400万台目のカングーは郵便屋さんへ納車! ルノーの仏モブージュ工場が400万台目のカングーをラインオフ!

ルノーはこのほど、日本でも確かな支持を得ているMPV「カングー」を生産しているフランス・モブージュ工場が、400万台目のカングーをラインオフしたと発表した。

カングーは1997年の初代以降、世界50カ国で累計440万台以上を販売

初代カングーは、1997年にフランス・モブージュ工場の組立ラインから出荷され、個性的で実用的なデザインと、革新的なサイドスライドドアを備えた、レジャー アクティビティ車のセグメントを作り出した。それから四半世紀以上が過ぎた現在まで、カングーは世界50カ国で440万台以上を販売し、そのうち400万台がモブージュ工場で作られた。なお、カングーはアルゼンチンでも、南米市場向けに25年間生産されている。

カングーは、このセグメントで最も売れている電気自動車でもあり、2011年以降、ヨーロッパで10万台以上が販売されている。カングーのモデルバリエーションは長年にわたり拡大し、幅広いカスタマーがその魅力を知るところとなった。カングーは家族で乗るクルマとしても、旅客輸送にも最適で、独立式のシートと広い室内空間によって、とても快適な乗り心地をもたらす。7シーターのロングバージョン「グラン カングー」は、1024通りものシートアレンジが可能だ。 

今回、400万台目のカングーをラインオフしたモブージュ工場では、内燃エンジン搭載モデルと100%電動モデルの、すべてのカングーのモデルが生産されており、電動モデルのバッテリーも工場の敷地内で組み立てられている。

400万台目のカングー購入者はフランスの郵便事業者「ラ・ポスト」

カングーは世界の多くの国で郵便車として用いられている

2023年12月14日木曜日、電動モデルのカングー E-TECHのキーが、ラ・ポスト(フランスの郵便事業者)に贈呈された。このカングーは1997年の生産開始以降、モブージュで生産された400万台目のカングーとなった。

ラ・ポストはルノーの歴史的な顧客で、1世紀以上にわたりフランスの郵便局は、フランス国内の郵便配達にルノーの小型商用車を使用してきた。モビリティの電動化のパイオニアであるラ・ポストは、1904年から電気自動車を使用し、現在ではルノーの100%電動LCV(ライトコマーシャルビークル=小型商用車)の開発と普及のための重要なパートナーであり、電気自動車をフリートとして活用する世界的なリーダーとなっている。

ラ・ポストは、1980 年代にルノー・エクスプレスの電気自動車プログラムに加わり、2011年からはカングーZ.E. をはじめとする電気自動車を最も多く保有し利用する事業者となった。ラ・ポストとルノーの間には素晴らしいパートナーシップがあり、この分野の先駆者およびリーダーというブランドイメージの確立に、重要な役割を果たしてきた。

150台の限定車「カングー ラ・ポスト」は2015年8月に日本で発売。「ジョン ラ・ポスト」と呼ぶ黄色のボディカラーがフランスの郵便事業者「ラ・ポスト」の郵便車以外で用いられるのはこの限定車が世界で初めてだった

フランスで郵便車のカングーに使用された歴史的な黄色のボディカラーは、この色が特に人気を得ている日本のユーザーにとっては象徴的な色。2015年に「ラ・ポスト」というネーミングのモデルが150台限定で発売されたことを、オーナーや所有経験のある方はもちろん、ご記憶の方もおられるだろう。

「ジョン ラ・ポスト」カラーのカングーは日本で好評を博し、2020年9月には200台限定で「カングー ラ・ポスト」が復刻、発売された

このたびの発表に際して、ルノーでLCV部門を担当するハインツ・ユルゲン・レーヴ上級副社長はこのようにコメントしている。
「ルノーブランドの長年の顧客であるラ・ポストに、モブージュ工場で生産された400万台目のカングーの鍵を贈呈できたことは大変光栄であり、両社の協力関係が100年以上も前に始まったとお伝えできるのは、大きな誇りです。
 さらに言えば、我々は多くの価値観を共有しています。どちらもフランスの国際的なモビリティ企業であり、お客様にますます革新的で持続可能なソリューションを提供することに尽力しています」

ルノージャポン公式サイト「新型カングー」

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