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背景と目的
いすゞとHondaは、高効率輸送(長距離走行・高積載量・短時間での燃料供給)が求められる大型トラックのカーボンニュートラル化において、CO2排出ゼロの水素を燃料とするFC技術が有効であると考えている。両社は、2020年1月にFC大型トラックの共同研究契約を締結。FCの大型トラックへの適合性の検証や、車両制御など基礎技術基盤の構築を進めており、2027年をめどに共同研究で得られた技術や経験・知見を最大限に生かした量産車両の市場導入が予定されている。
今回は、いすゞ・Hondaそれぞれの物流グループ会社であるいすゞロジスティクスとホンダロジスティクスの協力を得て、公道での実証走行を行うことで、水素燃料活用の可能性と燃料電池車両の実用性が検証される。
実施概要
- 期間:2023年12月~2024年9月(予定)
- 場所:関東近郊(栃木・埼玉・東京・神奈川の1都3県を予定)
- 事業者:いすゞロジスティクス、ホンダロジスティクス
- 使用台数:1台
主な検証内容
■実用面
- 荷役作業や公道走行による車両実用性の検証
- 水素充填を含めた車両運行管理
■車両開発
- FC大型トラックの市場適合性
車両 | ベース車型 | CYJ77C-WX 低床4軸8×4 |
全長/全幅/全高 | 11,980mm /2,490mm / 3,770mm | |
車両総重量 | 25t | |
燃料電池スタック | 種類 | 固体高分子形(Honda燃料電池スタック) |
出力 | 103kW×4 | |
高圧水素システム | 充填圧力 | 70MPa |
搭載水素量 | 56kg | |
電動機(モーター) | 種類 | 交流同期電動機 |
出力 | 定格320kW | |
高電圧バッテリー | 種類 | リチウムイオンバッテリー |
航続距離 | 800km以上(いすゞ評価モード) | |
その他装備 | 外部給電ポート | 2ポート(CHAdeMOコネクター) 最大電力供給量 530kWh |