BEVのゴミ収集車! 新型「eCanter」のゴミ収集車が国内初納車!廃棄物収集事業を行うティエラルが初号車を導入!

三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)が、電気小型トラック「eCanter」の新型モデルのゴミ収集車1台を初めて香川県で納車したことを発表した。初号車となる新型「eCanter」のゴミ収集車は、極東開発工業が架装を行い、香川県内で廃棄物収集事業を行うティエラル社に12月8日に納車された。電気小型トラック「eCanter」は、2017年の初代モデル発売後、2020年8月に安全装備を拡充した改良モデルを発売し、これまで日本をはじめ、欧州、米国、オーストラリア及びニュージーランドで活用されており、今回納入されたのは2023年3月にフルモデルチェンジした新型モデルだ。

新型の電気小型トラック「eCanter」ゴミ収集車が香川県で初納車

ティエラルが導入した新型「eCanter」ゴミ収集車

2023年に発売された、国内では3代目となる新型「eCanter」は、モーター駆動の動力取り出し装置「ePTO」を新たにオプションで搭載し、車載リチウムイオンバッテリーから「ePTO」を通じて動力を架装側に伝達することで、ゴミ収集車やダンプ車両、冷蔵・冷凍車などの架装に対応している。

ティエラルが導入した新型「eCanter」のゴミ収集車は、車両後方から投入したゴミを自動的に奥に押し込む圧縮装置を備えたパッカー車の仕様で、極東開発工業が新たに開発したEVゴミ収集車用の架装「新eパッカー」が採用されている。同車両は、ゴミを自動的に荷箱の奥に押し込む圧縮装置を「ePTO」を介して駆動し、走行時およびゴミ回収作業時のいずれもフル電動で駆動するゼロエミッション車両となっている。ゴミの排出方法は排出板による押し出し式のプレス式ゴミ収集車で、荷箱容積は7.1立方メートル。同車両はリチウムイオンバッテリーを2個搭載したMバッテリー車両で、一充電当たりの航続距離は213km(※国土交通省審査値)とされている。

「eCanter」はバッテリー駆動のため走行時に排出ガスを一切出さず、騒音や振動が少ないため、商店街や市街地などの地域の環境に配慮した走行やゴミ収集作業に貢献する。ティエラルは事業活動における環境保全や、エコドライブを通じた環境への負担軽減に向けた取り組みを推進しており、ティエラルが導入した「eCanter」ゴミ収集車は、高松市の商店街における事業用ゴミ回収に用いられる予定で、高松市内の廃棄物収集作業のクリーン化に貢献する。

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