「当社として海外初となるEVの生産開始により、アセアンにおけるEVへのニーズの高まりに応えると同時に、同国の環境に対する取り組みについても貢献をしていきたい」(三菱自動車 加藤社長)
このほどインドネシアで生産されることになった『ミニキャブEV』はワンボックスタイプの軽商用EVで、世界初の量産EV『i MIEV(アイ・ミーブ)』で実績のあるEVシステムを搭載している。また、駆動用バッテリーをフロア中央の床下に配置するなど荷室容量を犠牲にすることなくEVコンポーネントを搭載することで、大容量な荷室の確保と、低重心化による優れた操縦安定性、良好な乗り心地を実現している。
このたびの発表に際し、三菱自動車の加藤隆雄社長はこのように述べている。
「2017年にMMKIで『エクスパンダー』の生産が始まり、今ではインドネシア国内の販売にとどまらず、輸出を伴うことでインドネシアの自動車産業の発展を後押ししています。今回、当社として海外初となるEVの生産開始により、アセアンにおけるEVへのニーズの高まりに応えると同時に、同国の環境に対する取り組みについても貢献をしていきたいと考えております」
また、三菱自動車はアセアン戦略の一環として、これまでタイで生産し豪州に輸出しているミッドサイズSUV『パジェロスポーツ』を、2023年度第4四半期に一部インドネシアから輸出を行なう予定だ。
●ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア（MMKI）概要
・所在地：インドネシア共和国 西ジャワ州ブカシ県（首都ジャカルタ市から東に37km）
・代表者：斉藤稔 取締役社長
・生産開始：2017年4月
・生産能力：22万台／年
・敷地面積：30ヘクタール
・従業員数：約3900名（2023年9月現在）
・生産車種：パジェロスポーツ、エクスパンダー、エクスパンダー クロス、コルトL300、エクスフォース、ミニキャブEV（現地名：L100 EV）
