2023年11月16日（木）〜19日（日）に愛知県・岐阜県で開催される世界ラリー選手権（WRC）の最終戦（第13戦）『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』。そのラリージャパンを盛り上げるべく、東京・青海の「シティサーキット東京ベイ」で『ENJOY！ Rally Fan Meeting in TOKYO/ODAIBA』が開催された。
ラリージャパン公式X（旧Twitter）を通じて当選した200名が来場し、選手によるトークセッション、電動カートによるレース、選手との交流イベントを楽しんだ。
ラリージャパンに出場するトヨタの勝田貴元選手とエルフィン・エヴァンス選手、ヒョンデのティエリー・ヌービル選手とそのコドライバーのマルティン・ウィダグ選手、フォードのアドリアン・フルモー選手が登壇し、トークセッションを展開。さらに、ゲストとしてペターとオリバーのソルベルグ親子も登壇。会場に集まった新旧のラリーファンを盛り上げた。
総勢8人のラリードライバー&コドライバーがカートでバトル
トークセッションで盛り上がったあとはいよいよカート対決となり、勝田選手、エヴァンス選手、ヌービル選手、ウィダグ選手、フルモー選手、ペター・ソルベルグ選手、オリバー・ソルベルグ選手に加え、オリバー選手のコドライバーであるエリオット・エドモンドソン選手を交えた8名が電動カートのステアリングを握った。
カーナンバーは
1：勝田選手
2：エヴァンス選手
3：エヴァンス選手
4：ヌービル選手
5：ウィダグ選手
6：オリバー選手
7：ペター選手
8：エドモンドソン選手
という割り当て。
レースは4周の予選と10周の本戦の2ヒートで争われ、予選では体重が軽いオリバー選手がポール。ヌービル選手、勝田選手と続いた。
和気藹々な雰囲気で始まったレースも、実際にスタートしてしまえばかなりガチ。特にレース終盤はエキサイトしまくりで、樹脂製のブロックも押し除ける勢いでバトルを展開するほどであった。
予選上位3名が順位を入れ替えつつ白熱したバトルを展開。勝田選手も一時は首位を走るが、最終的にヌービル選手がトップチェッカーを受け、勝田選手とのバトルを制したオリバー選手、勝田選手という決着となった。
上位3名にはラリージャパンの中心地である豊田市産の「あたご梨」と五平餅が贈られた。なお、あたご梨は初せりで50万円の値札が付く高級品で、梨とは思えないほどの大きさ。ただし、味は大味だという話だった。
ラリーでは、デュアルSSでの2台同時走行を除けば同じコースで競い合う機会はない。それが、ドライバーもコドラバーも、現役のワークスドライバーも往年のチャンピオンも交えて同じコース上でバトルをするという展開を見られたのは貴重な機会と言えるだろう。何より、参加したドライバーたちも来場した観客も全員が盛り上がって楽しんでいたのが印象的だった。
この盛り上がりがラリージャパン本番にも続くことを期待したい。
