12月3日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで「ホンダ・レーシング サンクスデー2023」が開催された。
ホンダ・レーシング・サンクスデーは、ホンダが主催する毎年恒例のモータースポーツファン感謝祭。厳しい寒さに見舞われたものの、気持ちの良い晴天に恵まれた。
ホンダとともに国内外のモータースポーツで活躍したドライバー/ライダーがこの日、もてぎに集結。レーシングコースでは四輪ではF1やスーパーGT、二輪ではMotoGPやモトクロスマシンなどのデモランが、カートコースでは四輪/二輪選手によるカートレースが行われるなど、多様なアクティビティが実施された。
午前には国内トップカテゴリーである全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)で2021年、2022年と連覇を果たした野尻智紀が、2021年にFIAフォーミュラ1世界選手権を制したマシン、レッドブルRB16Bに乗り込んだ。初めてF1マシンをドライブし、もてぎを周回。同時に来シーズンのSFでTEAM MUGENのチームメイトとなる岩佐歩夢が駆るSF23とコラボレーションし、会場を沸かせた。
午後には、2023年シーズンいっぱいでスーパーGTシリーズ GT500クラスでの役目を終えるNSX-GT 5台によるデモレースが行われた。「NSX-GT Last Race」と題されたこの催しが同マシンがファンの前で大々的に走る最後のイベント。レース後はNSX-GTとともに戦ったドライバーたちも“愛機”との別れを惜しんだ。
また、2013年からホンダとともにMotoGPを戦い、6度タイトルを獲得したマルク・マルケスもサンクスデーに合わせて来日。今シーズン限りでホンダ陣営から離れることが決まっている同選手だが、この日「マルク・マルケス フェアウェルグリーティング」という特別な時間を設け、自身のキャリアの節目に際して日本のファンに感謝の言葉を述べた。
一日を通じて好天に恵まれた2023年のホンダ・レーシング サンクスデー。同イベントには、1万5400人ものモータースポーツファンが訪れた。