1982年に発売された三菱の初代パジェロが「2023年度 日本自動車殿堂 歴史遺産車」に選定! 2021年に生産終了……復活はあるか!?

パジェロ(1982年)
三菱自動車はこのほど、1982年に発売した初代「パジェロ」が日本の自動車史に優れた足跡を残した名車として、特定非営利活動法人・日本自動車殿堂の「2023年度 歴史遺産車」に選定されたことを発表した。

RVブームや4WDブームの牽引役として確固たる地位を確立
2021年の生産終了まで四世代にわたり累計325万台が生産

初代パジェロは、オフロードにおける高い走破性と乗用車並みの扱いやすさを両立させた本格オフロード4WD車として。1982年に発売。多くのユーザーから支持され、RVブームや4WDブームの牽引役として確固たる地位を確立したパジェロは、2021年の生産終了まで四世代にわたり累計325万台が生産。170カ国以上に輸出され、世界中のファンから親しまれてきた。国内では1994年に軽自動車「パジェロミニ」、1995年にコンパクトSUV「パジェロジュニア」、1998年にはコンパクトSUVの「パジェロイオ」をラインナップするなど、パジェロシリーズは三菱自動車を代表するモデルとなった。

パジェロ ダカ―ルラリー参戦車(1985年)

一方、モータースポーツでは、世界一過酷なラリーといわれるパリ・ダカールラリー(現:ダカールラリー)に発売翌年の1983年から参戦し、1985年に日本車で初めて総合優勝。同ラリーには2009年までに26回参戦し、7大会連続を含む通算12回の総合優勝を果たし、走破性と耐久性の高さを実証した。モータースポーツ参戦で得られたノウハウは、パジェロをはじめとする市販車の商品力強化に活かされ、四輪制御技術や耐久信頼性技術は三菱自動車らしさを構成するコア技術として脈々と受け継がれている。

パリ・ダカールラリーに参戦した歴代パジェロ

現在、パジェロの血統を受け継ぐクロスカントリーSUV「パジェロスポーツ」が海外専用モデルとしてラインナップされており、80カ国以上で販売されている。

三菱パジェロスポーツ

最近元気な三菱 デリカD:5、デリカミニ、eKクロスEV……トライトンも! 好調の理由を加藤隆雄社長に訊いた「次はパジェロ復活?」

三菱が元気だ。国内販売は半期ベースで2021年上半期以来、3基連続前年比増。2020年にエクリプスクロスPHEV、21年にアウトランダーPHEV、23年にeKクロスEV、そして今年デリカミニ、来年初頭にはトライトンと話題の新型モデルを続けてリリースしてきている。元気な三菱の中心には、2019年にCEOに就任した加藤隆雄社長がいる。北海道・十勝研究所内の十勝アドヴェンチャートレイルで開催された報道向け試乗会場で加藤社長に訊いた。 TEXT:鈴木慎一(SUZUKI Shin-ichi)PHOTO:小林直樹(KOBAYASHI Naoki)

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