マツダCX-60などに搭載する新開発の8速ATが「機械振興協会会長賞」を受賞!

マツダCX-60
マツダはこのほど、ラージ商品に搭載する新開発の8速ATが、第58回機械振興賞(主催:一般財団法人機械振興協会)の「機械振興協会会長賞」を受賞したと発表した。授賞式は2024年2月16日に東京プリンスホテルで実施される予定だ。

受賞対象は「長尺アルミクラッチドラムの塑性加工化技術」。コスト上昇を抑えながらユニットを軽量化することで、二酸化炭素排出量削減とともに自然なドライビングポジション実現に寄与

「機械振興賞」は、機械工業にかかわる優秀な研究開発およびその成果の実用化によって、機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる業績に対して授与されるもの。

マツダの新開発8速AT
マツダCX-60
マツダCX-90

この新開発8速ATは、「走る歓び」と優れた「環境・安全性能」を大幅に進化させたラージ商品群に採用されている技術であり、現在「CX-60」および北米市場に導入している「CX-90」に搭載、商品化されている。トルクコンバーターの無いクラッチ発進機構を採用することにより、エンジン応答の良さをMTのようにダイレクトに伝え、かつ遅れを感じさせない変速応答や変速間隔の造り込みにより、人の感覚に一致した、リズム感のある軽快な走りを目指したものだ。

8速ATに採用された技術のうち、今回の受賞対象となったのが「長尺アルミクラッチドラムの塑性(そせい)加工化技術※」。動力の伝達や遮断を担うクラッチドラムを、従来の鉄やアルミ鋳造品より軽量なアルミ塑性加工品とするとともに、これを既存の塑性加工(生産)ラインを活用して製造する技術を開発。コスト上昇を抑えながらユニットを軽量化することにより、二酸化炭素排出量の低減とともに、自然なドライビングポジションの実現に寄与していることが評価された。
※金属材料に力を加えることで、変形させて形状を作り上げる加工技術

■受賞対象:「長尺アルミクラッチドラムの塑性加工化技術の開発」
【開発担当者(敬称略)】
椎野和幸(しいのかずゆき)、野畑俊也(のばたとしや)、河野弘和(こうのひろかず)、新家泰平(しんけたいへい)、長野隼門(ながのはやと)

一般財団法人 機械振興協会公式サイト

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