目次
1. ADASにおけるAI
■ADASへのAI活用
車両に搭載された数多くのセンシングデバイスと先端AI技術を活用したAD/ADASを目指す。ADとは自動運転(Autonomous Driving)、ADASとは先進運転支援システム(Advanced Driver-Assistance Systems)を指す。認識に特化したVision Transformer(ViT)と、経路推定における機械学習が使用され、安心安全のために冗長性のあるシステムを構築する。本システムにおいては、米国クアルコム・テクノロジー社の車載用高性能SoCが採用される。
■センシングデータを活用した新たなユーザーエクスペリエンスの創出
CES2024では、昨年に協業が発表されたEpic Gamesと共に、車内における新しいユーザーエクスペリエンスの創出にむけて、仮想空間を活用したシミュレーターが公開される。車両、歩行者、地形、天候など、様々な外的環境条件をシミュレートし、AR技術と組み合わせることで、ユーザーは安心・安全の上で没入感のある体験を楽しむことができる。さらにインターネット上のメタデータを重畳した3Dナビゲーションマップを提案。マップデータを利用した新しいエンタテインメントやゲーミング機能の創出を目指す。
2. 創造的なエンタテインメント空間としてのモビリティ
■モビリティ開発環境のオープン化(仮称:AFEELA共創プログラム)
AFEELA(アフィーラ)ユーザーにとって唯一無二のクルマにするため、社外のクリエイターやデベロッパーが、自由に動作するアプリケーションやサービスを開発できる環境を提供し、クリエイティビティを表現・共創できる場をデジタル上で用意する。AFEELAをデジタルガジェットとして自由に表現できるために開発環境のオープン化が推進される。
■対話型パーソナルエージェント
Microsoftと連携し、Microsoft Azure OpenAI Service を活用した対話型パーソナルエージェントの開発に取り組む。
■車両開発におけるポリフォニー・デジタルとの協業
ドライビングシミュレーターゲーム「グランツーリスモ」シリーズを手掛けるポリフォニー・デジタルの持つシミュレーション技術と、実車開発をしているSHMとで主に人の感性・官能領域でバーチャルとリアルを融合させた車両開発を目標とする。
出展アイテム
■プロトタイプ
CES2023で初披露したプロトタイプからコンセプトはそのままに、量産に向けて進化。
■シミュレーター
車両データとセンシングデータを活用した車内における新しいユーザーエクスペリエンスの創出に向け、Epic Gamesと仮想空間を活用した新しいエンタテインメントやゲーミング機能を開発中。一例として、AR重畳のコンセプトが体験できるシミュレーターを展示。
CES 2024出展概要
主催者:Consumer Technology Association
開催日程:2024年1月9日(火)~12日(金)
開催地:米国ネバダ州ラスベガス
会場:LAS VEGAS CONVENTION CENTER, CENTRAL HALL #20908(Sony Honda Mobility Booth)