【WRC結果】雨に翻弄されたラリージャパン デイ2でトヨタ勢がトップ3を独占!勝田貴元も3ステージで最速と躍動

2023年シーズンのWRC最終戦として開催されているラリージャパン。雨に見舞われた2日目はクラッシュやSSキャンセルが発生する荒れた展開となったが、地元トヨタ勢がトップ3を独占した。

11月16日に開幕を迎えたFIA世界ラリー選手権(WRC)の2023年シーズン第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」。ラリー2日目(デイ2)となった17日、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス ラリー1ハイブリッド)が総合トップに立った。

本格的な競技が始まるデイ2に予定されていたのはSS2~8の7本のステージ。最初のステージであるSS2(Isegami’s Tunnel 1)は雨によりウェットコンディション下で行われ、ここでトップタイムをマークしたエバンスが総合トップに浮上した。
その一方で、このステージではダニ・ソルド(ヒョンデi20 N ラリー1ハイブリッド)がコース脇の崖下に転落したため、競技が一時中断される場面もあった。また、日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス ラリー1ハイブリッド)がスピンしてマシン右フロントを損傷した。
さらに、午前最後のSS4(Shitara Town 1)も悪天候に見舞われ、安全上の理由でキャンセルに。デイ2は午前から荒れ模様となった。

Rally Japan 2023

波乱は午後も続いた。SS5(Isegami’s Tunnel 2)終了時点で約10秒遅れでトップのエバンスを追っていたティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 N ラリー1ハイブリッド)が、SS6(Inabu Dam 2)スタートからわずか100mほどの地点でコースオフ。戦線離脱を余儀なくされた。
これにより、トップにエバンス、2番手にセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス ラリー1ハイブリッド)、3番手にカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス ラリー1ハイブリッド)と、地元トヨタがワン・ツー・スリー態勢を築くに至った。
また、SS2でクルマにダメージを追った勝田は、午前のステージを終えてなんとかサービスまでたどり着いてマシンを修復。すると、アクシデントによる大きなロスを挽回するように猛プッシュを開始。SS5から3本連続で最速タイムをマークし、デイ2終了時点で総合9番手につけた。

Rally Japan 2023

デイ3となる18日は、SS9~16の8ステージが行われる予定となっている。

Rally Japan 2023
Rally Japan 2023
ダニ・ソルド(写真奥)とアドリアン・フルモー(手前)は同じポイントでコースオフした
2023年世界ラリー選手権 第13戦ラリージャパン 順位 SS8終了時点(Top10)
Pos.No.DriverCarTime / Gap
133E.エバンストヨタGR YARIS Rally1 HYBRID1:25’22″7
217S.オジエトヨタGR YARIS Rally1 HYBRID1’49″9
369K.ロバンペラトヨタGR YARIS Rally1 HYBRID2’06″6
420A.ミケルセンシュコダFabia RS(WRC2)3’00″2
524G.ミュンスターフォードFiesta MkII(WRC2)3’05″0
621N.グリャジンシュコダFabia RS(WRC2)3’29″6
74E.ラッピヒョンデi20 N Rally1 HYBRID3’44″3
88O.タナックフォードPUMA Rally1 HYBRID4’42″8
918勝田貴元トヨタGR YARIS Rally1 HYBRID5’07″9
1023H.コバライネンシュコダFabia5’56″0

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