目次
センターロックシステムだけで236万2800円也
モータースポーツやカスタマイズが似合う輸入車ブランドの代表格といえるBMW。2024年の東京オートサロンにおけるBMWブースは、インパクト抜群の巨大なキドニーグリルが出迎えてくれる。しかし本当に圧倒されるのはブース中央に展示されるM2 Competitionの足元に目をやってからだ。
なんと、このデモカーには量産モデルにおいて他に類を見ない「センターロック式ホイール」を含め、多くのM パフォーマンス・パーツを装着している。BMWのファンならご存知のようにMパフォーマンス・パーツというのは純正チューニングパーツのこと。Mの名前にふさわしい信頼性と機能性を併せ持っていることが期待できるチューニングパーツ群だ。
なにより驚くのはセンターロックシステムの価格。
ホイールを除いたセンターロックハブシステムだけで236万2800円となっているのだ。
加えて、センターロック対応の専用ホイールはフロント(9.5−19)が12万8700円/本、リヤ(10.5−20)が15万2900円/本。タイヤを除いてもトータルで292万6000円もの予算を用意しなければセンターロックの足元を手に入れることはできない。セレブでなければ実現できないカスタマイズといえるが、それもセンターロックの希少性を高める要素といえそうだ。
締め付けトルクは600Nm。攻めた走りにも対応
なお、センターロックはかなり強く締め付けないと緩んでしまう。BMW Mパフォーマンス・パーツのセンターロックシステムでは締め付けトルクが600Nmと指定されている。通常の4穴・5穴のホイールでは1個の締め付けトルクが100Nm前後であることを考えると妥当といえるが驚異的であり、ホイール交換のたびに専用ツールを持っているショップやサービスガレージでなければ対応できないというのもセレブな香りを感じてしまう。
そのほかM2 Competitionには迫力ある4本出しエキゾーストなどもインストールされていた。非常にレアといえるセンターロックシステムを含めたMパフォーマンス・パーツを実車でチェックできる貴重な機会を逃さないよう、BMWブースを訪れてほしい。