PHOTO:山上博也(YAMAGAMI Hiroya) FIGURE:MAZDA

ロータリーエンジン!PHEVの発電用で復活! マツダMX-30 RE-EVはいくら? どんなクルマ?

マツダは、新開発1ローターロータリーエンジンを発電用に搭載したシリーズハイブリッドのMX-30 Rotary-EVの予約を開始した。発売は11月以降を予定している。価格は423万5000円~491万7000円。 PHOTO:山上博也(YAMAGAMI Hiroya)

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