スタッドレスタイヤは国産メーカーが最強なのか? ブリヂストン『ブリザック』シリーズを例に考える【CarGoodsMagazine】

冬道のドライブには欠かせないスタッドレスタイヤ。日本の冬道は雪が溶けたり凍ったりを繰り返す世界的にみても厳しい環境といわれる。スノーやシャーベット状、さらにアイスバーンとさまざまな路面状況にフレキシブルに対応できる性能が求められる。そこで注目したいのが、22年連続で北海道・北東北の主要5都市での装着率ナンバー1を誇るブリヂストンの『ブリザック』シリーズ。なかでも頂点に君臨するプレミアムモデルが「ブリザックVRX3」だ。

滑りやすい氷上路面での安心感、安全性が違う

特筆すべきは氷上性能。すなわちアイスバーンでの滑りにくさだ。従来品のVRX2に対して氷上ブレーキ性能は20%アップと飛躍的な性能アップを果たした。これは発泡ゴムの進化が大きい。アイスバーン上にできた水膜を素早く除去するために、円形だった水路の断面形状を楕円形に変更。これにより吸水力が高められ、氷上グリップ性能が大幅に高められた。

最新かつ最強と名高いスタッドレスタイヤ、ブリヂストン『ブリザックVRX3(価格:1万780円〜13万2880円/税込)』は、12インチから21インチまで用意。軽自動車からミニバン、SUV用まで幅広く対応する。

山道や橋の上、そして交差点などに突如、出現するアイスバーン。数年前のスタッドレスではスリップしてクルマの挙動が乱れるリスクも高い。しかし最新スタッドレスならグリップ力を失うこともなく何事もなかったように通り抜けられる。大きな安全性が手に入るというわけだ。

L字ブロックや端止めサイプの採用によりタイヤ表面の水をすばやく溝へと誘導、逆流を防ぐ。水の流れをコントロールすることで氷上性能を高めているのだ。

優れたトータルバランスも最新スタッドレスタイヤならでは

雪上、氷上路面でしっかり止まる、曲がる基本性能の高さのみならず、最新スタッドレスでは“タイヤの寿命”まで配慮されている点にも注目したい。タイヤが滑るとゴムの摩耗は早まる。そこでVRX3では、ブロックサイズの均一化を進めたうえで剛性を高めるなどし、タイヤと路面のすべりを低減。摩耗ライフを17%も向上している。

経年変化による硬化を抑制するゴム配合とし、柔軟性を維持させることでロングライフ化に成功。4年使用した後でも従来品(VRX2)の新品以上の性能を維持するという。

さらにライフに加え、効きの持続性にまでこだわった。月日が経つとタイヤのゴムが次第に硬くなり、だんだん食いつきが悪くなるもの。そう、新品と4年使用後では溝の深さもゴムの硬さも異なるのだ。
そこで、ブリザックVRX3で採用したフレキシブル発泡ゴムは、ロングスティブルポリマーを配合し、やわらかさを維持できる分子設計に。4年経過したゴムもやわらかく、凹凸がある氷上、雪上路面にしっかりと食いついてくれる。つまり、タイヤが減りにくく、なおかつ性能の落ち幅も少ない。より安全だし、財布にもやさしいということだ。

大切なひとのために選びたい信頼のスタッドレス

このように最新スタッドレスは、様々な性能をバランスよく進化させている。スノー性能はもちろん、ドライ性能や快適性についても、数年前の中古スタッドレスと比べたら、まさに雲泥ともいえる差がある。
冬道のドライビングに対して苦手意識を持っているひとは多いはず。ブリザックVRX3なら運転中の疲労も少ないし、大切な家族を守ることができる。冬道を安全かつ快適に走るための保険と考えたら、試してみる価値は大いにありといえる。

VRX3では氷上性能やライフ、効き持ちなどが進化。雪上性能やドライ性能、快適性なども抜かりなく、トータルバランスに優れている点も選ぶべき理由に挙げられる。

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