RVブームや4WDブームの牽引役として確固たる地位を確立
2021年の生産終了まで四世代にわたり累計325万台が生産
初代パジェロは、オフロードにおける高い走破性と乗用車並みの扱いやすさを両立させた本格オフロード4WD車として。1982年に発売。多くのユーザーから支持され、RVブームや4WDブームの牽引役として確固たる地位を確立したパジェロは、2021年の生産終了まで四世代にわたり累計325万台が生産。170カ国以上に輸出され、世界中のファンから親しまれてきた。国内では1994年に軽自動車「パジェロミニ」、1995年にコンパクトSUV「パジェロジュニア」、1998年にはコンパクトSUVの「パジェロイオ」をラインナップするなど、パジェロシリーズは三菱自動車を代表するモデルとなった。
一方、モータースポーツでは、世界一過酷なラリーといわれるパリ・ダカールラリー(現:ダカールラリー)に発売翌年の1983年から参戦し、1985年に日本車で初めて総合優勝。同ラリーには2009年までに26回参戦し、7大会連続を含む通算12回の総合優勝を果たし、走破性と耐久性の高さを実証した。モータースポーツ参戦で得られたノウハウは、パジェロをはじめとする市販車の商品力強化に活かされ、四輪制御技術や耐久信頼性技術は三菱自動車らしさを構成するコア技術として脈々と受け継がれている。
現在、パジェロの血統を受け継ぐクロスカントリーSUV「パジェロスポーツ」が海外専用モデルとしてラインナップされており、80カ国以上で販売されている。